・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ラブリーホール・・・・・・・・・・・・・・・・・
雀々さん目当てに、初めて河内寄席に、I氏と。
私は、岸和田から170号線を経て、裏街道で河内長野ヘ。
すずめ家ちゅん助さん、すずめさんの落語もいかに。
会場は、250人も入るぐらいの、落語としては大箱。
一時間前から、並ぶ盛況ぶり、雀々さん人気か。
一、すずめ家すずめ・・・・・・・・・・・・・・・・「寿限無」
素人がやる、落語と、興味深く聴いたが、安心して聴ける。
すずめさん55才ぐらいか、年季が入っており、
プロの前座さんより、数段、落語の世界に入っていける。
「寿限無、寿限無、五劫のすりきれ、海砂利水魚の水行末・・・
・・・・・・・ポンポコピーのポンポポコナーの長久命の長助」と、
名前は聞いて、そして「声に出して読みたい日本語」で知っていたが
噺として聴くのは、初めて。
江戸落語の前座噺であり、こちらで聴けるとは。
二、すずめ家ちゅん助・・・・・・・・・・・・・・「ふぐ鍋」
枝雀師匠のお弟子さんであったとか
素人というのか、半プロというのか。個人営業のプロというのか。
実力派、じっくりと語り、噺のおもしろみが伝わってくる。
時間の関係か、食べるシーンが、もっと長く、
そして、今晩は鍋にしようと思うぐらいの食べっぷりが
欲しかったが、さすが、会の主宰者であり、
116回も続けられた、実力の一席でした。
誰か、ちゅん助さんのプロフィール、お教えくださいな。
三、桂雀々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「不動坊」
50分、冬のネタなのに、汗だくの大熱演。
最初のところで、利吉さん、いつも仕事に精を出して
真面目やなと、コツコツためて、近所の人に融通しているとかと
いう部分が抜けて、あとの三人との違いがでず
部屋も綺麗に整理しておきや・・延陽伯のやもめとごっちゃに映る。
風呂屋にいてからは、雀々ワールド全開。
屋根に上がって、太鼓をくくる、ユウレン火んであんころ、
聴きなれた噺ながら、新たな笑いが生まれる。
秀逸は、軽田道斎の腰に巻いた紐がくいこんで、
イタイイタイの連呼。
そして頭を下げ、腰を浮かしてのしぐさ初めての演出。
リアル感があり、雀々さんらしい動きで、ビジュアルに笑いを誘う
CDでしか知らないが、枝雀師匠の不動坊にもあったのか。
サゲは、
○「あんたも先生と言われるお方、浮ついてどうしますんや」
●「さっきまで、宙に浮いておりました。」
「不動坊」雀々さんで、もう一度聴きたくなる噺ができましたなぁ。
四、桂紅雀・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「牛ほめ」
仲入りがあったと言えど、大爆笑の興奮冷めやらずのあとの出番。
小噺でウォーミングアップにと・・・
「地獄で鬼が。・・」、、、「あのよ・・」と。
続いてのマクラは、前回、国勢調査があった時の話
まずは、性別、年令・・・仕事の欄で、指定の二週間で
何日働いたか、その時は一日しかなく、
次いで延べ何時間働いたか、
今日と同じ正味15分なので、書こうとすると、
備考の欄に、30未満は切り捨てと・・・ああ・・。
家の普請の誉め言葉を仕込、牛の天角地眼一黒・・・の
牛の仕込は無く、池田のおっさんとこへ行く。
噺っぷりは、東京の噺家さんみたいで、端正でいて上手い。
本来は、牛の尻にも秋葉さんのお札貼ると良いと勧め、
「穴が隠れて屁の用心になる」がオチだが、
○「ようそれだけの文句、頭にいれてきたな。」
●「いや、腹にいれてきましたんや」と
懐の書置きを見ながらをふまえての新サゲ。
コンパクトに、15分にきっちりまとめ、よろしおました。
でも演目としては、「牛誉め」の部分が無く、「家誉め」か。
五、桂雀々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「上燗屋」
枝雀師匠の呉春での、喉で味あう呑み方「鶴の呑み方」を
ご披露・・・。
噺は、酒呑みが、出てくるおなじみの「上燗屋」。
屋台に坐った時に、前の席から、ツルル、ツルルと携帯音。
しばし中断。・・・・鳴るのを待って、・・・上燗屋に、
「わし一人やと思てるのに、他に誰か居てるののか」と、
客席に気遣いしながら、再スタート。
噺の方は、笑福亭の「これは、なにぃ」とは大いに違う。
「冗談やがな、上燗屋、真面目やな」と、酔いっぷりも控え目。
しかし、お金を崩しに行く道具屋で、
「みなまで言うな、川という字に寝る夫婦」。
続いて・・・・「・吟じます。」
「鞭声粛々、夜河を渡る~。」と詩を吟じ。
「あると、思います」と、天津木村のギャグを挟む。
ここまできたら、最後まで演って、「首提灯」かと思いきや、
前のおばはんが、またまた携帯を鳴らし、なんと35分で三回。
雀々さん、嫌気がさしたのか、
「上燗屋、さっきは貸すの貸さんのと・・
いっぺん叩き切ったろか・・・と」
「わあ、わあ、いうております、上燗屋でございます」と終った。
せっかくの、落語会、ちゅん助さんはプロはだしなのに、
客も、最低のマナーをもった観客のプロにならんと、
すべてが台無し、勿体無いですな。
でも、車で、30分、またまた行動範囲が拡がり、
気になる落語会が、ひとつ増えましたなぁ。
第116回・河内寄席・桂雀々噺を聴く会
2009年1月11日(日)午後2:00開演
河内長野市立文化会館ラブリーホール
一、すずめ家すずめ・・・・・・・・・・・・・・・・「寿限無」
二、すずめ家ちゅん助・・・・・・・・・・・・・・「ふぐ鍋」
三、桂雀々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「不動坊」
仲入り
四、桂紅雀・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「牛ほめ」
五、桂雀々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「上燗屋」
09-03-16
雀々さん目当てに、初めて河内寄席に、I氏と。
私は、岸和田から170号線を経て、裏街道で河内長野ヘ。
すずめ家ちゅん助さん、すずめさんの落語もいかに。
会場は、250人も入るぐらいの、落語としては大箱。
一時間前から、並ぶ盛況ぶり、雀々さん人気か。
一、すずめ家すずめ・・・・・・・・・・・・・・・・「寿限無」
素人がやる、落語と、興味深く聴いたが、安心して聴ける。
すずめさん55才ぐらいか、年季が入っており、
プロの前座さんより、数段、落語の世界に入っていける。
「寿限無、寿限無、五劫のすりきれ、海砂利水魚の水行末・・・
・・・・・・・ポンポコピーのポンポポコナーの長久命の長助」と、
名前は聞いて、そして「声に出して読みたい日本語」で知っていたが
噺として聴くのは、初めて。
江戸落語の前座噺であり、こちらで聴けるとは。
二、すずめ家ちゅん助・・・・・・・・・・・・・・「ふぐ鍋」
枝雀師匠のお弟子さんであったとか
素人というのか、半プロというのか。個人営業のプロというのか。
実力派、じっくりと語り、噺のおもしろみが伝わってくる。
時間の関係か、食べるシーンが、もっと長く、
そして、今晩は鍋にしようと思うぐらいの食べっぷりが
欲しかったが、さすが、会の主宰者であり、
116回も続けられた、実力の一席でした。
誰か、ちゅん助さんのプロフィール、お教えくださいな。
三、桂雀々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「不動坊」
50分、冬のネタなのに、汗だくの大熱演。
最初のところで、利吉さん、いつも仕事に精を出して
真面目やなと、コツコツためて、近所の人に融通しているとかと
いう部分が抜けて、あとの三人との違いがでず
部屋も綺麗に整理しておきや・・延陽伯のやもめとごっちゃに映る。
風呂屋にいてからは、雀々ワールド全開。
屋根に上がって、太鼓をくくる、ユウレン火んであんころ、
聴きなれた噺ながら、新たな笑いが生まれる。
秀逸は、軽田道斎の腰に巻いた紐がくいこんで、
イタイイタイの連呼。
そして頭を下げ、腰を浮かしてのしぐさ初めての演出。
リアル感があり、雀々さんらしい動きで、ビジュアルに笑いを誘う
CDでしか知らないが、枝雀師匠の不動坊にもあったのか。
サゲは、
○「あんたも先生と言われるお方、浮ついてどうしますんや」
●「さっきまで、宙に浮いておりました。」
「不動坊」雀々さんで、もう一度聴きたくなる噺ができましたなぁ。
四、桂紅雀・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「牛ほめ」
仲入りがあったと言えど、大爆笑の興奮冷めやらずのあとの出番。
小噺でウォーミングアップにと・・・
「地獄で鬼が。・・」、、、「あのよ・・」と。
続いてのマクラは、前回、国勢調査があった時の話
まずは、性別、年令・・・仕事の欄で、指定の二週間で
何日働いたか、その時は一日しかなく、
次いで延べ何時間働いたか、
今日と同じ正味15分なので、書こうとすると、
備考の欄に、30未満は切り捨てと・・・ああ・・。
家の普請の誉め言葉を仕込、牛の天角地眼一黒・・・の
牛の仕込は無く、池田のおっさんとこへ行く。
噺っぷりは、東京の噺家さんみたいで、端正でいて上手い。
本来は、牛の尻にも秋葉さんのお札貼ると良いと勧め、
「穴が隠れて屁の用心になる」がオチだが、
○「ようそれだけの文句、頭にいれてきたな。」
●「いや、腹にいれてきましたんや」と
懐の書置きを見ながらをふまえての新サゲ。
コンパクトに、15分にきっちりまとめ、よろしおました。
でも演目としては、「牛誉め」の部分が無く、「家誉め」か。
五、桂雀々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「上燗屋」
枝雀師匠の呉春での、喉で味あう呑み方「鶴の呑み方」を
ご披露・・・。
噺は、酒呑みが、出てくるおなじみの「上燗屋」。
屋台に坐った時に、前の席から、ツルル、ツルルと携帯音。
しばし中断。・・・・鳴るのを待って、・・・上燗屋に、
「わし一人やと思てるのに、他に誰か居てるののか」と、
客席に気遣いしながら、再スタート。
噺の方は、笑福亭の「これは、なにぃ」とは大いに違う。
「冗談やがな、上燗屋、真面目やな」と、酔いっぷりも控え目。
しかし、お金を崩しに行く道具屋で、
「みなまで言うな、川という字に寝る夫婦」。
続いて・・・・「・吟じます。」
「鞭声粛々、夜河を渡る~。」と詩を吟じ。
「あると、思います」と、天津木村のギャグを挟む。
ここまできたら、最後まで演って、「首提灯」かと思いきや、
前のおばはんが、またまた携帯を鳴らし、なんと35分で三回。
雀々さん、嫌気がさしたのか、
「上燗屋、さっきは貸すの貸さんのと・・
いっぺん叩き切ったろか・・・と」
「わあ、わあ、いうております、上燗屋でございます」と終った。
せっかくの、落語会、ちゅん助さんはプロはだしなのに、
客も、最低のマナーをもった観客のプロにならんと、
すべてが台無し、勿体無いですな。
でも、車で、30分、またまた行動範囲が拡がり、
気になる落語会が、ひとつ増えましたなぁ。
第116回・河内寄席・桂雀々噺を聴く会
2009年1月11日(日)午後2:00開演
河内長野市立文化会館ラブリーホール
一、すずめ家すずめ・・・・・・・・・・・・・・・・「寿限無」
二、すずめ家ちゅん助・・・・・・・・・・・・・・「ふぐ鍋」
三、桂雀々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「不動坊」
仲入り
四、桂紅雀・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「牛ほめ」
五、桂雀々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「上燗屋」
09-03-16