ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

八天のお神酒・まん我のお玉牛~第495回・田辺寄席

2009-05-16 08:36:54 | 田辺寄席
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・存続でゆれる青少年センター・・・・・・・・・・・・

今日は、大好きなのになかなか聴けない「黄金の大黒」と
円生さんのイメージがつよい、「お神酒徳利」。
45分もの噺をどうまとめるのか、八天さんに期待ですな。



開口〇番・・・・「ら」・・・・「落語」・・・・文太

落語には、3S、「しゃべり」、「しぐさ」、「さげ」が大事であると。

「しゃべり」では、「寿限無」、「ん廻し」では「先年ジンセンエンの門前
を、披露。文太さん、ほんまに噛みませんな。

声の調子と、大きくする為に、叩きを・・・と基本に戻って、説明。


一、桂雀五郎・・・・・・・・・・・・・・・・・・「黄金の大黒」

おもしろい噺、でも難しい噺。
雀五郎さんの頑張り、ありありと。

特に、長屋の中で、大家とこの、犬や猫を食べてしまうやつ、
憎めなく思えるように仕上っているのは、雀五郎さんのキャラ。

登場人物が多いだけ、賑やかな長屋を目にし、
十分楽しめましたで。


二、桂まん我・・・・・・・・・・・・・・・・・・「お玉牛」

お玉牛と言えば、春団冶師匠。

まん我さん、なんとその大師匠の春団冶師匠から
稽古をつけてもらったとか。

一門を超えて、稽古をつけてくださる、
それも月謝をとるでもなく。・・・素晴しい世界ですな。

最初の日、十時に行けば、ちゃんと浴衣姿で待っておられ、
些少ですが気持の品を持参すれば、

「こんなこと、せんでえぇで。」
「私達は、仲間やから」
なんと、良いセリフ。・・・・・それも、春團冶師匠からだっせ。

まん我さんだけでは無く、聞いている私まで、感激ですな。

噺も、春團冶師匠の息、そのまま。
きっちりと、まん我さん、上方落語の継承されてまっせ。

ただ、扇子での、しっぽと、牛の角のところの、
春團冶師匠の、粋さは、なかなか真似られませんな。


三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「ないもん買い」

世の中に、あるようで無いもの、ようけ有りますな。

「堪忍袋の緒、「1本鑓」、「思う壷」、「左うちわ」
「鬼の鉄棒」、「転ばぬ先の杖」、「冥土の土産」、「腹時計」
「他人のふんどし」、「舌鼓」など、色々有りますが。

どこへ、行くと売ってるの。
値段は幾らなの。
どうすれば、買えるの。

今、花丸さんのないもん買いがきっかけに、
ますます、各演者が、ないもん創りだす。

これで、ないもん、いっぱいの商店街になりますな。


四、月亭八天・・・・・・・・・・・・・・・・・・「お神酒徳利」

凄い、八天さん・・・大感激。

この噺、円生さんのCDを聞いてもさほど面白く無かったが、
今日の八天さん、最高におもしろい。

八天さんもいれていた、「ずばり言うわよ」のおばさんも
若い子相手に、言っていることは、親を大事にせよなど、
いたって、常識的なこと。

占いと云うのは、
人間の心理の最大公約数を言っているのにすぎない。

それにしても、八天さんの落語会、
八天さんの、ネタの拡大に私も目がはなせませんな。



五、桂小米・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「鹿政談」

小米さん、声帯にカビが生えて、声が出なくて申し訳ないと。
誰かが来ていて、代演してもらおうと思ってきたのですが、
誰もおらず、残念。

でも、その声になると、貫禄がつく。
開〇番で言っていたリズムを、タタキノで声を大きくする。

その正反対の今日の小米さんの噺ぶり・・・・。
苦しそうに語られる、でも味たっぷり。

さげは「切らずに、帰すぞ」
「豆で、帰ります」

何事にも、インフルエンザ流行の昨今、健康第一ですな。


第495回・田辺寄席
2009年5月16日(土)午後1:30開演
阿倍野青少年センター

一、桂雀五郎・・・・・・・・・・・・・・・・・・「黄金の大黒」
二、桂まん我・・・・・・・・・・・・・・・・・・「お玉牛」
三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「ないもん買い」
仲入り
四、月亭八天・・・・・・・・・・・・・・・・・・「お神酒徳利」
五、桂小米・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「鹿政談」

09-35-157









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