ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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六代目笑福亭松鶴生誕百年祭

2018-09-09 21:21:21 | 笑福亭鶴二

六代目笑福亭松鶴生誕百年祭


今回の実行委員の方は、「鶴笑、竹林、岐代松、伯枝、鶴二、+ たま」












終演後、カーテンコールで幕が上がると、
当日駆けつけた笑福亭の皆さんが高座に、皆さん晴れやかなお顔。


一、笑福亭鶴二・・・「米揚げ笊」

開口一番で、鶴二さんの登場。中三で仮入門。高一のとき、「鶴児」という名前で舞台に。
何も教えて貰ってない鶴二さん、「なんぞできるやと、一週間で覚えろ」と、
落語協会に駆けつけて、「子供やから、これがええんちゃう」と選んでくれたのが、
春団治さんの「平林」、最初にネタ選んでくれたのは、協会の事務員さんですと・・・。

鶴二さん、32年後の「米揚げ笊」、さすがの出来でおましたな。


二、笑福亭鶴松・・・「時うどん」

寝る前の師匠の肩を揉みながら、「誰が好きや」と聞かれ「師匠です」と
答えるところを「掘ちえみです」と答えると、「掘ちえみの弟子にならはったらええねん」と
まんざらシャレではなく、小娘に嫉妬するところが、松鶴師匠のかわいいところですな。

鶴松さん、笑福亭のエグサはなく、淡々とした薄味の「時うどん」ですな。


三、笑福亭松喬・・・「鷺とり」

師匠の松喬(鶴三)の代りに孫弟子ながら、登場。

一門の良さを洗練された形で表現。

演目は、「鷺とり」、雀の集まるところは最骨頂。
最後は「そして全世界の駅前に銅像を建てられた、鶏の一大チェーン店を築いた
フライドチキンのカーネルサンダース氏の若き日の一節でございました」と・・・・・・。


四、笑福亭鶴瓶・・・「癇癪」

師匠の想い出をたっぷりマクラで・・・・。
師匠にちなんだ噺でと「長屋の傘」と思いきや「癇癪」。

「一切、鶴瓶には教えへん」と、なまじ売れだしていたので、
逆に兄弟子に苛められてはと、突き放しての、英才教育。

でも、ハナシの端々に鶴瓶さんのこと、心底可愛かったんですな、
よう現れていますな。


五、思い出話

本日の演者全員が舞台に、あれやこれやのハナシで盛りあがる。

辞世の句は「煩悩を我も振り分け西の旅」とされてますが、
ほんとうは「●●●●●」と・・・・・。


六、笑福亭伯鶴・・・「婆ちゃん旅行社」

目の不自由な伯鶴さん、自作の「婆ちゃん旅行社」を。

色んな噺家さんが居られる笑福亭一門、師匠の懐の深さを感じますな。


七、笑福亭松枝・・・「三十石」


師匠の十八番「三十石」を・・・・。

下座からの舟唄は、今日の参加者全員順番に・・・・・。
鶴二、鶴松、松喬、鶴瓶、伯鶴、途中から舟が転覆しそうな舟唄に・・・。
でも、愉しい、たのしい、八軒屋までの笑福亭の船旅でおました。


六代目笑福亭松鶴 生誕百年祭 は盛大にお開きと相成りました。


六代目笑福亭松鶴生誕百年祭
2018年9月9日(日)午後6:00開演
天満天神繁昌亭


一、笑福亭鶴二・・・「米揚げ笊」
二、笑福亭鶴松・・・「時うどん」
三、笑福亭松喬・・・「鷺とり」
四、笑福亭鶴瓶・・・「癇癪」2
中入り
五、思い出話
六、笑福亭伯鶴・・・「婆ちゃん旅行社」
七、笑福亭松枝・・・「三十石」
三味線・・・・・内海英華

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