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江國香織さんの、デレデレのおのろけ本。お相手のしたらスタイリッシュな生き方をする男性を選ぶんだと思いきや、旦那さんは仕事から帰ってくると疲れ果て服は脱ぎっぱなし、テレビの前にどっかり座り「なんか飲み物」と一歩も動こうとしない。まるっきり今風ではないダメ亭主。でもなにもしないが亭主関白ではなく、口答えするでもないふわりとした関係。香織さんは、男ってこんなもんなのと言いながらも、この夫と過ごす空間を楽しんでいる。
「どうして結婚したのかとよく訊かれるが、私は、自分用の男のひとが欲しかった」と、一人の人は二人になりたくなり、二人のひとは一人になりたくなるかもしれないと、そうです夫婦ってそんなもんですな、まさにこの波のまにまにいつも揺れ動いてますな。
でも、カップルと言うのはいろんなのがあるようで羨ましい場面もたくさんありますが、新たにと試してみることはもう難しいですな。