1966年にロックの金字塔『Pet Sounds』を発売してから、ビーチ・ボーイズは次のアルバム『Smile』の作成に取り掛かる。当時、『Pet Sounds』以上の傑作になると噂されていたが、ドラッグとアルコールに溺れたブライアン・ウィルソンは、本作を完成させることなく、『Smile』は幻の名作となる。それが45年の時を経て、この度正式に発売された。
収録曲の内いくつかは、『Smiley Smile』という『Smile』の“亜流”アルバムに入っているので知っていたが、本作の中で聴くと、「あ~、ブライアンはこの曲をこういう風に使いたかったんだな」と、改めて感じるものがある。
ただ全編通して聴いても、あまり際立った主旋律の曲がない。コーラスばかり目立つ。柔らかくて大人しめのプログレみたいな感じ。丁寧に作り込まれているが、『Pet Sounds』よりも抽象度はさらに高い。
幻の名作がついに発売されたという郷愁を差し引けば、私の評価は「う~ん難解…」てとこである。
収録曲の内いくつかは、『Smiley Smile』という『Smile』の“亜流”アルバムに入っているので知っていたが、本作の中で聴くと、「あ~、ブライアンはこの曲をこういう風に使いたかったんだな」と、改めて感じるものがある。
ただ全編通して聴いても、あまり際立った主旋律の曲がない。コーラスばかり目立つ。柔らかくて大人しめのプログレみたいな感じ。丁寧に作り込まれているが、『Pet Sounds』よりも抽象度はさらに高い。
幻の名作がついに発売されたという郷愁を差し引けば、私の評価は「う~ん難解…」てとこである。