![]() | 万年前座僕と師匠・談志の16年 |
立川 キウイ | |
新潮社 |
談志の弟子であるということで満足してしまう。
落語家になりたいというより、談志の弟子になりたいという強い想いが、
16年間の前座生活に甘んじてしまう。
三度の破門は、師匠の芸への執着心の無い、キウイへのお仕置きだが、
基本ができていないのに、オリジナルのものと、勘違いする
自ら、楽な方、楽な方ヘ、流されていく。
談志が斡旋してくれたバーテンの仕事があるので
、食べる事は最低確保されているのがアダに、仕事へのハングリーさの無さが
芸へのハングリーさの無さに繋がる。
キウイさんへの、W蔵師匠の言葉を
「芸には、上手下手もあるけど、行き先々の水に合わないとダメ。
お客さんに蹴られちゃったらそれまでなんだから。」
「それでね、芸は人なりといってね、その芸人の人柄を、お客さんは聴くの」
そういう点では、本から知れるキウイさんの人柄では、決して
落語を聴きたくて、足を運びたくなるような話はひとつも無い。
この本の教訓は、
どんな道でも、一足飛びではなく、コツコツと積み上げることが大切・・と。
今後キウイさんが、真打になる日がくるのか。万年、二つ目で、終わるのか、
占うことができるキウイさんの「万年前座」でおます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます