旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

京極町健康推進員活動

2011-09-12 23:53:56 | 地域協働

SOCについてはさらに深い内容を少しずつ紹介します。

本日は夕方京極町に行き、健康推進員協議会に出てきました。月1回開かれます。

今年は昨年までに比べて行事が多く、会員の皆様がんばっています。夏はプールの活用。秋にはノルディックウォーキングが2回開催されます。

さて、組織づくり型健康増進活動の意味について考えてみましょう。

涌谷町勤務時代、健康に関する活動グループとして、食生活改善推進員と保健協力員がおりました。食改は国や県の栄養改善のアイデアを広く住民に伝達する作業でした。保健協力員は健診に関する情報伝達(チラシ配り)や健診会場での受付や片づけといった作業をしていました。

どうでしょう? どちらも行政からの上意下達になりがちです。

当時本間八郎町長はまず同じような取り組みをしている2団体をひとつにしようと考えてくれました。平成元年(1989年)4月に涌谷町健康推進員制度がスタートしました。

そして、推進員のよる自主的な組織づくりが始まりました。38あった行政区(町内会、自治会など)に3年がかりで5~10名の推進員が生まれたのです。2期は2年。再選あり。3年で約300名の推進員が誕生しました。18世帯に1人という割合です。

近所への目配り・気配りがかなりできるようになりました。自分たちの責任範囲でできるだけ多くの人が健康的に生きていくには何が壁になっているか。協働意識を持つにはどんな行事を企画したらよいか、行政からの言いなりでなく、自分たちで考える習慣をつけてもらうことが第一歩でした。

組織づくり型健康増進活動の基本は組織が自らの思考力を高めることにあると思います。

京極町でも取り組む行事が多くなることは必ずしも活性化されていることとは違うと考えてほしいと思います。