旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

第30回臨床研修研修会

2012-04-14 23:49:30 | 学会活動

きょうは臨床研究会です。第30回。国立病院機構大阪医療センターが主催されました。

今までも参加したいという気持ちがありましたが、他の用務と重なったりして、確か1度も参加してないと思います。

今回のテーマは「シームレスな医師養成に向けて」

ぼくはシンポジウム1「初期臨床研修教育におけるプライマリ-ケア能力の育成」の演者と座長を務めました。もう一人の座長は和田晃先生。大阪医療センターの総合診療部長です。

演者の皆様、情熱をもって教育に取り組んでおり、お話も上手でさすがだなあと感心しました。

ぼくはプライマリ-ケア研修の意味は①基本的診療能力、②救急・高度広範囲診断能力、③地域対応力を養成することの3店あるが、病院内では①②しかできない。

③を意識して教育するには、症状がどの病気から起きているかの推論だけでなく、その人がなえ病気になったかを探ることがたいせつ。生活環境を知る訓練もしてほしい。それが診療の適用倫理や予防につながる。

そして病院では限界があるので、地域医療研修では地域における保健ニーズの把握、地域資源の活用、多職種協働を学んでほしい。それには1か月では限界があり、3か月をかけてほしい。

臨床研修制度の設計に携わったり、意見を述べる人は大病院の医療しか知らない偉い先生方でありますので、地域対応力の部分はなかなか理解していただけないようです。