ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

暮らしの中の二十四節気 丁寧に生きてみる~黛まどか

2022-03-05 05:05:05 | 本の少し
 ☆☆☆

17文字は高尚すぎて、やはり肌に馴染みませんな。

新暦で生活しながらも、どこか旧暦の歴史の名残が身体にあるのではと期待しながら、この本を手にしたのですが見事に打ち崩されました。

「二十四節気」「雑節」「五節気」それ自体が馴染みのないことばで、そこからの俳句はさらに難解でおました。

それゆえに、何となく気に入ったのは残念ながら数首どまりでおます。

【立春】
春立つと古き言葉の韻(ひびき)よし  後藤夜半
【雨水】
梅一輪一輪ほどの暖かさ  服部嵐雪 
夕空に晴れ間の見えし雨水かな   今井杏太郎
【小暑】(しょうしょ)
小暑かな佃煮選ぶ佃島   田中風見子
塩壺の白きを磨く小暑かな   山西雅子
【大暑】(たいしょ)
兎も片耳垂るる大暑かな   芥川龍之介
【処暑】(しょしょ)
処暑なりと熱き番茶を貰ひけり  草間時彦
【立冬】
今朝冬の路地に出てゐる竹箒   奥名春江
【小雪】(しょうせつ)
小雪の箸ひとひらの千枚漬   長谷川かな女
【大寒】
大寒の一歩も引かぬ山と山   大野鵠士
《節分》
豆を打つ声のうちなる笑かな   室井其角
《彼岸》
毎年よ彼岸の入に寒いのは   正岡子規
《入梅》
あをあをと墓草濡るる梅雨入りかな   飯田蛇筍
さみだれをあつめて早し最上川   芭蕉
《土用》
土用鰻店ぢゆう水を流しをり   阿波野青畝
『人日』(じんじつ)
あをあをと春七草の売れのこり   高野素十
『七夕』
七夕や髪濡れしまま人に逢ふ   橋本多佳子

注・・【】・二十四節気、《》・雑節、『』・五節気・・です。



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