ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

桂吉坊・春風亭一之輔二人会

2014-05-27 21:03:46 | 落語

大好きなお二人の落語会。

期待以上の出会いを“感動”という。

詳細は、出張後に・・・・・。

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遅まきながら、ようやく仕事が一段落ついたので、思いだしながら感想を・・・。

一、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・「狸賽」

最初に出てきたのが、我らが呂好さん。

「ねたのたね」等にも、名前が出てなかったので、めくりを見ただけで嬉しくなる。

初高座の失敗のマクラから、「狸賽」へ。
呂好さんの口調、噺っぷり、おとなびていて好き。
善きも悪くも、古き良き時代の噺家さんの匂いがする。

子狸のかわいさと、博打打ちの頼りなさの、かけあい、
さて、しっかり度で判定すると、軍配はどちらへ・・・・と。

ふっと、そんな事が気になった呂好さんの「狸賽」でおました。


二、春風亭一之輔・・・・・・・・・「欠伸指南(あくびの稽古)」

「待ってました」の掛け声の中、登場の一之輔さん。

吉坊さんのお誘いで、大阪へ、実は昼席へも出たのですが、
楽屋では、いたってアウェイで、居心地の悪いこと、悪いこと。

さて、お客さまに合わせて何をしようかと・・・・客席を見渡していると
すかさず、客席後方から「あくびの稽古」の声。
「そういうこと、云わないの・・・できるかな・・・このまえ演ったばかりだけど・・・。」

「ちょっと、付きあって欲しい処があるんだけど・・・。」と、欠伸指南に。

この「欠伸指南」が最高。

あくびの稽古するところが、いいねえ。

途中「船頭さん、船、上手にやっておくれ・・・・・」と、何度も言いなおすのを
「船頭さん・・・、船頭さん・・・、船頭さん・・・、・・・・って何人船頭さん乗ってるんだい・・
バイキングじゃあるまいし・・・。」とか、あちらこちらに、クスグリ満載。

古典だがスピード感があって、粋さとおもしろさが両立。

船酔いはないが、落語の世界に、酔ってしまう。

私が、東京で観る古典を演じる噺家さんでは、もっか“ピカイチ”でおますな。


三、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・「足上り」

丁稚の定吉が、内緒にしていた芝居見物を親旦那に喋ってしまって、
首になった、“足上り”になった番頭が、そうとは知らず
夜中に自分の部屋で、定吉に芝居の続き話したろうと「四谷怪談」を
「夢の場」と「蛇山の庵室」の場を演じる。

このときの、吉坊さんの歌舞伎さながらの言い回しの上手さ。

でも、あまりの上手さに、笑うことも忘れて聞き惚れてしまう、
吉坊さんの「足上り」でおました・・・。


四、春風亭一之輔・・・・・・・・・「粗忽の釘(宿替え)」

良かったですな・・・・。

聴きなれたこちらでいう「宿替え」ですが、新鮮そのもの。

枝雀師匠の「宿替え」も当時、これぐらい新鮮だったんでしょうな。

八寸釘の先が出ていないかと、向かいの家へ行って帰ってきた亭主に
「ずっと、こっちから・・・見・・て・・た。」というおかみさん。

粗忽で頼りない亭主だが、好きで、愛してるの、伝わってくる。
あわてんぼうの亭主と、しっかりもんのおかみさん、
じきに、この長屋の人気者になること、間違いなし。

一之輔さんの、甲乙つけがたい噺を二席も聴けたなんて・・・幸せでおます。


五、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・「胴乱の幸助」

ここでも、吉坊さん、
稽古屋のお師匠さんの語る浄瑠璃の「帯屋」の上手なこと。

「柳の番場押し小路・・・・・・・・」聞き惚れますな。

江戸の一之輔さんと上方の吉坊さんの、粋と笑いが逆になったりしての
お二人の落語・・・・。

大好きな吉坊さん、東京での高座も多い中、上手なのは当り前ですが
あちらではご評価はどのようなものか、興味ありますな。

この愉しい、二人会、また次回もされるとか・・・。
ネタ出しは各一つずつ、あと一つずつの「お楽しみ」が
この会では本当に「お楽しみ」になること、間違いなしでおまっせ。



帰りには、兄貴と“だるま”で串かつとビール・・・
の充実の落語会でおました。

桂吉坊・春風亭一之輔・二人会
2014年5月27日(火)午後6:30開演

一、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・「狸賽」
二、春風亭一之輔・・・・・・・・・「欠伸指南(あくびの稽古)」
三、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・「足上り」
四、春風亭一之輔・・・・・・・・・「粗忽の釘(宿替え)」
仲入り
五、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・「胴乱の幸助」














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