カトリック菊池教会 


毎週の福音書と典礼にそって人生の素ばらしさを探る一言
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「今週の公教要理の錠剤」58

2013年02月06日 | 神父様からメッセージ(C年)
C年 年間第五主日  2013・2・10
 「カトリック教会の教え」から
「人間の生命の尊重」
神様が人間に与えられた最も大きな贈り物の中に命があります。聖書の言葉によると神様ご自身が「生ける神」とおっしゃっています。神様は命の泉であり、どんな生き物でも神様の命によって生きている。それに従って特別に神様の命で生き、神様の手で作られた人間が生きています。人間は神様から神様の似姿に作られています。尊いものである人間が特別に神様に似ています。人間は神様のように普遍的な希望と愛をもつことが出来るので、神様のように人を愛することが出来、大きな希望を持ちながら、より高い理想を望んでいます。このような思いの中で、だれでも命に対して大きな尊敬を持つように呼びかけられています。自分の命、またどんな人の命もです。命とは神様のもので、神様が人間に与えられたものですから、人間の命の持ち主は神様です。だから人間は命について自分の命であれ、周囲の人の命であれ、命の管理人であり大きな尊敬をもって人間の命を幼い内から老年に至るまで、とても大切にしています。自分の命をなくすこと、他人の命を奪い取ることも、自分に対する大きな害であるだけではなく、普遍的な善である神様に対する大きな傷、(罪)になります。それに人間の間で、共同体の中で生きていますから、いろんなつながりで人々に結びついています。血のつながり、友情と愛のつながり、社会的なつながりなどがあります。だから神様から頂いた命は、このようなつながりを全て生かしています。人間のつながりは自分の個人的なものだけではなく相手の命にもからんでいますから、特別にこのような命の中身にも尊敬と注意深さが大切だと思います。命の連体性を尊重するキリスト信者は、相手にも周囲にいる者たちにも気をかけながらこころを配り、人の命をどんな形であっても尊重し気にかけています。神様の愛を注いでいます。そして命の連体性によって、命は自分だけのものではなく、自分勝手に扱うものではなく、他人にも私達は大切にされ愛されるべきものに属しています。
                                 モヨリ神父