カトリック菊池教会 


毎週の福音書と典礼にそって人生の素ばらしさを探る一言
菊池教会の電話:0968-25-2381

毎週の一言 1- 16 (年間第十七主日)

2008年07月26日 | 神父様からメッセージ(A年)
イエス様のことを愛される皆様へ、

この頃の暑さで食欲のない人たちのために、登場する食べ物があります。素麺です。奈良時代から伝えられてきたという麺類の一種です。小麦粉を食塩水でこねて、ごく細い麺にするために胡麻油で伸ばします。出来立てより、一年も寝かせたものの方が味が良いとされます。これを茹でて冷やしたものを冷やし素麺といいます。この厳しい暑さの中で七月の最終日曜日に向かうことになりました。ちょっと苦しくてもこの暑さと共に、イエス様の言葉をご一緒に分かち合いたいと思います。
初代キリスト信者にとって、復活されたイエス様のイメージは、登る太陽の姿に結びついていました。イエス様の降誕祭の祝いでも、ローマ帝国の年末の太陽の通俗的な祝いの代わりに、この世の太陽の光りであるイエス様を祝うようになりました。さて、日曜日は太陽の日としてイエス様の日になっています。今日もイエス様は綺麗なたとえ話を三つ語ってくださいます。
畑で発見された宝のたとえ話。素晴らしい真珠を探し求めた商人のたとえ話。網に掛かった魚の取り分けられ方のたとえ話です。このようなたとえ話は、わたし達にとって知恵の箱のようなもので、神の国のあり様をより深く語ってくれます。まず神の国は、どんな人にとっても本当の宝です。その宝はどんなことよりも、この世の全ての財産よりも貴重なものです。神の国はこの世の財産よりも貴重だとわかる人だけが、アシジの聖フランシスコのように全てを捨てて、畑に隠された宝つまり神の国を手に入れることができます。同じように素晴らしい真珠を探し求める商人も、一番綺麗な真珠を手に入れた時に、他の輝きのない真珠を全て売り払い、それを買います。イエス様に従うわたし達にとって、神の国は全くそのようなものです。わたし達の価値観の中で、神の国は本当に一番貴重な宝です。世界一素晴らしい真珠のようなものです。そのように思う私たちは、日常生活の行動でそのことを見せるべきではないでしょうか。
では、今日もパウロのローマの教会への手紙の言葉に注目しましょう。神様はわたし達一人一人に皆で一緒に働くように呼びかけています。神様は呼ばれた者たちにご自分の計画として、この世でイエス様の姿に似たものになるように勧めています。このように神様の秘められた計画は明らかにされています。神様は人間を自分のところまで呼び集め、ご自分「儀(慈しみと愛)」の中に包み込み、生かされる一人一人に大きな報いの喜びを与えるのです。このパウロから教えられた神様のご計画は、私たちに大きな生きる希望を与えてくれるものではないでしょうか。
                       モヨリ神父 

*【注目】
毎月の第一と第二の木曜日、午前十時から信徒会館で、
  聖書による「イエス様のたとえ話と奇跡について」の勉強会があります。