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ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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漫画と侮るべからず~滝田ゆう落語劇場

2010-03-23 06:36:23 | 本の少し
滝田ゆう落語劇場 (ちくま文庫)
滝田 ゆう
筑摩書房

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先日、弁天町の古本屋のフリーマで、文春文庫二冊を、1000円で購入。
上に紹介しているように、新刊でちくまから、970円で売っている。
でも、負惜しみではないが、この本、古本の方がしっくりくるような内容。

噺は、すべて、江戸落語であるが、滝田ゆうの漫画が、落語の世界へ誘うてくれる。
よく、文太師匠が、贋作と云って、江戸落語をされるが、まさにその雰囲気。
千朝さん、雀松さん、で聴き終えた様な、渋めの読後感がある。

「二階ぞめき」、「元犬」、「包丁」、「王子の狐」なんぞ、
上方でも取上げて欲しい噺はたくさんある。

噺の終わりにある、矢野誠一さんの、噺の解説というより、
その噺にまつわるエッセイは、どんな演目紹介よりも、薀蓄に満ちている。

また、滝田ゆうさんの描く、女性は粋で妙に色っぽい、
そして、吹き出しの中に描かれている「あぶく」と称する、
一見無意味な絵は、ほのぼのとした楽しさを増す。

江戸落語に出会うなら、志ん朝さんの落語を聴きはじめるか、
この、滝田ゆうの落語劇場をみることを、お奨めいたしますな。

追伸・・ちくま文庫には、矢野誠一さんの解説は無し、
是非、文春文庫のご購入をお奨めしますな・・・・。




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