「どうする?日本企業」(三品和弘著、東洋経済新報社)を読む。
私淑する三品先生の新刊ということで、買ってから一気に読む。
以前から言われていることだが、日本企業の利益率は、戦後より一貫して実質下がり傾向にある。70年代にはすでに、「高い成長を続けることはできない」、「経済構造を改革」、「物量的成長経済を超えて人間的豊かさへ」と言った言葉が「経済白書」に並んでいる。そんな中、多くの企業は成長目標実現に邁進し、「無理やり成長」のツケに苦しんでいる。やりたいことが先にあり、それを追求した結果として成長を遂げるのが、企業の正常な姿だと説く。
「量を追って自滅した企業」の実例として、セイコーやヤマハをあげる。最後は両企業に対する温かいエールで締めているのだが、関係者は怒るんじゃないかと心配するくらい、かなり辛口である。
最後第6章では、「こうしたい!日本企業」というタイトルで、「リ・インベンション」に活路を見出せと主張する。すなわち、歴史に残る発明を取り上げて、一からやりなおそうというもの。技術力ではなく、構想力を要する。構想力は秀でた個人に宿る。
問題はそのような個人をどのように作り上げていくかだ。大企業なんてのは所詮、「そこそこ優秀な凡人」の溜まり場だからね。
私淑する三品先生の新刊ということで、買ってから一気に読む。
以前から言われていることだが、日本企業の利益率は、戦後より一貫して実質下がり傾向にある。70年代にはすでに、「高い成長を続けることはできない」、「経済構造を改革」、「物量的成長経済を超えて人間的豊かさへ」と言った言葉が「経済白書」に並んでいる。そんな中、多くの企業は成長目標実現に邁進し、「無理やり成長」のツケに苦しんでいる。やりたいことが先にあり、それを追求した結果として成長を遂げるのが、企業の正常な姿だと説く。
「量を追って自滅した企業」の実例として、セイコーやヤマハをあげる。最後は両企業に対する温かいエールで締めているのだが、関係者は怒るんじゃないかと心配するくらい、かなり辛口である。
最後第6章では、「こうしたい!日本企業」というタイトルで、「リ・インベンション」に活路を見出せと主張する。すなわち、歴史に残る発明を取り上げて、一からやりなおそうというもの。技術力ではなく、構想力を要する。構想力は秀でた個人に宿る。
問題はそのような個人をどのように作り上げていくかだ。大企業なんてのは所詮、「そこそこ優秀な凡人」の溜まり場だからね。