もるるんのよくばりポケット

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「スルース~探偵」見てきました(ネタバレあり)

2021-02-15 01:52:16 | お芝居

「スルース~探偵」 新国立小劇場 2021.01.21 14:00~

2021年の最初の観劇は、吉田鋼太郎さんと柿澤隼人さんの2人芝居「スルース」です。
これは、発表された時から、すごく見に行きたかったので、チケットが取れてよかったです。
首都圏は緊急事態宣言真っただ中ではありますが、私にとっては「不要不急」ではないので、
行ってまいりました。

この芝居は。。。ネタバレを見てしまったら、面白くないのですが。。。、
まあ、話自体は、映画になったり、舞台になったりしているので、あらすじを知ってる方も
多いとは思いますけどね。

とはいっても、やっぱりネタバレなしでは書けない気もします。
なので、これから見に行く方は、ここで回れ右をお願いします。(後、名古屋公演が残ってるので)

 

まず、見終わっての感想。
いやあ、疲れた(汗)
何と言うか、物語の中に引き込まれて見てたので、すごい疲れました。
二人芝居とは思えないくらい、密度の高い、面白い熱い芝居でした。

話の内容は、、、、

「著名な推理小説家アンドリュー・ワイク(吉田鋼太郎)は、妻の浮気相手であるマイロ・ティンドル(柿澤勇人)を自身の邸宅に呼び出す。
不倫ヘの追及を受けるものだと思っていたティンドルに対し、ワイクは意外にも、「妻の浪費家ぶりには困っている」、
「自分にも愛人がいる」と切り出す。さらにワイクはティンドルに、自宅の金庫に眠る高価な宝石を盗み出してほしいと提案する。
そうすることでティンドルは宝石とワイクの妻を手に入れ、ワイクは宝石にかかっている保険金を受け取り愛人と幸せに暮らすことができるのだ、と。
提案に乗ったティンドルは、泥棒に扮しワイクの屋敷に侵入するが…」(公式より)

 


ワイクに呼び出されたマイロ。。。最初はお互いを探るようだったけど、
ワイクからの持ちかけに乗ってしまう。
ワイクもなかなか狡猾で、マイロに対して、あの浪費家の妻を満足させられるのかとか、けしかけるようなことを言ってくるけど、
マイロもそれにはのっていかない。。。さらに、ワイクも不倫をしているらしい。
お互いWIN-WINになるのように、自宅の宝石を盗み出してほしいというワイク。ようやくマイロも乗ってくる。
ピエロの恰好をし、窓から強盗のふりをして侵入。。。。
そして実際に宝石を盗むところで、、、なんと、ワイクはマイロに銃をつきつける。
そして命乞いするマイロをあざ笑い、銃を発射。空砲ではあったが、階段から転げ落ちたマイロは死んでしまう。

え?1幕のラストで、マイロが死んじゃうって。。。いやあびっくりした。「あな番かよ!」(汗)
二人しかいないのに、どうするんだ?と思ったら、

2幕で出てきたのが、太った年配の刑事さん。。え?これカッキー?いやいや、、、違うでしょう?
刑事は、マイロが行方不明だという件で、ワイクを問い詰め、追い詰めていく。
そして刑事は変装を解いて、、、マイロに。
マイロは、ワイクの愛人を殺したといい、ワイクをあざ笑う。
怒ったワイクは、今度は本物の銃で撃つ。。。マイロは息絶えるが、警察のサイレンが響き渡る。。。

っていう話でした。(かなり端折ってるけど・・・)


話が二転三転するし、攻守も逆転するしで、緊迫感もあるけど、その分疲れました。
1幕の最後で、マイロが死んだと思ったから、ホントにこのあとどうするんだろう?って考えちゃいましたよ
しっかりだまされました。。
で、二幕のあの刑事さん。かっきーがやってるんだろうとは思ったけど、声とかしゃべり方も違ってたんで、一瞬ホントにかっきー?って
思いましたよ。顔とか体型はともかく、、、声とかやっぱりすごいよね~

二人だけの芝居だったけど、そうは思えないほどの迫力。二人の関係性も何度も変化して、
時には友情?愛情?のようなものまで感じられて、すごく面白かった。

これは舞台で見るのがいいですね。脚本も面白かったし、キャストもよかったし、
見に来てよかったと思ったのでした。

 

キャストの感想

ワイク役の鋼太郎さん

すごいよね。どの芝居見ても、鋼太郎さんの存在感って際立ってます。
1幕では、マイロを手玉にとってましたよね。絶対マイロには勝ち目がないというか、、、

金持で上流階級で、自分のほうが上だという優越感から、マイロを見下す態度が
現れていながらも、マイロの若さや美しさに対する嫉妬心もあり、、、
それを見せないように狡猾な態度に出る。。。
そういう複雑な感情がひしひしと伝わってきました。

だけど、2幕でそれが崩れてから、自分を見失うさま。。。最後は銃に
手をかけてしまう・・・

さすが吉田鋼太郎という、感情の変化の演技を見ました。素晴らしかったです。

 

マイロ役のかっきー

いろんなかっきーを堪能。まさかの細マッチョな肉体を見れるとは(笑い)パンツ1枚になるとはね~
ピエロの姿も似合ってました。かわいかった・・・

若くて純粋だけどコンプレックスもある。難しい役でしたよね。
2幕で刑事としてワイクを追い詰めていくところなんて、けっこうネチネチしてて
コンプレックスを感じてたんだなと・・・
それもそうだけど、刑事さん、最初かっきーだとはわからなかった。
まあ、二人芝居だから、カッキーがやってるんだろうとは思ったけど、でも声質、しゃべり方なども
全然違ってて、すごいな~としみじみ感じてしまいました。

最後の、ワイクに撃たれて倒れたときのかっきーの迫力。。。
血まみれになっても、笑顔で「警察を呼んだ」って言うのが、恐ろしかった・・・
かっきー、鋼太郎さんと対等に演じる役者さんになって。。。すごいかっこよかったです。

 


カテコで緊急事態宣言についてのことを鋼太郎さんが。
「毎日今日が最後かもしれないと思いながら芝居をしています」と挨拶されました。
最終日までできるのか、毎日不安なそうです。でも、完走で来て本当によかったです。

カテコで3人目の方が出てきてちょっと驚いたけど、スタントマンの方だったようですね。
あのカッキーの階段落ちのとこは、スタントさんが演じてたようでした。頭から落ちてましたもんね。


ちょうどアフタートーク付きの回でした
司会は元NHKのアナウンサーの麿こと登坂さん。
いろんなアフタートーク見てきたけど、こんなに堅くて高尚っぽい雰囲気のアフタートークは初めてでした。
途中鋼太郎さんも突っ込んでましたけどね。
普通の質問もすごく真面目な質問に聞こえたのがおかしかったです。

そうそう、その中で鋼太郎さんがミスを発言。
1幕の最初にミラーボールが回るはずだったのに。それを忘れてしまったそうで
最初は今日もミスがあって。。。って、内容は言わなかったのに、結局自ら告白。
かっきーに「結局言うんかい?」って突っ込まれてました。

あと、かっきーが、三谷さんが見に来てくれて、見終わって直接電話をかけてきて「今までに見たスルースの中で
最高だった」と言ってくれたという話をしてました。
うんうん、三谷さんのお墨付き!って思いながら聞いてたのでした。


そうそう、あの人形、不気味な笑い声だったけど。。。だんだん可愛くなってきたよ。なかなか効果的につかってましたね。

 

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