もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

コクーン歌舞伎 第十五弾  「四谷怪談」見てきました

2016-07-07 00:19:24 | お芝居
コクーン歌舞伎 第十五弾 「四谷怪談」 シアターコクーン 2016.06.18 12:00~

3か月に1回くらいの頻度で、実家の母とお芝居などに行くようにしている。
母は若いころ、よく歌舞伎に行ってたとのこと(日本橋が勤務先だったらしい)
なので、今回は、コクーン歌舞伎をチョイスしてみた。

もともと勘三郎さんが好きだったので、勘九郎、七之助は見たかったらしい。
獅童、扇雀に笹野さんだから、すごく楽しみにしてたみたいです・・・

席も、桟敷席のようなところがゲットできたので、近くて喜んでいました。
上手側だったので。。。近くにあの役者さんが下りてきますからね~

さて、演目は「四谷怪談」
先日、ブログにも感想を書いた「日の本一の大悪党」とかぶるという・・・

四谷怪談で有名なのは「南番」だそうなんだけど、今回演じられるのは「北番」
とはいっても、私は詳しくないんですけど・・・
でも、知らなかった人にもわかりやすかった

オープニングから、度肝を抜かれました。

舞台上には不動明王がそびえたち、そこを行きかう人・・・それもスーツの人もいる。
そして、お囃子ではなく、トランペットなどの演奏。
え?歌舞伎だよね。って感じでした。

四谷怪談といえばお岩さんのイメージだけだったのですが(浅学ですみません)
こういう話なんだ~と、理解することができました

知ってる方は当然なのかもしれないのですが、
かんたんなあらすじは

伊右衛門とお岩は夫婦だが、伊右衛門が悪事により浪人になったことで、父の四谷左門に実家へ連れ戻されていた。伊右衛門は左門に岩との復縁を迫るが、左門に断られ、辻斬りに見せかけ左門を殺してしまう、
同じとき、同じ場所で、岩の妹のお袖に横恋慕していた、直助は、袖の夫の佐藤与茂七を殺す。が、実は殺したのは与茂七ではなく、入れ替わった他人であった。
そこにお岩とお袖が来て、二人の遺体をみつける。伊右衛門と直助は仇を討つと言いくるめ、伊右衛門はお岩と復縁。そして直助とお袖も一緒に住むことになる。

お岩は病がちになったため、伊右衛門はお岩を嫌うようになる。そんなとき、お梅が伊右衛門に恋をし、お梅の父の喜兵衛も伊右衛門に婿に来てほしいと願う。仕官を条件に結婚することを決めた伊右衛門は、宅悦をそそのかしてお岩を襲わせ、それを理由にお岩と離縁しようとする。しかし、お岩は喜兵衛からもらった薬を飲んで、容貌が醜くなってしまっていた。それを見て宅悦はおびえ、伊右衛門の計画を話してしまう。
お岩はもだえ苦しみ死んでしまった。
伊右衛門は婿に入るが祝言の夜にお岩の幽霊を見て錯乱し、お梅と喜兵衛を殺してしまう

お袖は宅悦に姉、お岩の死を聞き、仇討ちを条件に直助に身を許す。がそこへ死んだと思っていた与茂七が帰ってくる。直助との関係を知られ、お袖は与茂七と直助に殺され、直助も自害する

伊右衛門は庵室で、お岩の幽霊に苦しめられて、狂乱し、地獄へ堕ちていく




その前に見た「日の本一の大悪党」では、宅悦が悪者に描かれ、伊右衛門はいい人に描かれていたわけだけど、
この作品では伊右衛門が悪者で、獅童さんの雰囲気と相まって迫力ありました。
目力が強いし、凄みがあるんだけど、なんか色気もあってね。

あと、扇雀さんのお岩さんは怖かったし、圧巻だった。声色がすごかったしなあ。
文字を映し出す演出も怖さを増していたように思う。
さらには、与茂七との二役。全然違うキャラを演じ分けた扇雀さんはお見事でした。

ラストシーンは驚愕。あれは地獄へと堕ちる蜘蛛の糸?
死者も生きているものも、人間も霊も何もかも、うようよしている世界。
うまく言えないけど。。。天からのびる蜘蛛の糸をつかんだ伊右衛門が堕ちてくるんだけど、
あまりに印象的なシーンで、ちょっと怖かった
人の情念がうごめく世界に、漂う死者・・・うまく成仏できない魂がそこかしこにという感じで。

どの場も印象的で面白かった・・・
そうそう、直助さんが目の前に褌姿で倒れこんできたのには、口があいちゃいました。

でも、伊右衛門も直助も、本当の悪人ではなく、特に直助なんて、お袖のことが好きだからこその行動で、
確かに、人を殺めるのは悪いことだけど、ある意味人間らしいというか、人の業を見たような気がして、
だからこそ、直助は哀しい人だなと思ったりもしました。

さて、キャストに関しては、上にも書いてますが
まずは伊右衛門の獅童さんは、すごく色気があったし、その場にいるだけで存在感抜群でした。
本物の歌舞伎での姿が見てみたいな~

それから、直助の勘九郎さんは、パワーがあって楽しい。
舞台狭しと駆け回る姿はかっこよかった~昨年の「真田十勇士」もよかったよね~
褌姿で、しっかりお尻を見させていただきました(笑い)

お袖の七之助さんは、はかなかったな~そして美しい。
声がすてきで。。。。勘九郎さんとはほんとの兄弟なんだよね。
二人並んだ姿もすてきだった

圧巻だったのは、扇雀さんの二役。
特に一幕の最後の毒によって容貌が変わってしまうところは、恐ろしさを感じました。
声色って大事ですよね。素晴らしい芝居を見せてもらったなと。

笹野さんも、コミカルな役を演じてらして、登場すると、なんかホッとしてました。

「日の本一の~」で大活躍だった(笑い)宅悦さんは、この芝居ではなかなか影が薄かったです。

コクーン歌舞伎は初めて見たんだけど、もっと前から見ておけばよかったな~なんて
今更ながら思っちゃいました。

そうそう、スーツ姿の人たちが黒子役もやってて、舞台転換もしてましたね。
でも、なぜスーツなのかは、いまひとつわからなかったかな~
お囃子がトランペットやバイオリンなのは、生演奏だし、私は好きでした。


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