旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

『妻を看取る日』の垣添忠生先生と

2012-07-17 20:45:48 | 地域協働
午後出発の日帰り上京でした。
在宅医療推進勇美財団の研究補助審査です。

今回から(もしかするとぼくが雪で参加できなかった前回から)垣添忠生先生が審査員に加わられました。

国立がんセンター名誉総長ですが、なんといっても先生のお人柄を世に知らしめたのは『妻を看取る日』です。

これほどまでに「一途にひとりの人を愛する」ことのすばらしさ、喪失、落胆、回生を綴った文章に出会うことは少ないです。

今回は先生のご発言ご意見を直接伺うことができてうれしかったです。

ちなみにこの審査会の委員長は柳田邦夫先生。本当に医療、特に在宅医療の取り組みを観察しておられ、頭が下がります。


隠しマイク受験記

2012-07-15 17:00:32 | 学会活動
きょうは東京の砂防会館で筆記試験がありました。400名を超える人が受験しました。プライマリケア連合学会の認定医試験です。

今年は受験の敷居をぐっと下げたこともあって多数の方々の受験となりました。ほとんど中堅よりも若い医師たちで、うれしい限りです。会場を見渡したところ、最年長はぼくで、次は平井愛山先生かな?

ぐっと下げた理由は家庭医療専門医の後期研修プログラムの数を増やしたいこと、そのため指導医の数を増やしたいこと、できれば指導医は認定医であってほしいことなどです。


さてぼく自身は、数年前、かつて取得していた旧プライマリケア学会認定医の資格は2度目の更新時に1年待ってもらったにもかかわらず、レポートがかけずに消失してしまったのでした。これで指導医資格もなくなりました。

指導医資格も条件が緩和されたので、この春一足先に指導医資格は取得しました。

さて次は認定医受験です。

受験申請をして、受験料3万円を払い忘れていました。バッグの中に入れて忘れてしまっていたのです。3週間近くしめきりを過ぎたのでこれはまずい今回は受験できないのではとあきらめてました。

ぎりぎりに受験票が届いてちゃんと読みもせず、前の晩になってよく読んだら、写真を貼るところがあるではありませんか。えっ、旅に出て、しかも深夜です。

バッグの中を探したらありました、ありました。なんとカラオケの時の写真。

今朝になってホテルのフロントで葉麻美を借りました。(あれ間違っちゃったハサミです)写真大きさは3×4㎝ですから、おとなりのお友だちに消えてもらいました。でも若干風になびいた長い髪が入ります。でも誰も気づきますまい。

どうしても消しようがないのがあごにかかったマイクです。顔も正面とはいえず、若干ずれています。証明写真にマイクが入るとは、これは許されるものではありません。やはり受験はあきらめるべきか。

筆記用具は鉛筆と消しゴムと書いてあります。どちらも持っておりません。なんでボールペンじゃだめなのか? ホテルからかなり歩って見つけた文房具屋さんはクローズドです。やはり。きょうは無理。

東京は暑い。もう受験前に熱中症です。OS-1(経口補水液)を買うために薬屋さんに入ったら、シャープペンがおいてありました。

というわけで受験票の写真のマイクを免許証で隠しながら、替え玉受験ならぬ隠しマイク受験でした。ぜひ内密に。

日本ケアマネジメント学会第11回研究大会(広島)

2012-07-14 23:06:02 | 学会活動
ことしのテーマは「2012年、ケアマネジメントの未来に向かって、今をみつめる~広島からの新たなステージ~」、大会長は落久保裕之さん。

開会式後は大会長講演。落久保さんは心臓外科医。今は開業してケアマネジャーと協働しています。骨髄異形成症候群という病気で骨髄移植まで受けていたことをまったく知りませんでした。

お話はこの体験をもとに展開しました。診療でのナラティブな部分を強調されました。工夫次第でカンファレンスを通して、利用者の生活課題が解決できるのです。

記念講演は鎌田ミノちゃんでした。若かりし頃日本ではじめて諏訪中央病院でデイサービスでは自ら入浴介助をしていました。そのビデオが流れました。セロトニンやオキシトシンの解説をまじえながら、涙浮かべながら介護の大切さ話してました。

日本の今のシステムではケアの頂点に医師がいる。大学でも介護のことは教えない。本来は介護の人が上にいて医師は一番下から支える。そういう構造にならないといけないと。

雨の広島へ

2012-07-13 23:08:46 | 旅行
明日、あさってと広島市で日本ケアマネジメント学会があるため移動しました。あさっては東京まで移動しなければなりませんが…。

雷雨で飛行機が広島空港に着陸困難な場合は大阪か福岡におりますという条件付きでしたが、なんとか広島に着きました。

雨の平和公園を散歩しようかなと思いつつ、今書いているテキストの参考書を見てみようと書店に寄ることにしました。

結局、重い本を3冊買いこんで原稿書き。夕飯はスーパーで小イワシの刺身など買い込んでホテルの部屋で食べました。お好み焼きを食べに行く元気は一人では湧きてきません。

からだのメカニズムをやさしく書くのは難しいですね。

総合医と内科医

2012-07-12 23:51:22 | 学会活動
日本に総合医を根付かせるためには、内科医とくに内科学会との意見調整が重要なカギを握っています。

7月21日にその内科学会が「総合医と内科医」というテーマでシンポジウムを開いてくれることになりました。

内科学会は「内科認定医」と「総合内科専門医」があります。この制度を改革することがどの程度可能なのかに、今後日本の総合医がどうなっていくのかがかかっているように思います。

さて、どうなりますやら・・・・・・・