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ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

雨の八幡平-後編-

2016-07-27 07:54:27 | ラン&クライム
八幡平から下山して藤七温泉についた私たち。



ここはね…
なんですって。

そういや、ここにおりてくる前、
山間からもくもくと湯気が上がってました。
あそこが源泉ですね。



豪雪地帯なので営業は4月から10月までなんですって。

大自然のなかの野趣あふれる開放的な露天風呂が自慢です。



どのくらい開放的かというと…



宿の前方から丸見え!




道路からも丸見え!

痴女、露天風呂を盗撮!!

最初、ひとが入ってるのに気づかず撮影。
(視力が悪いのに裸眼なもので)
「撮られてるぞ!」って声がして気づきました。

みなさん、元気に手を振ってくださったくらいだし、
お顔もわかんないからここに載っけても大丈夫でしょう。
たぶん。

ここの露天風呂は混浴で5つくらいあったかな。
また、建物の反対側にも
岩手山からのご来光が拝めるという男女別露天風呂があります。

そちらも見事に丸見え!

(これは男湯。女湯の様子は私たちのお部屋から見えました。)


混浴なうえ、こんなに丸見えだから、バスタオルを巻いたまま入ってもOK、

いまどきは温泉着なるものもあるらしく、それも着用OKだそうです。

だけど、バスタオルなんてかさだかいもの、持ってない。

温泉着なんて存在も知らなかったですよ。

ええい、入っちゃえ!

シロクマ相方が入ってるのを見計らって、
建物内にある女湯の内湯から「混んでないー?」って大声で聞いて、
夜遅くと朝に2回、大自然のなかのほんとに開放的な露天風呂に入りました。

源泉掛け流し、純度100%!
白濁したお湯で、底には灰色の泥が溜まっていてにゅるにゅるふわふわ。
その泥をすくい上げてカラダに塗りたくると…
それはもうすべすべ、つるつる!

これは泥エステですやん!

いいです!

かなりオススメの温泉です。

丸見えですけど。

ごはんは山菜盛りだくさんでした。

晩ごはん。

(手前右のお皿とイワナの向こうにあるのが山菜です。)
ビュッフェスタイルで十数種類もある珍しい山菜も食べ放題!

どれもこれも珍しすぎて、
自分が何を食べているのかわかりません。

きりたんぽも初めて食べました!

香ばしくってもちもち美味しい。
セリの香りもいいですね。


翌日の朝ごはん。

お味噌汁の左奥は温泉たまご。


こんなに真っ黒なんですよ。
つるんと美味しくいただきました。

お土産にも買いました。

この日のお天気はいっそう悪く、
チェックアウトの10時までのんびり過ごして、
山頂近くのレストハウスまでお車で送ってもらいました。

バスを待ってそこで2時間ほど時間をつぶして

盛岡まで戻ってきました。


さあ、宮古へ帰りますよ。

今回の帰省のメインイベントが待ってます。

ご覧いただきありがとうございました。



雨の八幡平-中編-

2016-07-25 09:26:24 | ラン&クライム
前後編でまとめられなかったので中編…スイマセン。
前回にひき続き、八幡平(はちまんたい)登山です。



もうね、登山というのが申し訳ないくらい今回は楽チン

安心、安全、楽チン、三拍子そろってます。


ちょっと川底みたいな道とか歩きにくかったけど、
それでも危険箇所ゼロ!というのはありがたいじゃないですか。

こんな天空のお花畑もあったりして…

お天気がよければ最高だったでしょうね。

これはこれで、うしろに流れる雲が迫力あったけど。

お天気はイマイチでしたが、
花がいちばんキレイなシーズンだったと思います。

シロクマ相方が連れていってくれる登山は
いつも「これはいったいなんの訓練だ?」
というほど辛く厳しい。

そんな道なき道を(←登山道ですが)半泣きで進む私ですが、
本日は楽勝のあまり、大変機嫌よく歩いておりました。

登山シロウトでトロくて運動神経も体力もない私はいつも先を歩かされます。


でも今日は楽勝だから、森の空気の清々しさを堪能する余裕もあります。


と、そんなとき、


森のなか、前方右の茂みが揺れました。


それも大きく。


この揺れ方は鳥とかうさぎとか、そんな小動物ではありません。



これは…アレですよ、アレ。


私、もうわかってきました。


東北の山はアレの出現率が高い。



そう




クマさんです。



しかも今回のはデカい。




ああ、いやだわ。

こういうときに限って、
いつも私のお尻を叩くように真後ろにいるシロクマ相方がはるか後方なんだわ。

そろり、そろり…

前方を見据えたまま、後ずさりです。

揺れがストップしました。


クマさんが私の存在に気づいたもよう。




ひーっ!

追っかけてこないでー!


幸いにもクマさんはフリーズしたまま。

こちらの様子を伺っている感じ。

登山道は一本道。

ここを通らないと頂上にも行けず、
本日のお宿にもたどり着けません。

私はそのままシロクマ相方のもとへ走りました。

「ねえねえ、
向こうの茂みがちょっと揺れたような気がするんですよ。
何かいるかもしれないなー、とか思って


クマさんと確信しながらもこのすっとぼけようはどうでしょう。

えへへ。

あんな大きなクマさんと対決するなら、

それは

女じゃないだろう、男だろう。

私じゃないだろう、シロクマ相方だろう。

だったら余計な恐怖心を与えず、
必要最低限の情報だけを提供して、

とにかく

先を歩いてもらわねば。

「おーい!」

「おーい!」

シロクマ相方はこちらが近づくのを知らせるように大きな声を出しながら、
茂みがちょっと揺れた気がしたあたりに近づきました。

私は彼の背後を距離をおいてついて行きました。


音でこちらの存在を知らせるのが大切なのね、なるほどね、
と、手を叩いたりしながら。

つかず離れず…
シロクマ相方が襲われても私は逃げられる距離
私が襲われてもすぐに彼に助けてもらえる距離

ええ、卑怯者ですとも。

だって今回のは大きいんですよ!

あの茂みの揺れよう…
早池峰山で出会った小熊ちゃんとはサイズが全然違うんですよ。

がさ、がさ


黒い影が動きました!

でかっ!

どっちに向かうんだ!?


ざっざっざっ



……

森の奥へと消えて行きました。


ほーっ。


私は知りました。
この世に安心、安全、楽チンな登山など存在しない。

調子にのってシロクマ相方との距離をあけちゃいけない。

ここはクマさんたちが暮らす森なんですよね。


そこからはシロクマ相方が先を歩いてくれました。

(草原の白いのはワタスゲ。
お天気だったらほわほわ風に揺れてかわいかったと思います。)

またすてきな山小屋があり、ここでも休憩。

(こんなステキなストーブが!)

「ここで泊まるのもいいねえ」

シロクマ相方がつぶやきます。

ええ。
クマさんとはち合わせにさえならなければ。


(山小屋のお隣は八幡沼。すてきなロケーションですよね、
クマさんとはち合わせにさえならなければ。


(頂上付近のガマ沼。ガスで幻想的)

雨とガスで頂上に行っても景色も何もあったもんじゃないだろう、
ということで三角点には行かず。

なんせ八幡平というくらいだからたいらなの。
ガスで視界の閉ざされた平坦な山頂に立っても達成感もたいしてないでしょう。

宿を目指して下山します。

八幡平山頂レストハウスからはアスファルトの道。

ガスがすごいけれど一本道をぐんぐんくだるだけ。


本日のお宿が見えてきました。



藤七温泉!

ひゃーおっきくて立派じゃない!

山小屋レベルを想像していたので大喜びです。

次回に続きます。

ご覧いただきありがとうございました。


雨の八幡平-前編-

2016-07-23 08:10:47 | ラン&クライム
シロクマ相方の郷里、岩手県宮古市へ帰省する前に、
岩手県と秋田県の境にある八幡平(はちまんたい、標高1,614m)に登ってきました。

とは言っても、頂上近くまでバスで行けるところを、
茶臼口という登山道のスタート地点で降りたわけですが、
そこの標高が1,350mくらい。
標高差もたいしてなく、登山というよりはハイキングって感じですかね。

登山道はきれいに整備されていて、危険な箇所はまったくナシ。
運動オンチで運動不足、根性ナシと三拍子そろった私でも安心、安心

12時半過ぎにスタート、
その時はなんとかもっていたお天気が崩れてきました。

雨が降り出す前に…と急ぎめだったので前半写真はあまりないのん。

最初こそ登山っぽいのぼり坂だったけど、
八幡平というだけあって途中からはほとんど平坦、本日は楽勝ですね。



高山植物の紹介など…


(モミジカラマツ)
樹木みたいな名前ですね。



(クルマユリ)



(ハクサンチドリ)



(コウリンタンポポ?)
帰化植物ですかね。
ボランティアのパトロールの方々に見つかったら抜かれちゃう。
かわいそうだけど、ここにいちゃダメなのよ、あなた。



(シロバナノヘビイチゴ)



(ハクサンシャクナゲ)

このシャクナゲは見事だったー。

白や薄いピンクの花々が登山道両側にたくさん咲いていて、
とってもいい気分で歩けました。

雨はイヤだなーって思ってたけど、
草木や花がいっそう鮮やかでいいもんですね。

ま、今回は余裕があるから言えることなんですけど。


(オオタカネバラ)



(ギンリョウソウ)
平地でも咲いてますが…。



(アカモノ)
別名イワハゼですって。


そして…

(ニッコウキスゲ)


ニッコウキスゲの大群生!!

これが湿原のあちこちにあるんですよ。

圧巻です。

お天気が良かったら空の青とのコントラストで、
さらにすばらしい光景だったんでしょうね。

この山は登山道だけじゃなく、
途中ふたつあった無人の山小屋も新しく、きちんと管理が行き届いててキレイです。



山小屋で出会った青森からの登山者さんに
完熟メロンと自家菜園のきゅうりの一本漬けをごちそうになりました。



今回は楽チンだとわかっていたので、
手持ちの行動食はキャラメルちょっぴりだけという私たち。
ぜいたくなミネラル補給はありがたかったです。

次回に続きます。

ご覧いただきありがとうございました。

いざ、宮古へ!

2016-05-07 10:11:49 | ラン&クライム
雨と雪で早池峰登山をあきらめた翌朝、
宮古市へ向けて移動しました。

今日の移動距離はね、

20キロ!!

徒歩で20キロ!!



12キロのザックを背負って徒歩で20キロ!!

シロクマ相方のザックは20キロ近くあるから、
12キロの私が文句言っちゃアカンのですけどね。

最寄りのバス停まで20キロなんですって


たぶん。



たぶんって…!

こんなおおらかなプランだとは知らなかった。


山小屋を5時40分に出発。

1時間後に早池峰山登山口に到着。



やぱ、雪、すごいですやん。

ここから見える早池峰山の美しいこと!




お向かいは薬師岳登山口。




昨日の盛岡南高校山岳部のみなさんは風雪のなか、こんな雪道を歩いたのか…。


がんばったね。


登山口前を通過し、雪道を歩きます。



だれもいない。

車両通行止めだからね。


でも、動物たちは歩いていますよ。


(うさぎかな?←テキトー)



(キツネ?←テキトー)



(鹿かカモシカかな?←テキトー)


そして、これは…


(大きさ比較のため、私の手袋を並べてみました。)

クマさんじゃん!!

この後、実物にもお会いしました!

クマさんとのご対面は初めて。

残念ながら写真はナシ。

10メートルくらいしか離れてなくて(←気づくのおそいよ、ふたりとも)

クマさん、座りこんで作業中だったのだけど、

動きだしたから、

こちらに向かってくるのか、逃げてくれるのか、
見極めなくちゃならんかったから。

逃げてくれました。


まだうんと若い子だと思うのん。

私より小柄。

近くにお母さんがいなかったところをみると、
独り立ちしたところかな。

道路に降りて、雪のその下の落ち葉を引っかき回して、木の実を探してはりました。

黒くて小さくて丸かった。

あんなに丸こいのに、すごい勢いで山の斜面を駆けあがっていきました。

さらば、クマさん。

かわいかったなあ。(←無事だったから言える言葉)

他にも、鹿やリスに会いましたよ。

あと2週間ほどでこの道路は車両開通になるから、みんな気をつけるんだよ。

下界には雲海。



宮古市に入りました!



通行止めの道路だから、こんな落石もあったり。

(こりゃ開通準備が大変だ。)


どんどん歩いて、雪が溶けているエリアに入ったら、そこからは、

今回の第二の目的

山菜採りです!


たらの芽、ウド、わらびにぜんまい。

まだちょっと早かったけど、たくさん採れましたよ。

20キロちょっと歩いたところで、

シロクマ相方のお兄さんが車で迎えに来てくれはりました。

もう歩かなくてすむのね!

ひさびさの重労働で足には血まめがふたつ。

そこから車に半時間以上乗って、お兄さん宅へ。


早池峰山に登れなかったのは残念だけど、

昨日悪天候のなか登ってたら、
今日のこのハードなトレッキングはとても無理だったと思うの。

ずっと何も運動してなかったから。

明日は筋肉痛で大変やで。


(収穫したたらの芽。お義姉さんがからりと天ぷらに。美味!美味!)


シロさん、次回は一緒に登ろうな。

ご覧いただきありがとうございました。

早池峰登山…?

2016-05-05 15:46:21 | ラン&クライム
登山するのにアクセスがフライトだと、
ガスカートリッジをどこで調達するかが問題です。

今回もいわて花巻空港に降り立ってから、早池峰山に行くまでにスムーズに調達したかったものの、
目星をつけておいたお店に取扱いがなく、遠方のお店へシロクマ相方ひとりでお買い物に。
予想以上に時間を費やしてしまいました。
予定どおりのバスに乗れてほっとしました。

花巻駅からバスをふたつ乗り継いで。


(バスターミナル待合室はこんなにレトロ)

いろんな種類の桜が咲きほこる春らんまんの里山を通過して。


(車窓から見える美しいピンクの濃淡)

早池峰山ふもとのバス停で下車。




神社で登山の無事をお願いして、いざ!

(ニリンソウ)

(カタクリ)

(エンレイソウ)



いくつもの滝を眺めながら、
川沿いに舗装された道を登っていきます。

この道は5月半ばまで積雪で車両通行止め。


早池峰山が見えてきました!



なんてうるわしい山!



近くに見えるけどね、

距離感としてはこんな感じ。



ちっせー。


(滝とフキノトウ)



今日のお泊りはこの山小屋、無人です。



(先客は盛岡南高校山岳部のみなさん。
15人ほどの高校生たちと先生がひとり。
お向かいの薬師岳(やくしだけ、1,645m)に登る予定ですって)



(夕食は鶏鍋。冷凍して保冷バッグで持ってきた鶏肉やつくね、おうどんはまだ凍ってましたよ)


翌日、5月1日…


4時起床、


5時出発

の予定


が、


雨でした。





やむ気配ナシ。


山岳部の礼儀正しい青少年たちは、予定どおり出発しましたよ。



今年4月に入部した1年生なんて、初の登山じゃないの?

ついこないだまで受験勉強ばっかりで、
スポーツなんかろくにできなかったんじゃないの?

それがこの雨だよ、雨!

登山口は雪だよ、雪!

早池峰山も薬師岳も風が強いらしいから、

登山道は

吹雪まちがいナシ!!


本気?

今回はやめにしない?

「山岳部は軟弱じゃつとまらない。

登るに決まってるだろ!」

なぜかいばるシロクマ相方。

修行だな。

苦行だよ。

そういうシロクマ相方が
「でもさ、山登りが楽しくなるかどうかって、
初めての登山にかかってるんだよね」って。

大丈夫か、盛岡南高校山岳部。

新入部員、

退部者続出じゃないの?


軟弱な中高年は無理をせず、

山小屋で怠惰をむさぼりました。

シロクマ相方は登れるんですけど、

私がね、

技術も根性も無理よ、無理、無理。


(ふたりだけになった山小屋は静か。
することがない私はお掃除おばさんに)



(窓からは早池峰山がきれいにのぞめる抜群の立地なのにガスでイマイチ)



明日は移動日。

一路、シロクマ相方のお兄さん宅@宮古市へ。


ということで、



シロさん、山頂からの遠吠えヤッホーは次回までおあずけや。

ご覧いただきありがとうございました。