ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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2020年・ごまめの落語・・・BEST15

2020-12-31 07:07:07 | 年間BEST・・・・

2020年・ごまめの落語・・・BEST15

今年は、ガンの手術ありぃの仕事人生にピリオドもうって、大阪へ出ることも少なくなり、近くの落語会、「和泉ワンコイン寄席」や「泉州上方噺の会」、「せんしゅう亭」などを中心に足を運んで楽しませてもらいました。

落語会は24回、89の演目の中から、今年はBEST30ではなく、BEST15でおます。

例年のごとく、一人の噺家さん、ベスト、一演目にしております。

 

①、笑福亭鶴二、「らくだ」・・・(7.11)~鶴二独演会 in Nara

1時間10分の「らくだ」のフルバージョン。  よろしおましたなぁ。  酒が入って紙屑屋と熊五郎の立場が入れ替わるのだが、最後には紙屑屋が葬ってやろうと、一緒になって棺を担ぐ。  その心情の変化、「葬礼や、葬礼や、らくだの葬礼や」・・・・は、泣き笑いのもの悲しさですなぁ。

②、笑福亭松枝、「船弁慶」・(8.22)~第三回・泉州上方噺の会

音曲の「我が恋」、「八島」、「竜田川」、なんぞが入って、川遊びの風景がいかにも夏らしいお噺。  でも、川にはまったお松さん、とっさに平知盛の亡霊の真似ができるなんて、うるさいだけではなく、教養ありまんな階

③、桂かい枝、「豊竹屋」・(11.22)~せんしゅう亭(桂かい枝の会)

マクラで歌舞伎と浄瑠璃とかの芸事のハナシ。「七段目」、季節柄の「かけ取り」かなと思いきや「軒づけ」いや「豊竹屋」。かい枝さんの十八番、中にアンコも入れながらのたのしい、愉しい一席でおました。

④、笑福亭伯枝、「らくだ」・(9.19)~第187回・和泉ワンコイン寄席

独演会までのネタおろしのためのお稽古の「らくだ」。火屋場までは行かず途中まで、それでも50分の長講。紙屑屋と熊五郎の立場が入れ替わる、紙屑屋の態度、言葉、仕草、すべてがぞんざいになっていく。色んな要素が入っている大ネタですな。

⑤、桂春若「三十石」・(8.8)~新生第十回・名人は誰だ

文枝師匠からの「三十石」。櫓の漕ぎ方で文枝さんと談志さんの違いを、春若さんは丁度お二人の間で演出・・・こんなところに、春若さんのこだわりが・・・。  途中の舟歌は鶴二さん、結構な声でおましたな。

 

⑥、桂梅團治・「八五郎坊主」・(8.8)~新生第十回・名人は誰だ

楽しい、愉しい、梅團治さんの「八五郎坊主」、これは松枝さんから・・・。あの手紙を閉じるためのごはんを食べるとこと、味のある住職さん、好きですな。

 

⑦、笑福亭遊喬・「鬼の面」・(10.11)~鶴二、遊喬・和み会

よろしいな、遊喬さんの「鬼の面」。田舎娘の素朴さ、娘の父親と母親、お店の旦那と御寮さん、最初にでてくる骨董屋の親父、すべての登場人物が心あたたかく、噺自体がほっこりやさしくさせてくれる、遊喬さんにぴったり。

⑧、桂福楽・「富久」・(1.18)~第865回・田辺寄席

お目当て通りの熱の入った福楽さんの「富久」。最後のオチは「夢だった」で終わるのではないかとドキドキ。あの「ねずみ穴」、「宮戸川」とどこか勘違いして覚えているようで、「一千両当たった」のハッピイエンドでよろしおましたで・・・。

⑨、桂雀太・「代書」・(8.30)~せんしゅう亭(話芸の三きょうだい)

この日のお目当ての雀太さん。だらだらと長めのマクラを振りながら夫婦が出てくるので「天災」か「遊山船」・・・でもネタを決めかねているようで、最後は文盲で、やはり「代書」で決まりですな。おもしろい・・でもこれで三回連続。早く、違う十八番に巡り会いたいですな・・・ポーンです。

 

⑩、笑福亭呂好・「まめだ」・(1.5)~らくごなう

「近日息子」ではじまり、「もう半分」、「猫の災難」、「長短」、「井戸の茶碗」、「帚屋娘」そしてこの「まめだ」、呂好さんらしい、独自の味でてきましたな。

⑪、桂阿か枝・「四人ぐせ」・(8.8)~新生第十回・名人は誰だ

もちろん師匠文枝さんにつけていただいたネタ。阿か枝さん、声がまるっきり文枝さん瓜二つ。面と向かっのお稽古、師匠はどんな思いでされていたんでしょうか。

⑫、露の紫・「金明竹」・(1.5)~らくごなう

都師匠の味、うまく奪っていますな。上手さだけではなく、師匠がちょいと見せるチャーミングさを習得。一席の中でも、笑いの踊り場をつくりながら、段々に頂点を目指す。大いに楽しませてくれる紫さん、ますます楽しみですな。

 

⑬、桂治門・「犬の目」・(1.5)~らくごなう

治門さんいたってオーソドックスに語られるが、それがやんわりと味となってでてくる。ぼちぼち笑いが少ないがじっくり聞かす噺聴かせて欲しいですな。

⑭、笑福亭松五・「胴切り」・(11.28)~

松五さん、ええ味出てますな。派手さはないが本格的なお出汁の味がしみ出しています。飄々とした雰囲気が松五さんの芸風に思えてきましたな。

 

⑮、桂雀五郎・「肝つぶし」・(1.28)~船場で落語・雀五郎と呂好

いたって嫌味な噺。後味の悪い、妹を殺そうとする噺。妹よりも友人をとる・・・・こんな友、居りませんな。こんな噺、雀五郎さんのニンに合っていますな(これ、褒め言葉です)

 

一年間、おつきあいいただき、ありがとうございました。

来春は、1月8日の繁昌亭の「ハルカスメンバー集結・落語会」が初笑いの予定でおます。


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