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ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

人生のレシピ・百歳人生の愉しみ方~五木寛之

2025-02-01 07:07:07 | 本の少し
 ☆☆☆
 
92歳の五木寛之氏が百歳人生目指しての愉しみ方。
 
・人生の後半をいかに楽しむか。
・シフトダウンして生きる。
・「自分の適温」で暮らす。
・無理をしないで無理をする。
・楽しみながらの私の養生法。
 
「健康法」ではなく「養生法」、無理をせずしてマイペースで楽しみながら日常習慣にして実行。
養生とは、何かを克服しようと頑張るのではなく、おもしろがってやるのがコツと。
 
「私の趣味は養生」と心の中で呟きながら暮らしていると・・・・。
 
 
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争いばかりの人間たちへゴリラの国から~山極寿一

2025-01-31 09:09:09 | 本の少し
 ☆☆☆☆☆
 
一体俺たち人類は何をしているんだ。
 
人間が暴力的になったのは、農業や牧畜が登場して定住するようになって、土地に価値ができ、その占有権をめぐって集団間に争いが生じ、暮しをある範囲に限定する境界が引かれてからである。
 
そして現代の暴力は、人々の急激な移動とインターネットなどによるコミュニケーション革命によって、集団間の境界が消滅し、人々が堅持していたアイデンティティが崩壊の中で起こっている。
 
自分が誰であるかという大きな不安に駆られ、親族のきずなさえも感じられなくなった人々が、独りよがりの幻想によって親しい仲間を蹂躙する。
 
産業はそれまで家畜の力で頼ってきた人間の暮らしを、人工の動力によって拡大することに成功した。しかし、同時に自然の時間を人工的な時間に変える役割を果たした。農村で季節の変化に従って生きてきた人々は、工場が立ち並ぶ都市に集められ、管理された時間に従って生産性や効率を高めることに精を出すようになった。その結果自然界にない製品を作り出せるようになり、支配層だけではなく一般の人々も過剰に物を欲するようになった。それが無限の経済成長を信じる思想を育て、海外へ進出して領土を広げ、自国にはない産物を略奪する行為を正当化した。大航海時代と植民地主義はこうして始まり、人々を生まれ育ちや外見で差別する考えは今でも欧米社会に根深い。
 
アメリカファースト、なんて悪夢ような時代に逆戻りだ・・・地球環境が限界に達した今、これまでの人間の足跡を検証し、正しい社会へと導かねばならない。過去の間違いを認めて、管理された時間から心身を開放し、自然の時間に沿った暮らしをデザインする。所有を減らし、シェアと共有を増やして共助の社会を目指すべきである。
 
いたずらに武力を強化して、再び戦争の道を歩むことだけはけっしてあってはならない。
 
       「争いばかりの人間たちへ ゴリラの国から」   山極寿一
 
 
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あとがきはまだ・俵万智選歌集~渡辺祐真

2025-01-30 08:08:08 | 本の少し
☆☆☆☆
 
少し短歌をかじっていますが、私の場合俵万智さんが好きで始めたようなもの。色んな人の歌集を読んでも、最終的に戻ってくるのはやはり万智さん。
 
その万智さんお選歌集。気になった歌、歌集に偏りがございます。
 
『サラダ日記』より
・生ビール買い求めいる君の手をふと見るそしてつくづく見る
・「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ
・やさしさをうまく表現できぬこと許されており父の世代は
・今日まで私がついた嘘なんてどうでもいいよというような海
・「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日
・金曜の六時に君と会うために始まっている月曜日の朝
 
『もうひとつの恋』より
・「今いちばん行きたいところを言ってごらん」行きたいところはあなたのところ
・まだ何も書かれていない予定表なんでも書けるこれから書ける
 
『かぜのてのひら』より
・今何を考えている菜の花のからし和えにも気づかないほど
・定期券を持たぬ暮らしを始めれば持たぬ人また多しと気づく
 
『チョコレート革命』より
・妻という安易ねたまし春の日のたとえば墓参に連れ添うことの
・焼肉とグラタンが好きという少女よ私はあなたのお父さんが好き
・蛇行する川には蛇行の理由あり急げばいいってもんじゃないよと
 
『プーさんの鼻』より
・不良債権のような男もおりまして時々過去からかかる呼び出し
・おまえにはじいちゃんがいる背を曲げて肩車してくれるその人
 
『オレがマリオ』より
・「電信柱抜けそうなほど揺れていた」震度7とはそういうことか
・子どもらはふいに現れくつろいで「おばちゃんカルピスちょうだい」と言う
・「おばあちゃん次は何色?」子は問えり米寿をベージュと聞き間違えて
 
『未来のサイズ』より
・君の死を知らせるメールそれを見る前の自分が思い出せない
・「天ぷらは和食ですよね」「繰り返し申し上げます。寿司が好きです」
 
『アボガドの種』より
・父に出す食後の白湯をかき混ぜて味見をしてから持ってゆく母
・シャルドネの味を教えてくれたひと今も私はシャルドネが好き
・コンビニへ食パンを買いにいくことが親孝行となる春の道
 
 
 
 
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落語家の本音・日本で唯一の演芸専門誌が50年かけて集めたここだけの話

2025-01-29 09:09:09 | 本の少し
 ☆☆☆☆
 
あの「東京かわら版」の月刊誌の抜粋をまとめたもの。
インタビュー形式で本に載ったのを再掲載。短めですがそれがかえって濃縮どがまして蘊蓄に満ちている。その噺家さんのお名前だけでも列挙しておきます。
彦六、小さん、馬生、三平、文治、歌丸、談志、志ん朝、小三治、円丈、さん喬、雲助、一朝、権太楼、正蔵、市馬、昇太、志の輔、花緑、喬太郎、三三、兼好、一之輔、宮治、三まで昭和の名人から現在の人気者まで網羅。
 
私も、2021年9月発刊の「東西名鑑・寄席園芸家・2」を江戸の噺家さんと出会ったら、まさに顔と名前を結ぶつけての手引きにしています。大阪では、上方落語情報誌「よせぴっ」にお世話になっております。
 
 
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詩歌の待ち伏せ・上~北村薫

2025-01-27 07:07:07 | 本の少し
 ☆☆
 
あの北村薫さんが、詩についての想いを述べてくれる。やはり短歌ではない分、詩は少しとっつきにくい。ただ詩は、文庫本なんぞで、最初の初版とは違って単に詰め込んだ本がみうけられますが、やはり最初のレイアウトを忠実に再現して欲しいと。空白も作品のうちですと・・・。
 
詩も短歌も、広げたその空間にある事が、その言葉を際立させる・・・。
なにごとにも・・・「間」は大切ですな。
 
 
 
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民主主義を疑ってみる~梅澤祐介

2025-01-24 08:08:08 | 本の少し
 ☆☆☆☆☆
 
政治について考えさせられる本。
今や一般民衆は、政治参加を通じて「善く生きる」(人間にふさわしい生き方をする)ことに興味を失い、「ただ生きる」(単に生命を維持する)ための条件を整えることだけを政治に望むようにし向かれました。
 
民主主義は油断するとすぐに独裁へと陥ってしまうような、なんとも脆い政治体制だと、今まさに世界のあちこちで起きているのを目のあたりにしています。
 
民主主義、自由主義、共和主義、社会主義など反発しあう部分もあれば重なる部分もある。この本を読みだすと、政治家というのがなんのために従事しているのか、誰のために、何のために、「みんなで決める」ことがみんなのためにならない結果がわかってくる。
 
この本、図書館で借りた本なんですが、付箋では追いつかなくてマーカーで塗りたくなったので、読みだして途中ですが本をJUNKUDOで買いました。
 
それぐらい、傍に置いて何度も読み返したくなる本でおます。
 
 
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「さかさ」の学校~加藤登紀子

2025-01-19 09:09:09 | 本の少し
 ☆☆☆

「さ・か・さ」の発想。人生は積み木のごとく、積んでは崩れ、積んでは崩れ、何度もゼロからのスタートのくり返し。何かを残そうなんて思っていなければ、いつの間にか思い出がいっぱい。

人間なんて便利に出来ている、苦しいことや哀しいことは自然と薄れていく、楽しいことや嬉しかったことばかりがいっぱい溢れている。

生きるって、なんておもしろいんだろう・・・。



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人間通の名言 唸る、励まされる、涙する~近藤勝重

2025-01-18 08:08:08 | 本の少し
 ☆☆☆☆


☆☆☆

健康川柳でお馴染みの近藤勝重さんの本。

先人の言葉が描き出す、人間とは? いかに生きるべきか、人生とは?
多くの金言に溢れています。  多少頭にとどめて置きたいのを・・。

・「ゆるゆるのゴムでずるずる生きる老い」藤田志津子
・「知る者は言わず 言う者は知らず」老子
・「短きことばに 多くの知恵蔵す」ソフォクレス
・「簡単すぎる人生に 生きる価値などない」ソクラテス
・「どうでもよいことは流行に従い 重大なことは道徳に従い」小津安二郎
・「生きるために・・・俳優になって,あっという間に40年、時がたちました」高倉健
・「いつしかついて来た犬と浜辺に居る」尾崎放哉
・「孤独は山になく 街にある 一人の人間にあるのではなく 大勢の人間の「間」にあるのである」三木清
・「愛するということにかけては女性こそ専門家で 男性は永遠の素人である」三島由紀夫

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ひらがなの世界 文字が生む美意識~石川九楊

2025-01-17 07:07:07 | 本の少し
 ☆☆☆☆

ひらがなの生い立ちは、漢字の意味を完全に払拭するために漢字ではない文字のにならなくてはならない。その強い指向が高まって、やがて、漢字を使った仮字=万葉仮名(漢字)は女手(ひらがな)へと一大変身をとげることになった。
女手=ひらがなと、知っただけでも、この本を手にした価値はありますな。

そして、日本語を書記するために、漢字、ひらがな、カタカナの三種の文字があるのではなく、三種の文字とともにある言葉が日本語をつくっている。
「漫画」「まんが」「マンガ」も、「桜」「さくら」「サクラ」もこの言葉の持つ意味合いは微妙に違う。

それと、色紙なんぞに書く時には、敢えて字を抜く、脱字とはどういうことかと言えば、これは隠字、字を隠し伏せる伏字だと。まさにミステリーの紐解きのようで、昔の人はいろんな処に愉しみを見出してたんですな。

短歌作りの際、ひらがなが好きなごまめ、どこか女っぽいところがあるのか、逆に大切にしたいですな。



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古典ねこ落語~立川志らく・伊藤カヅヒロ

2025-01-16 06:06:06 | 本の少し
 ☆☆☆☆

落語だけに、読んでいてやっぱり愉しいですな。漫画と言いながら、どうしても台詞を追いかけてしまう・・落語の性ですか。

演目は五つ、噺してみたくなったのは、一番に「目薬」こんなバカバカしいのが噺せたら粋でしょうな。次は「粗忽の釘」この二、三年の間にはモノにしたいネタ。あとは「文七元結」は大ネタ過ぎるし、「初天神」は多くのお仲間さんが演られている詩し、「死神」は陰気で好みではないし・・。

「目薬」、いやらしくなく粋にできたらと、やりたい落語の候補、一つ増えましたで。




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高倉健の愛した食卓~小田貴月

2025-01-15 07:07:07 | 本の少し
 ☆☆☆☆

日頃の食事の様子が見られて、ほっこりとしたしあわせを感じられる、高倉健さんの食卓。こだわりはありながら、そんなに凝った料理ではなく、愛する人と一緒に美味しいものを食べようとする気持ちがあれば、少し丁寧に料理するだけでできるモノばかり。

日常の食事を大切にしたいと思っている私には、食べたい、作りたい、一緒に食べたいと思う料理がずらりと並んでいます。

~一緒に食べるかけがえのないひととき~

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京大変人講座~酒井敏

2025-01-14 07:07:07 | 本の少し
☆☆☆☆

常識を飛び越えると、何かが見えてくる。京大の「常識」は世間の「非常識」〝変人がいるから人類は繁栄してきたと言い切る〟変人たちが集まる京大の教授達による講座。
京大の森毅という教授は「教員というのは、熟練してくると二つの道に分かれてくる。一つは官僚的になる。もう一つは芸人的になる。京大の先生は芸人になれ」と言っている。

お題目だけあげておきます・・興味ある方は是非この本、手に取ってお読みください。
1・【地球の教室】・毒ガスに満ちた「奇妙な惑星」へようこそ
  ~学校では教えてくれない!恐怖の「地球46億年史」・小木曽哲

2・【経営の教室】・なぜ鮨屋のおやじは怒っているのか
  ~「お客さまは神さま」ではない・山内裕

3・【法哲学の教室】・人間は“おおざっぱ”がちょうどいい
  ~安心、安全が人類を滅ぼす・那須耕介

4・【社会デザインの教室】・なぜ、遠足のおやつは“300円以内”なのか
  ~人は「不便」じゃないと萌えない・川上浩司

5・【生物の教室】・ズルい生き物、ヘンな生き物
  ~“単細胞生物”から、進化の極みが見えてくる・神川龍馬

6・【予測の教室】・「ぼちぼち」という最強の生存戦略
  ~未来はわからないけど、なるようになっている

最後に、またまた森毅さんのお言葉を・・・。
「ぼちぼちでええんや。そのほうがうまくいく」
「誰にでも平等に、不平等はやってくる」
「人間はたいていどこかおかしい」

問題が起こったら、「まあ、こんなもんちゃう?」とにっこり笑え。
そうすれば、フッと肩の力が抜けて、そのうち運はめぐってきますと・・・。



 
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大学教授こそこそ日記~多井学

2025-01-13 08:08:08 | 本の少し
 ☆☆☆

この日記シリーズに大学教授が登場、失礼ながら陽の当らない職業の方の悲喜こもごもと思ったら、なんと大学教授もある程度の収入面での安定はあるが。
出世と研究、各大学によって年収も仕事の内容も違い、そして相手にする学生のレベルによって、真の教育者としての意欲もどんどん失せていく。

いつ、どこかの大学からオファー来るのか、自分を高めたい所へは自分で公募に応募する。まさにプロ野球という中で移籍なんぞでもがいている選手のようです。

どの世界でも、真の成功者はほんの一握りなんですな。


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14歳からの社会学~宮台真司

2025-01-12 07:07:07 | 本の少し
 ☆☆☆☆

60年前の14歳の時に読んどきたかった本。いかに人間は、どう生きるべきか考えるヒントを沢山示唆してくれている。

例えば、「こころ」と「からだ」については、恋愛があるが、そこではその経験は「数」じゃなくて「深さ」が大切だと。

「死」については、死はエネルギーの源泉であり、「死を意識しながら生きるしかない」という「決意」みたいな考え方に・・・。

そして、大人と子どもの間にも、知識人と大衆の間にも、優劣はない」、何もかもが日本的である考え方ではなく、何をしても等価なので、なんでもありと・・・・。
《自分》と《他人》、《社会》と《ルール》、《こころ》と《からだ》、《理想》と《現実》、《本物》と《ニセ物》、《生》と《死》、相反するものの中に真実、真がある。・・・・・考えよ。自ら考えよ。本気になって考えよ。



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ご朱印でめぐる関西の神社

2025-01-11 11:11:11 | 本の少し
 ☆☆☆

ご朱印でめぐる関西の神社と。ご利益別になっていて、「縁結び」「仕事」「学業」「美容」はもう関係なしですし、今気になるのは少しだけの「金運」と大いなる「健康」ですか。

集めていたご朱印帳の最後のページを見ると、令和元年十一月で途絶えています。今年は正月以外の神社へのお詣り焦ることなくゆったりと復活致しまっせ。






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