ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

マラッカ旅行 その1

2012-01-09 01:57:48 | Singapore/たび・現実逃避
12月半ばに行ったマラッカ旅行について、
小分けにしてお届けします。
 
旅のいきさつについては、こちらをご覧ください。→シロクマさんのお洗濯物
 
 
マラッカへは何台かに分乗して車で出発しました。
私とシロクマ相方以外は全員シンガポーリアン、一行は数えてみたら13人でした。
奥さまは私を含めて3人です。
 
シンガポールは島国で、隣国マレーシアとは橋でつながっています。
陸路の国境越えは初めてではないのですが、
車に乗ったまま出入国審査を受けるのは初めてでした。
(バスの場合は下ろされるそうです。そりゃそうか。)
まずは橋の手前でシンガポールの出国審査。
   
審査官もハコモノに入ったままだし、まるで日本の高速道路の入り口みたい。
車内と距離もあるし、これでパスポートの写真との照合なんてできるのかな、と思って相方に聞いたら、
「時々彼らがこちらまでやってきたり、車から出て顔を見せろと言われたりするよ」とのこと。
 
私はビザなし時代に入出国を繰り返しているし、
保持している学生ビザはタームが終わると無効になると聞かされていました。
だからトラブルになっては皆さんに迷惑がかかると、どきどきしましたが、すんなり。
ほっとしました。
 
ゲートをくぐると1本の橋が。
橋の向こうはマレーシアです。   
 
   
                     さっそくケイタイ会社より「マレーシアへいらっしゃい!」のご挨拶メール。
 

橋を渡って、今度はマレーシアの入国審査。
ずら~っと車が並びます。
審査官の女性がヒジャブ(ムスリムの女性の髪を覆うスカーフ)をつけていたことで、
マレーシア入国を実感。
    
 
ゲートをくぐるとマラッカまではハイウェイで一直線。
200キロだから約2時間で到着だそうです。

 
マレーシアのハイウェイは、
以前、「両側に続くパームツリーのプランテーションが壮観だ」と聞いたことがあったので、
それを見逃さないように気をつけようと思っておりました。
 
が、心配無用。
本当に何時間もずーーーっとパームツリーが続きました
 
     
   左は成長したパームツリー、延々と続きます。右はまだこどもの小さな木。
 
これってイギリス植民地時代のものをそのまま引き継いだとか。
マラッカまでの200キロ、延々と続くプランテーションは確かに壮観。
すごいな植民地政策。
マレーシアではパームオイルの生産は主要産業のひとつ、世界第一の生産国だそうです。
  
   
  ハイウェイのインターにて。
  左がシンガポールのナンバープレート、右がマレーシアのです。
  シンガポールが淡路島サイズで人口500万人であることを考えると、桁数、多いですよね。
       左へ行けばクアラルンプール、私たちはもちろん右へ!
 
 
ハイウェイは事故があったみたいで大渋滞で、
予定より大分遅れてマラッカのゴルフ場に到着。
気候も同じようなものだし、景色もゴルフ場に限っていえば、マンションの庭と同じようなもの。
ということで、異国へ来たって感じがまったくしません。
 
                         
 
男性陣は軽く食べてそのままコースに出るので、
女性のみなさんは、今日は街へ出るのはあきらめて、そのへんで時間をつぶしてて、となりました。
そのへんって…聞けば、エステもマッサージもスパもないゴルフ場、どこで時間をつぶせというの?
 
  
   ヤシの木が茂る南国のゴルフ場。
 
私ひとりだったら勝手にゴルフ場から出て街へ行くのですが、
お連れさまがふたりいるので勝手なことはできなくて。
明日もこのメンバーで一緒に行動するわけですしね。
 
ということで、まずは奥さま方と一緒にランチ。
 
奥さま方は30代半ばと20代半ば。
意外においしいゴルフ場レストランの料理を囲みながら、親交をはかります。
 
が、ふたりとも私以上に英語が苦手なようでした。
私より若い世代のシンガポーリアンでそれは珍しい。
だって、シンガポールでは、小学校から英語で授業があるのですから。
ましてや、夫が自家用車で毎週ゴルフを楽しむような暮らしぶり、の奥さまですよ。
彼女たちのご夫君は、みなさん英語が堪能ですし。
と思っていたら、ふたりともシンガポーリアンではなく、
本土、中国からお嫁に来た中国人と判明。しかもたぶん最近のことかと。
 
話が少しそれますが、
中国のある程度情報を得られるエリア、階層の人々は、海外志向がとても強いようです。
特にひと財産築いた層では、その傾向が顕著だとか。
共産党政権の元では、いつ身包みはがれるかわからない、という不安があるのでしょうか。
脱出先を考えるとき、間違いなくシンガポールは上位にランクインするでしょう。
国民の75%が中国系、中国語も英語以上によく通じますから、違和感なく溶け込めて、苦労も少なそう。
一家そろっての脱出はそれなりの財力がないと難しいですが、女性ひとりならカンタンです。
そういうわけで、邪推かもしれませんが、中国嫁を持つシンガポーリアンは多いように思います。
彼らの見た目や話す言葉に違いはないので、一見するとわからないのですが。
ベトナムやタイなど旅先であったカップルもそうだったし、わが家のお隣さんもそう。
もちろん純粋な恋愛結婚もあるのでしょうけれど、すべてがロマンスだけでは語れないのでは?
今回の奥さまたちもふたりとも、ご夫君とはひとまわりかふたまわり、歳が離れています。
 
これから明日まで一緒に過ごすのが、中国の奥さまとは。
中国の方の、本能のおもむくままに生きる姿は、上海でよく知ったつもり…。
 
ああ、なんだか波乱が予想されつつ、明日に続きます。