小松眞先生叙勲受章お祝い

小松眞先生　

このたびは旭日双光章叙勲受章誠におめでとうございます。

先生との出会いは昭和50年代後半であったと思います。東京大学公衆衛生学教室で開催されていた地域医療セミナーに先生は熱心に足を運ばれ、医療システムの研究をしておられました。日本に家庭医制度導入の可能性について熱心に議論が行われる場でありました。

日本プライマリケア学会の幹部になられてから、わざわざ私が当時勤務しておりました宮城県涌谷町まで足を運んでくださり、学会活動への協力要請をいただき、また先生が学会長に就かれると私を副会長にご指名くださったのでした。

学究を怠らない開業医師のモデルであった先生のあとについてゆくことは私にとって厳しい道でありましたが、いつも慈父のような優しいまなざしで励ましていただくと「自分でもできる。自分でないとできない」という思いに駆り立てられ、不思議な力が涌くのでした。

先生のご意向を踏まえて、私たちがプライマリケア関連3学会の合併、日本医学会への加盟、学会の法人化を成し遂げることができましたのも、先生のサポートあったればこそと心から感謝いたしております。

先生、今回の受章を期に人生の完成期を一層充実したものとされるように、衷心よりお祈りいたしております。

日本プライマリケア連合学会名誉会長　　　　前沢政次