物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

【書籍】排出量取引入門

2008年08月31日 | Weblog
 『排出量取引入門』(三菱総合研究所編、日本経済新聞社)を読む。

 お堅いテーマの新書にもかかわらずベストセラー(もう下火?)になっているのは、洞爺湖サミット開催期に出版されたからであろう。
 低酸素社会の実現へ向けての国際枠組の概要から、排出量取引システムの内容まで、分かりやすく書かれている。
 地球温暖化対策として、排出量取引が上手く機能すれば結構なのだが、本来の目的までの道のりは遠い。ロジックは以下の通りなのだが。

  ①:地球の気候システムを安定させる(=地球の温度を下げる)(本来の目的)
         ↓
  ②:①の目的のための手段としてCO2を始めとする温室効果ガスの濃度を下げる
         ↓
  ③:②の目的のための手段の1つとして経済活動における温室効果ガス排出を減らす
         ↓
  ④:③の目的のための手段の1つとして「排出権取引」を導入・活用する

 悩ましいのは、④がきちんと機能した時に、筋書き通り①へ作用し、本来の目的を果たせるのかは、誰も分からないこと。
 こういった目的と手段の連関を俯瞰して思い出す四字熟語は、「隔靴掻痒」である。
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【全国最年少市長】 倉田哲郎・箕面市長

2008年08月30日 | Weblog
 今日土曜日は午後から、箕面市の行政業務のお手伝いをする。そこで、先日全国最年少市長として34歳で当選され今や“時の人”である倉田哲郎新市長と、昼食を含め半日仕事をご一緒させていただいた。
 前日に市職員の方から、「明日は市長がご挨拶させていただきます。」と連絡を受けており、いささか緊張しながら、あらかじめ今回の市長選~当選~初登庁までの一連の記事に目を通していたのだが、どのメディアも非常に好意的に書いていた。
 実際にお会いしてお話をさせていただき、「なるほど」と納得。非常に気さくで腰が低い。仕事中も、むしろ先方から適当に冗談交じりに話題を振ってこられる。私も、「新聞記事なんかを拝見しましても、“いい感じ”で書かれておられますねえ。」と述べると、「おかげさまで、インタビュー等でかなり話した中で、“ええとこ”を抜き出して記事を書いて下さるんですよ。」と笑っておられた。市長の側にも、市役所の部長・室長クラス(もちろん市長より相当年上)が何人かおられたが、皆さんリラックスしながらやりとりをされている。雰囲気が非常に良い。
 もともとは静岡県出身で東大卒、大阪とは縁のないバリバリの中央官僚だった倉田さんが、かつて出向していた箕面市から請われて、地方公共団体の長を務めるというのも、不思議な感じがする(倉田さんの奥さんは元箕面市職員、出向時に知り合いご結婚された)。
 「今はマスコミで騒がれてますけど、良い政治しないと、すぐに忘れられちゃいますからねえ(笑)」 その言葉とは裏腹に、表情にはやる気と自信がハッキリと感じ取れた。今後の“ヤング市長”の手腕に大注目である。
(サインもらっといたらよかったなあ~)
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朝原出社

2008年08月29日 | Weblog
朝原君がオリンピックから帰国後初出社。本社勤務者大勢でお出迎え。大歓声~ やはりオーラが出てた。銅メダルもしっかり見れた。
もうツマラナイ仕事させたらアカンね









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【書籍】残業ゼロの人生力

2008年08月28日 | Weblog
 『残業ゼロの人生力』(吉越浩一郎著、日本能率協会マネジメントセンター)を読む。

 前著『残業ゼロの仕事力』では、仕事をいかに効率よく進めていくか、その考え方や手法を示していたが、本書は、「人生力」というだけあって、著者の仕事や家族、余暇など人生全般に渡っての思いがトウトウと書かれてある。
 私は常々「時短はスキルではなく人生観によるところが大きい。」と思っているので、賛同できる部分は多いが、何か新しいことを学べた、という内容ではない。
 ただ一つ、心に染み入る(=耳に痛い)フレーズがあった。
 「人生はやはり夫婦で過ごす時間がメインである。そのためにも、ビジネスマンは、ワーク・“ワイフ”・バランスを大切をせよ。」
ということ。
 (俺はできているか?) 自問自答する。
 (嫁に直接訊ねてみようか!?) 怖くてできない・・・。
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【書籍】街場の現代思想

2008年08月27日 | Weblog
 『街場の現代思想』(内田樹著、文春文庫)を読む。

 この中で衝撃の一章があった。「文化資本とは何か」というタイトル。
 少し引用すると、

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
 フランスは「階級」社会ではないが、「階層」社会である。そして、階層と階層の間には乗り越えることのできない「壁」がある。その「壁」は社会的地位や資産や権力や情報や学歴など、多様な要素によって構成されているが、ある階層に属する人間と別の階層に属する人間を決定的に隔てているのは「文化資本」の格差である。
              (中略)
 文化資本は「気がついたら、もう身についてた」ものであり、「気がついたら、身についていなかった」人は、すでのほとんど回復不能の遅れをとっている。
 芸術の鑑識眼についても美食についても作法についても、そのようなものを身につけたいと欲望を持つということはすでに「文化資本が身体化されている人」と、そうでない人との間に、歴然とした社会的な差異が生じていることの効果だからである。
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

 学生の頃から何となく感じていたことを見事に言い表している。私の周りにも前者の「気がついたら文化資本が身についてた階層」に属する友人は何人かいた。共通スペックとして、親に品性がある、家は閑静な住宅地、学校は私学、アウトドア派。そういう奴らは、一緒にアホなことやってても何となく気品と余裕がある。下町で育った私には身に付けようのない何かハイソなものを彼らは持っている。
 それが筆者の言うところの「文化資本」なのだ。後天的な学習で習得できるものではないということがよーく分かった。私のような後者の階層に属する者が文化資本の獲得に努力するという身振りそのものが、もう「アウト」なのだ。しょせん私なんて後天学習型の文化平民、「寺田町のウンチク野郎」どまり。鋭すぎるよ、ウチダ先生~
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黒のポーチ

2008年08月26日 | Weblog
 外出時の持ち物って、男でもなんやかんやと結構多くてかさばる。財布、携帯電話、鍵、ハンカチ、ティッシュ、文庫本などなど。夏のカジュアルはポケットが少ない。これまでリュックやショルダーバッグを使っていたが、それだとデカいし…。
 ということでポーチを買った。ベルトを長くすれば肩からたすき掛け、短くすればウエストポーチとして使えるタイプである。店のお兄ちゃんいわく、「たすき掛けの時は、ポーチは腰の部分ではなく、背中へまわすのが今っぽい」そうだ。試しに従来どおり?ポーチを腰に持ってくる。まるで幼稚園児。次に背中にまわす。うん、確かにイマ風やな。まあそれほど変ではない。大きさも丁度で結構軽い。使い勝手は良さそうである。
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北京オリンピック閉幕

2008年08月25日 | Weblog
 北京オリンピック閉会式。用事をしながらTVを視てると、次回会場のロンドンのPRということで、何とジミー・ペイジが出てきて、『Whole Lotta Love』を弾き出した。そんな演出、事前に全く知らなかったので、結構興奮。
 しかし何で、何でジミー・ペイジなんやあ!?ロックファンにとっては超メジャーなアーチストだが、全世界発信のイベントに登場させるのなら、ポールかミック、クラプトンあたりで無難にいくべきでは? Jimmy Beijingということか!?(うわぁ~~っ)
 ギタパクでもすごい汗。二階建てバスの中、よほど暑かったんだろう。ずっとギター持ってスタンバイしていた大御所を想像すると、ちょっと笑ってしまう。
 いずれにせよ17日間のオリンピックは無事終了。メダル獲得に感動した競技、期待外れの成績にガッカリした球技、色々あったが十分に堪能させてもらった。『胸いっぱいの愛を』ありがとう~
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お墓参り

2008年08月24日 | Weblog
 少し遅いお墓参り。場所は太子霊園(大阪府太子町)。お盆過ぎの方が人が少なくお墓の掃除とかしやすい。自宅から車で50分程度なので距離的にも遠すぎなくてちょうどいい。
 この辺りも20年前くらい霊園開発されて以来ほとんど売れたなあ。ここ数年都心居住回帰で、大阪も商業地近隣やオフィス街のど真ん中にもタワー型の超高層マンションが建っている。そういう所に住んでまだお墓持っていない人たちは、どうするんかな?不動産開発はライフサイクルと密接に絡んでくる。あと数十年すると都会のど真ん中で高層型の霊園開発とかされてたりして!?
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北海道 ~エピローグ~

2008年08月24日 | Weblog
 これまで北海道は何度か訪れているが、函館に行くのは初めてだった。滞在は延べ1日弱だったので、有名な所しか行っておらず、その一つが五稜郭だった。史跡を巡りながら今回改めて榎本武揚の生涯について知ったのだが、非常に興味深かった。
 この時代の歴史については学校教育+αレベルの知識しかなく、榎本は函館戦争(五稜郭の戦い)で敗れて、自害あるいは旧幕府軍の大将として処刑されたものだと認識していた。
 それが実は大きな間違いで、戦争終結後約2年間の獄中生活を経て特赦出獄。明治政府に官僚として登用されると、駐露特命全権公使として『樺太・千島交換条約』を締結したり、内閣制度の成立後は6度の内閣で連続して逓信大臣、文部大臣、外務大臣、農商務大臣を歴任と、目覚しい活躍をしていたのである。今でも「明治最良の官僚」と呼ばれたりしているそうだ。
 そして、榎本の助命に尽力したのは、榎本率いる旧幕府軍の鎮圧にあたった新政府軍の大将だった黒田清隆自身だった。黒田は降伏してきた榎本と戦争終結に向けて交渉している中で、彼のリーダーとしての非凡な才能や、オランダ留学経験を基にした幅広い知識に感服し、「こんな優れた男を殺してはならない。必ず明治政府に必要な人物となる。」と、処刑反対の署名を自ら行い命を助けたのである。後年、榎本は黒田清隆内閣時代に農商務大臣を務め、今の東京農業大学を創設している。
 本来、榎本が江戸を脱出し蝦夷へ渡った目的は、幕府の倒壊により、生活の糧を失った幕臣の生活を保護するために、新天地で開拓事業をすることであった。新政府にもその旨を申請していたにもかかわらず、それが認められず函館戦争に至った。
 もし榎本が五稜郭で討ち死にをしていたなら、ある種悲劇のヒーローとしてその物語と名声はもっと大きく後世に語り継がれたかもしれない。それが官僚としての“第二の人生”で大活躍し、にもかかわらず(明治政府で覇権を握っていた薩長出身者でない旧幕臣であるが故か!?)、日本近代史の中でそれほどメジャーな評価がなされていない、というのは、数奇かつ皮肉な運命だなと感じずにはいられない。
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祝!男子400mリレー銅メダル

2008年08月23日 | Weblog
 男子400mリレー、夢の銅メダル獲得! 塚原、末続、高平そして朝原と全員素晴らしい走りであった。前日の予選では、米国や英国など強豪国がバトンミスで自滅していった中、決勝進出国の中では3位のタイム。十分メダルの可能性があったわけだが、そういった千載一遇のチャンスに逆に堅くなってしまうのでは、と思ったりもしていた。しかしまったくそんな心配は無用であった。
 4人のインタビューが四人四様で非常に印象的だった。精も魂も尽き果てた感じの塚原、陸上短距離界の先輩たちが築いてきた歴史に敬意を払っていた末続、“朝原先輩”への想いを口にしていた高平、先輩並びにかつて自分と一緒にリレーを走っていた仲間へも感謝を述べた朝原。走り終えた直後、ああいった場面でマイクを向けられ、皆非常にいいコメントをしていた。
 「一人で生きる・戦っていける力を“人力”、他者との関係性を上手く維持しお互いに依存しながら能力を発揮していく力を“人間力”という。」というある小説家の言葉を思い出した。さながら、ジャマイカや米国は“人力の寄せ集め”、日本は“人間力の融合体”である。人間力のチーム、大人のチームだ。
 そして朝原選手が、ウイニングランで巻いていた寄せ書き入りの日の丸は、壮行会で会社から渡したものであろう。彼は「社員のみんなの応援が励みになる。」と言っていたが、あの旗がほんの少しでも彼を勇気付けたのであれば、望外の幸せである。
 本当におめでとう!

 

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北海道その11

2008年08月22日 | Weblog
いつもお土産いただくばかりなので、今回はたくさん買いました~
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北海道その10

2008年08月22日 | Weblog
五稜郭から五稜郭タワーを望む。



それにしても榎本武揚と榎木孝明はややこしい…。
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北海道その9

2008年08月22日 | Weblog
五稜郭。学校教育の日本史のメインストリームで北海道が登場するのは唯一ここだけのような気がする。
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北海道その8

2008年08月22日 | Weblog
函館朝市。価格設定はビジター向け!?
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北海道その7

2008年08月22日 | Weblog
朝から海鮮丼って、結構贅沢。
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