旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

家族と「一緒に」という意志

2012-06-20 22:37:08 | 読書
先日の講演でも紹介したのですが、芹沢俊介『家族という意志―よるべなき時代を生きる』(岩波新書)は学ぶところ大です。

一人暮らしでは配偶者がそばにいません。この世にいないことも多いです。老夫婦のみ世帯の圧倒的増加の中では、そばに子どもも孫もいません。

「一緒にいたい人」は妄想や創造の中でしか存在しません。

そこで芹沢氏は

家族とは「自分のいのちの受けとめ手が一緒にいること」
その意志である

と語るのです。

対幻想

という言葉も意味深いです。