![]() | 雲助、悪名一代 芸人流、成り下がりの粋 (落語ファン倶楽部新書008) |
クリエーター情報なし | |
白夜書房 |
☆☆☆
上を目指さず、下も目指さず、自分の性格や能力にあった、
自然体でいられる場所で生きていくこと・・・・すなわち「成り下がりの精神」。
「こうあるべきの」の否定が「成り下がり」である、と。
雲助流 成り下がり十戒、のお題だけ紹介すると、
その一、上を目指すな、下も目指すな
その二、「常識」にとらわれるな
その三、「能く」あるな
その四、「田舎」を捨てるな
その五、迷うな、停まるな、逆らうな
その六、こだわるな
その七、おごるな
その八、決めつけるな
その九、わけへだてるな
その十、あきらめるな
これって、ビジネス書のトップの心得みたいでしょ。
五街道雲助さん、御年66才。
自然体でやってこられて、芸は円熟。
一番、端的に表わしているのが、弟子たちの名前。
本来、一門の勢力というか、我が弟子であるとの明かしに師匠が誰か判るように
真打襲名の際、それらしき名をつけるのだが・・・
一本立ちして、師匠にとらわれることなく自分の道を進んで欲しいと願って
それぞれ当代に一人だけの名前を襲名させる。
上から、桃月庵白酒、隅田川馬石、蜃気楼龍王、の順
「五街道」一門ではなく、「五街道」、「桃月庵」、「隅田川」、「蜃気楼」の四門として、
己の道を突き進もう・・・と。
これだけ見ても、雲助流、・・・・きっちり十戒を実践されてますな・・・・。
大阪へも、時々お見えになる雲助さん、
是非次の機会は聴きのがさないようしたいですな。
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