ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

KOKOKU〜新鋭短歌シリーズ滋賀組

2019-12-17 06:05:04 | 本の少し
KOKOKU〜新鋭短歌シリーズ滋賀組
☆☆☆

凄いですよ“SHIGA TANKA”に参加の際、全員に配られた本。
これだけでも、800円ほどの値打ちはある。
みんさんの、もてなすお心は、準備も含めて並大抵ではない。

歌と算盤、この相反するキーワードが整理できてないようで・・・。
でも、その一途さがパワーであり、魅力なんですが・・・・。

五人の歌から気に入ったのを

田中ましろ
あなたからの連絡の減る晩夏の人混み抜けるときの寂しさ
開くのが怖いLINEを放置した息苦しさのここは深海

嶋田さくらこ
草刈りののちの空き地に座り込み明治チョコレートを溶かす夏

千原こはぎ
気づかないほどの微かなすれ違い  雲は無言で陰を広げる
しょーもないことで嫉妬をして泣いて持て余すほど好きなんだった

西村曜
駅員がスタンプ(ぱちん)押したから乗るしかなくて近江鉄道
窓・顔・手・出・願の大文字の貼紙うっすら意味を発する
冷房がやたらめったら効いていて (これでええな)と言われたような
パチンコでだんだら玉が出続けるみたい車窓は青空だらけ

五十子尚夏
あなたって油断ならない人だわ七月の幼なじみが言う

第一回目ですが、二回目、三回目と続けて欲しいですな。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 写真歌集・燈心草を香らせて〜... | トップ | 重己・堺筋本町〜2019.12.18 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本の少し」カテゴリの最新記事