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toibooksさん主催の「北野勇作朗読会」に、
その際買った、二冊の内の一冊。
ほぼ、100字というなかで、ひとつの物語を130も。
暗闇のなかで朗読されたそのハナシは、シュールな世界で、
あとの質問コーナーで、感想を述べさせて頂いたんですが、
あの枝雀師匠の“SR落語”を彷彿させるつくり、
それもあのサゲの4原則の“へん”を駆使した最後の一台詞。
でも、読んでも当日の感動は蘇らず・・・・・
これは、北野勇作さんの語りが」芸・・・なので、
この本は声を出して読まれることをお奨め致します。
第9話
水筒の中に何かがいる。
口から覗いてみたら
向こうもこっちを覗いていた。
逆さにして振ってみたが
水筒の内壁に手足を突っ張って出てこない。
熱湯を入れても平気らしい。
それならまあ、
何も入ってないのと同じことか。