カトリック菊池教会 


毎週の福音書と典礼にそって人生の素ばらしさを探る一言
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B年 四旬節第三主日

2015年03月02日 | 神父様からメッセージ(B年)
四旬節が進んで、復活祭に向かっています。神様の言葉を大切にしながらより深い喜びを味わいましょう。神様の言葉を通して新しく気づくことが多くなっています。私たちには辛い時期がありますがそれは神様のせいではなく、むしろそれを通してみ摂理である神様がご自分の愛情を示してくださいます。そしてそれを乗り越えるように手伝ってくださいます。私たちの目の前にある十字架を見つめるようにしましょう。それは私たちの目の前に開いた本です。その中に知るべきこと、あるいは覚えることが沢山あります。私たちはどのように愛し合いながら生きるべきか覚えましょう。
「使徒パウロのコリントの教会への手紙 1・22~25」
 使徒パウロは私たちの目の前に十字架のしるしを置いて、その意味を理解するように話してくださいます。長い歴史の中で、神様からのしるしを求めてきたイスラエル人たちは、十字架のしるしを見ても、つまり十字架につけられたイエス様を見ても神様の愛を理解せず、つまずき再び、メシアの敗北だけを読み取りました。哲学的であるギリシャ人たちも十字架のしるしを理解せず、愚かな矛盾に満ちたしるしだと使徒パウロの話を聞かず離れました。しかし使徒パウロは聖霊に支えられて、皆の前に十字架のしるしを置いてその意味を力強く語りました。神様はご自分の限りない愛を示すために、弱い者愚かな者を通して、私たちにキリスト・イエスの本当の知恵と本当の力強さを示してくださいました。使徒パウロはそれだけを宣べ伝えるために、自分の人生を尽くしました。人間の思いと違って神様の思いはより深い知恵、より強い力で人間を愛し導いてくださっています。
「ヨハネによる福音書 2・13~25」
 この箇所で、イエス様は典礼、あるいは神様への真の礼拝を力強く教えてくださいます。イエス様が教えてくださる神様の礼拝は、神様の言葉を聞き入れることです。神様の赦しを得るのは生贄の数々、また商売によってではなく神様の言葉を聞くことです。イエス様は神様の言葉を聞かない人に対して、また神様にするべき礼拝を商売にかえる人に対して憤りを感じて、神殿から商売人を追い出しています。このしるしによってイエス様がいくつかの真実を教えてくださいます。まずご自分の正体は、旧約聖書に預言者が語るようにメシアであることを示しています。神殿は神様に出会う場ですがむしろ、本当の神様と出会う場はイエス様自身です。イエス様が神様の聞くべき言葉であり、私たちに神様の心を示すしるしです。イエス様の体は新しい神殿であり、神様に出会う場であって、真の礼拝ができる所なのです。神様の住まいである人間の体も商売の場ではなく神様に礼拝する所なのです。         モヨリ神父