もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.1 「ハムレット」  見てきました

2024-06-16 02:22:19 | お芝居
彩の国さいたま芸術劇場開館30周年記念 彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.1 「ハムレット」 さいたま芸術劇場 2024.05.25 14:00~

蜷川さんのシェイクスピアシリーズ、37作すべての演目を上演終了したのが、2021年の「終わりよければすべてよし」
あ!そのあと、コロナで中止になった「ジョン王」の上演がありましたが。

そして、2ndとして、吉田鋼太郎さんが、またシェイクスピアシリーズを開始。。。
第1弾は「ハムレット」そして主演はカッキー。
となれば、見に行くしかないですよね。と、久々にさい芸に行ってきました。




中学校の前の手形・・・・まだ、直人のもありました(ニコニコ)
カッキーもあったよ。




「ハムレット」は話の内容は有名だけど、私は上演を見たことがないかも。。。
昔に本は読んだことあるんですけどね~
ということで、Wikiであらすじだけはおさらい。

話の内容は
「デンマーク王国では、2ヶ月前に王が亡くなり、先代の王の弟クローディアス(吉田鋼太郎)が王に即位。そして、先代の王妃ガートルードはクローディアスと再婚する。父の死の悲しみも冷めぬ間に母が叔父と再婚したことに、王子ハムレット(柿澤勇人)は憤りを感じていた。
ある日、従臣から亡き王の亡霊が夜な夜なエルシノアの城壁に現れるという話を聞き、ハムレット自身も確かめに行く。父の亡霊に会ったハムレットは、父の死はクローディアスによる毒殺であったと告げられ、復讐を決意する。 
やがて、叔父クローディアスが父である王を暗殺した確かな証拠を掴んだハムレットは、王妃ガートルードとの会話を盗み聞きしていた侍従長ポローニアスを、クローディアスと誤って刺殺してしまう。ポローニアスの娘で、ハムレットの恋人であったオフィーリアは、悲しみのあまりに正気を失い、川で溺死してしまう。
ポローニアスの息子であったレアティーズは、父と妹の仇をとろうと怒りを募らす。クローディアスはハムレットの存在を恐れ、復讐心を持ったレアティーズと結託してハムレットを剣術試合に招き、毒剣と毒入りの酒を使って殺そうと画策する―。」(公式より)

3時間半超という長丁場の芝居でしたが、集中してみることができました。
役者さんの熱量が半端なく、エネルギーがビシバシ伝わってきました。
客席の通路も使うことが多いので、通路に近い席だったので、カッキーとか、白洲くんとか近くで見てほれぼれしちゃいました。

舞台装置はシンプル。さい芸の舞台は奥行きがあるので、それをうまく使っているなと思いました。

蜷川さんのときのシェイクスピアシリーズは、原作というか訳本に忠実なせりふ回しのところが多かった感じだけど
鋼太郎さんの演出だと、今の日本語に近い形のセリフだったんで、すーっと入ってきてわかりやすかったです。
ただ、、、シェイクスピアって、セリフ量が半端ないんですよね。みんな早口で膨大な量のセリフをしゃべってました。

この話は悲劇だから、みんな死んでしまうんだけど、
決闘のところで、ハムレットを殺そうと毒を仕込んだお酒を、母が飲んでしまうし、
剣に塗った毒で、クローディアスも、レアティーズもハムレットもみんな死んでしまって。

ハムレットの死に際に、ノルウェーの王子のフォーティンブラスが現れて、デンマークの王になってくれって言われるのって唐突だし、
そんなことって、ホントにありうるの?って思っちゃいました。
まあ、中世のヨーロッパってそんなもんなんですかね?
そういうところは、シェイクスピアに聞いてみないとわからないですね(笑い)

ラストで、舞台上に亡くなったハムレットが横たわってて、そこにオフィーリアが持っていた黄色いミモザの花が
上からいくつも落ちてくるんだけど、
それを見て、蜷川さんを思い出しました。鋼太郎さん「ジョン王」のときもそういう演出してたけど、
私は「海辺のカフカ」を思い出しちゃいました。


キャストの感想
ハムレットのカッキー
もうね、すごかった。ハムレットはカッキーのためにあるんじゃないかと思うくらい(ちょっとオーバー・・・)
素晴らしかったです。セリフの強弱も声の大小も、すべて。
集中力が半端なくて、見てる方も前のめりで集中しちゃう感じでした。
孤独だけど、熱い男のハムレット。
あと、、、けっこうマザコンのハムレットだな~って思いました。自分の母がなんで父の弟にとられなければいけないんだ
っていう気持ちが前面に出てたなと。
「海辺のカフカ」のカラス役のころ、埼京線車内でお隣に座ってて、降り際に握手していただいたこともあったんだけど、
もうすごく手の届かないところに行ってしまったような感じです。


オフィーリアの北香那ちゃん
狂気がね。ビシバシ伝わってきて、鳥肌ものでした。
歌もうまいけど、バレエも上手なんですね~
歌を歌いながら舞台を舞い踊るのは狂気に満ちていたけど、でも可憐でかわいらしかった。
可哀そうなお嬢さんなんだよね。ハムレットに冷たくされたり、父親を殺されてしまったり、、、
そして最後は狂ってしまう。。。でも、きれいだったな~


レアティーズの渡部豪太くん
父親をハムレットに殺されて、さらに妹のオフィーリアも狂気から死んでしまって、
悲劇というより、ハムレットを憎んでる役。特に二幕では、表情から何からそれが現れてて
すごくよかった、決闘のシーンは、二人とも見栄えもいいし、かっこよかったです。

ホレーシオの白洲迅くん
舞台の最初のシーンから登場。眼鏡姿が似合ってました。
冷静で誠実な性格のホレーシオは白洲くんにぴったりかも。
ラストまで出てて、ハムレットの一番の信頼できる友人。
なかなかいい役でしたね。


ポローニアスの正名僕蔵さん
正名さんって、けっこうユーモラスな役を演じることが多いけど、
今回はハムレットのことがあまり好きではなく、クローディアスに取り入ろうとしている
そういう貴族だなと。娘のオフィーリアのことも、利用しようかなとしているような父親に見えました。
でも、間違えたにせよ、ハムレットに殺されてしまう、ちょっと不憫。


ガートルードの高橋ひとみさん
そういえば、ちょっと前に、赤坂の劇場の校長先生だったな~と、私が見に行くとたいてい、ひとみさんでした。
その時とは全然違って、王妃の威厳がでてましたね。だけど、、、自分の夫が死んで、すぐその弟と結婚するもんかなあ。
で、その弟が、夫を殺したって気づかないもんなんでしょうかね?まあ、それは本がそうなっているんだけどね。
めっちゃきれいなひとみさんでした。


クローディアスの吉田鋼太郎さん
圧倒的な存在感。そしてセリフが聞き取りやすい。
悪役然としてる姿がまたかっこいい。
亡霊とクローディアスとまた、全然違うのもさすがでした。


柿澤ハムレットは、ホントにぴったりで、彼の代表作にもなるだろうなと思える素晴らしさでした。
見に行けてよかったなと思える舞台でした。


余談ですが、なかなか良い席が当たって、見やすかったんですが、
お隣のお隣に、今を時めくH.Kさんがお座りになって、思わず高ぶってしまいました。
本当に普通の感じで、目立たないようでしたが、私はマスクをしてても、目でわかったよ~
さらに、その方の斜め後ろには、O.Sさんが、またY.Eさんもお隣にいらして、、、すげー席だと
感動してました。
でも、芝居が始まると引き込まれちゃって、気にならなかったですが。
(カテコ3回目の前に、お三方とも退場されました)

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