ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

勘三郎の天気~山川静夫

2016-03-29 04:44:44 | 本の少し
勘三郎の天気
クリエーター情報なし
読売新聞社

☆☆☆☆

机の上にかれこれ三年は積み上げられていた本。

今週ようやく、読み終える。

何度も手に取りながら、途中で投げだしていたのだが、
今回楽しみながら読めたのは、やはり生の歌舞伎に接したからか。

百聞は一見に過ぎずの言葉通り、大向うの掛け声や、花道やセリの様子。
全てが手に取るように解る、解れば愉しい。

この本、あのNHKのアナウンサーの山川静夫さんが入れあげた歌舞伎
それも中村勘三郎さんを通じて立派な歌舞伎の愛好家に。

でも、途中で気になったのだが、雨の項では一端の評論家口調で厳しく語る。

本来単なるファンが越えてはいけない線を越えてしまったようで、
読んでる私が、ドキドキと感じてしまう。

そういう伏線があってかどうか、晩年勘三郎虫の居所が悪かったのか、
公の席上で、大勢の前で罵倒される山川静夫さん。

その事件から勘三郎さんが死に至るまでの一年間の間には、
一方的に疎遠になった仲は、修復されないままに終わったらしい。

芸人さんとご贔屓さん、役者と一般人、
やはり越えてはいけない一線があるんですな。


追伸、
このあとがき解説されているのは、先週紹介した
「この日本における少数異見ノート」の著者、諸井薫さん。
この様なつながり、数珠繋ぎ、嬉しくなりますな・・・・・。


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