旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

JR北海道社長の自死

2011-09-21 23:41:34 | できごと

2010年9月18日午前7時55分ごろ、小樽市のオタモイ海岸沖で釣り人が男性の遺体を発見。遺体は12日から行方不明だった中島尚俊社長と確認。(北海道新聞9月19日朝刊)

本年5月27日以来の事故が続いたJR北海道。社長の責任の取り方は自死であった。

心労による死であろうというのが大方の見方。しかし、うつ傾向はまったく認められていない。

社員への遺書には「お客様の安全を最優先にする」ことが強調されている。「企業風土の改善」の文字もある。

調整型の社長で、周りの人への気遣いも常になされていたようだ。

想像であるが、相当など努力をされた方であろう。しかし、企業体質を変え、安全第一主義を貫く主張は役員会で通らなかったのではないか。経営優先主義、効率主義体質は一朝一夕では変わらない。その綻びが事故となって噴出する。

自責の念と、悔恨から死を選び社員への教訓を残した。死を持って訴えたかったことがあったのだ。

北海道の多くの企業も省察してほしい。

それにしても、いつも死の不安と隣り合わせの「空港快速」。あと5分でいいから遅くして、脱線しそうなスピードで走らせるのは止めてほしい。特に下り線(空港から札幌方面行)は死の恐怖を感じる。