平成28年・新春大歌舞伎
満員御礼か、大勢のお客様
初めて入った松竹座・・・正面のビュッフェ作の『暫』の絵画
高いパンフレット、1700円。
一、桂川連理柵・帯屋
落語の「胴乱の幸助」にでてくる、お半長、これ聴きたさに、夜の部を。
「柳の馬場を押~小路ぃ~、軒を~並べし呉服店、現金商い掛硯 テン、
虎石町の西側にぃ~、主は帯屋長右衛門、井筒に帯の暖ぉ簾の、掛値如
才も内儀のお絹 テン、気の取り苦しぃ姑にぃ~、目をもらわじとぉたす
き掛け 」と、ああ、お半長だす。
そしてあの歌朴さんが稽古で得意という、あの婆が嫁いじめするところ、
「親じゃわやい、親の言ぅこと聞けんのかい、親じゃやぞい」ああ、ここや、ここ。
枝雀さんの落語だったら、幸助さん、ここの登場人物を忘れんように○×で、
義母の「おとせ」、これは、×××。
それの連れ子「儀兵衛」、これは××やな。
隠居のお父っつぁんが「仏の繁斎」、案外、物事分かっておられて、○。
信濃屋の「お半」こら歳は何ぼや、十四? 大胆なやっちゃなぁ、△
長右衛門女房の「お絹」さん、これが日本一の貞女やな、○○、◎。
帯屋の「長右衛門」さん、三十八、九、分別盛りやないか、大胆なことを、△
いやほんまに悪いのは、優柔不断で誰にでも優しさがあだに、やはり××でおますな。
でも、三枚目の丁稚長吉と、可憐な娘お半との早替り、壱太郎さん、
良かったでおます。
「成駒屋」。
二、研辰の討たれ
一番、解り易く、すんなりと楽しめた「研辰の討たれ」。
大正十四年の作、舞台を江戸時代としているだけで、現代作。
台詞といい、立ち回りといい、仕草もすべてが今風、
主役の三人、辰次が愛之助さん、仇討の兄の九市郎が中車さん、弟が壱太郎さん。
土下座をせよと言えば貴方と中車さんに、「半沢直樹」が未だにギャクで登場。
まあ、三者三様、肩の凝らない舞台でおましたな。
「松嶋屋」。
三、芝浜革財布
落語の「芝浜」。
落語と違うおもしろさは、三年後のお店の違い、落語は想像の世界、
使用人も増え立派な店になっているのは分かっているのだが、
あそこまで綺麗な住まいになっているとは、ビジュアルに見せられると
思わず笑いがでてくる。
そして、最後の幕間に新春の彩にでてきた
當吉郎さんと翫政さんの獅子舞、ユーモラスで動きも大きく良かったですな。
最後の最後、隣で嫁さんがウツラウツラしているので、最後のオチ、
女房のおたつさんが、三年間断っていた酒を勧めて、政五郎が言う
「やっぱりよそう。また夢になるといけねえ」ぐらいは聞き逃してはと起こすと、
注がれた盃を旨そうに呑む政五郎、・・・あれぇ、名台詞なしでどうすんの・・・。
こうして仲良く盃を交わす夫婦、そこへ、大工の勘太郎が、困っている人への
奉加帳をもってくる。政五郎は、革財布のお金をすべて寄進する、
めでたし、めでたし、お金があると心まで豊かになるんですな。
「澤瀉屋」。
平成28年・新春大歌舞伎・夜の部
2105年1月23日(土)午後4:00開演
松竹座
一、桂川連理柵・帯屋
二、研辰の討たれ
三、芝浜革財布
2105年1月23日(土)午後4:00開演
松竹座
一、桂川連理柵・帯屋
二、研辰の討たれ
三、芝浜革財布
追伸、今回お互い初歌舞伎を観て、
嫁さんは歌舞伎が良いと、私は文楽が良いと、大きく意見が分かれた。
ビジュアルに解り易い歌舞伎、あのオペラの様なリズムとメロディで語られる
浄瑠璃、文楽・・・・・まあ、ケンカせずして、どちらも行くようにいたしましょう。
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