カトリック菊池教会 


毎週の福音書と典礼にそって人生の素ばらしさを探る一言
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毎週の一言 1- 15 (年間第十六主日)

2008年07月19日 | 神父様からメッセージ(A年)
イエス様のことを愛される皆様へ、

山肌にそって流れ落ちる水、草木の間から染み出る水、水底からこんこんと湧き出す水、どのような清水も清冽で手に触れて冷たく、口に含めば歯が痛いほどです。水の豊かな菊池では野山の至るところでこの自然の恵みを受けることが出来来て感謝です。今日の祭日もイエス様がたとえ話を通して話しながら、わたし達の心を窺っています。実はイエス様はたとえ話を通して神の国の素晴らしさを語りつづけています。神様はこの世のこと、またわたし達一人一人を大切にしてくださいます。ですから、わたし達が大きな喜びを実らせるまで確実に導いてくださいます。その喜びの根は神の国にあります。神の国の始まりはとても小さくて素朴です。毒麦の間にも成長し、からし種のようにとても小さいものです。パン種にも似ています。良いことは小さくても成長し実り、素晴らしい影響を至るところに及ぼします。良いことは大きな力を持っています。パン種のように人の心、環境まで全部をふくらませ変えることができます。イエス様がたとえ話を用いて自分の聞き手の心の教育をされ、彼ら自身が神の国の神秘的な存在を見出すように話ましました。このようなイエス様の話し方はとても優しくて、だれもが神様の働きを見出す能力を与えられました。ですから、神の国はすでにこの世にあり、だれをも受け入れるならこの世の中に溶け込んでいることを知るでしょう。
では、聖パウロの手紙の中にある思いを深めるようにしましょう。ご存じのように第一朗読の旧約聖書と福音書のテーマは大体同じで、旧約聖書の言葉と新約聖書の言葉も一緒に歩むことを示されています。第二朗読は新約聖書の使徒達の書簡か使徒言行録から独特な課題を取り上げています。今回聖パウロはローマの教会への手紙で「霊」という神秘的な存在について語っています。弱いわたし達は「霊」によって強くなることができます。どう祈るべきかを知らないわたし達は「霊」の執り成しによって神様と直接話すことができるのです。私たちの心の中にあるものは何でも知っているのは「霊」です。同じ霊は、聖パウロが語るようにわたし達の中にもおられますから、わたし達は神の国の中心に生きていると実感することができるのです。
                      モヨリ神父


*【注目】
* 毎月の第一と第二の木曜日、午前十時から信徒会館で、
* 聖書による「イエス様のたとえ話と奇跡について」の勉強会があります