旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

戦友を見舞う

2017-09-23 15:31:18 | 交友
ようやく足寄の友人の見舞いに行くことができました。札幌から特急で帯広まで。それからレンタカーでかけつけました。

昨日奥さまから、「危篤です」とのメールが入り、見舞いがこんなにも遅くなってしまったことを詫びながら車を飛ばしました。

戦友は待っていてくれました。意識はかなり低下しておりましたが、懸命に早い呼吸を繰り返していました。

「先生、・・・・・」

「・・・・・・・」返事も、うなずくこともありませんでした、

右手を握りました。

・・・・・・・・握り返してくれるではありませんか。

昨年、古希を迎えました。生まれは半年先輩。医学部卒業は同年です。

昭和62年、呼吸器内科医から、地域医療、とくにへき地医療の分野に飛び込まれました。
それから、老年医学、心身医学、在宅医学を必死で学ばれ、それを活かした医療活動を展開されました。(ぼくが地域に身を転じたのは昭和63年でした)

平成21年には、読売新聞の主催する第37回医療功労賞(都道府県)を受賞されました。

その頃からでしょうか、足どりが頼りなくなり、病気が先生のお身体をむしばみ始めたのでしょう。

今回、命が厳しいことを知らされました。

きょうお会いできたのは、いつも柔和であった先生の笑顔ではありませんでした。

おそらく先生にとって、地域医療は生易しいものではなく、大いなる戦いであったのだと思います。

髪も少し伸びて、武士の顔のように見えました。

戦い・・・・・お疲れさまでした。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿