美しい日本のくせ字 | |
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☆☆☆
おもしろい本。
くせ字のオンパレード、美しいかどうかは意見の分かれるところですが、
見ていると、二種類あるのが解ります。
それは、字のもっている効果、お役目によるものだと気づきました。
すなわち、看板やPOPや手紙のように、他人にお見せする、情報を伝える為の文字。
もう一つは、自分自身の為の、記憶、記録の為の文字。
前者は、見た目にも綺麗でビジュアルですが、後者はご自分しか解らない暗号みたいな
字もあり、まさに殴り書き状態。
この本で特筆なのは、稲川淳二さんの字ん、端正で形が独特でそれでいて機械的に揃っている。
マス目に書かれているように、相対的に真四角的で、元工業デザイナーさんで
当時製図に書いていた字がそのまま、普段字に。
字で大事にしている本を一冊、ご紹介。
(座右の書として、傍に置いてある20冊の中の一冊)
「“手”をめぐる四百字」(文化出版)
文字は人なり、手は人生なり、と、五十人の方の肉筆原稿をそのままの大きさで・・・。
その中で。自分の字体の雰囲気に似ていて、憧れる字体の方が10名。
永六輔、獅子てんや、出久根達郎、時実新子、金田一秀穂、村田喜代子、
角田光代、筑紫哲也、志村ふくみ、あがた森魚、さん。
この頃、自分のノートへの覚書でしか書かないので、それも早く速記の様な状態で、
あとで、自分で読んでもすぐに目に飛びこんでくる字では無くなった・・・。
お礼状とか、手紙をできるだけ直筆で書くようにしてますが、
心を落ち着けて、一字一字、心を込めて書く時間というのも大切ですな。
短歌の為に、原稿用紙と2Bの鉛筆も買った事だし、
字を大事にして、ゆっくりとマス目を埋めようと思います・・・・。
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