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about him

俳優・勝地涼くんのこと。

『蜉蝣峠』(2)-3(注・ネタバレしてます)

2013-09-06 21:40:42 | 蜉蝣峠
・皆を見送り一人になった闇太郎に後ろから戸惑い気味に「あんたやみちゃんなの」と声をかける女。お泪の初登場。高く細い声が可憐な中にも色っぽく、第一声でもうお泪のキャラクターが見えてくる感じです。
しかし「やみちゃんなのねやみちゃーん」と抱きつかれて戸惑いつつもやにさがって「やみちゃんでーす」と調子良く答える闇太郎。続けて「私沢谷村のお泪。迎えに来てくれたのねー」と言われても「迎えにきたるいるい」とへらへら踊ってる。
美人に抱きつかれて舞い上がった?のに紛れて記憶喪失のこととか説明せずいかにも彼女を知ってるふうについ振る舞ってしまった。もちろん間もなく事実が発覚、というか闇太郎が自分から告白するのだが、出会った最初の瞬間にあっさり自分は闇太郎で彼女を迎えに来たと認めてしまったことで、お泪が「記憶喪失のこの男は本当に自分の知る闇太郎なのか」を疑う余地を奪った、お泪が彼を闇太郎だと信じ込んでしまう原因になった気がします。

・方言まるだしで闇太郎をばしばし叩きながらはしゃぎまわるお泪。何を言ってるのかなまりきつくてさっぱりですが、多分闇太郎もわかってない。ここに至って闇太郎が「どうもすみませんでした」と唐突にあやまる。会話のしようがないですからね。

・ちょうどタイミング良くがめ吉が出てきて「闇太郎のようで闇太郎でねえ」と事情を説明してくれる。闇太郎のほうにも「おまえさんの女房、になるはずだった女よ」「天晴の店で働いてる女中だ」とお泪について説明。
この人がいてくれることで観客にも状況がよくわかる。ナイス説明役です。実はミスリードさせる役どころでもあるわけですが。

・闇太郎に記憶がないときいて「かわいそう」と寄り添ったあと「くっさーい」と離れるお泪。ひどいなあ。
まあずっと蜉蝣峠にいた闇太郎はあの生活状況からしても服装からしても清潔にしてるとはとてもいいがたいけれど。・・・まさか25年間一度も風呂に入ってないなんてことは・・・・・・。

・けれどいったん離れたあと「でもなつかしい匂いだ」と遠くを見るような笑顔になる。「この街にきてからずっと忘れてた命の匂いだ」。
温もりのあるいい台詞ですが、それだけお泪がこの街で幸せじゃないことを感じさせます。

・お泪の反応を見て、ためしに闇太郎の首のあたりを嗅いでみたがめ吉は「くへえー」と臭さのあまりさ行が言えなくなる。そこまでの臭さとなるとやはり25年間風呂なしか。臭さのあまり目見開いちまったとか言ってますが(笑)。

・誰かに蜉蝣峠で待つように言われたという闇太郎に「それ、あたしだ」というお泪。
実際に闇太郎(久太郎)に蜉蝣峠で待つように言った(お泪とそういう約束になってることを教えた)のはがめ吉である。それを闇太郎が覚えていれば事態はああもややこしくならずに済んだのだが。

・ここで後ろにスクリーンが降りてきて田園風景が映され、お泪が自分と闇太郎の過去を語る。「あんたが十四であたしが十」というから四歳差ですね。
じゃあ25年後の現在はお泪35歳で本物のやみ太郎は39歳、闇太郎=久太郎は家を再興しようとするくらいだしその腕前からいっても17、8にはなってたろうから今は40歳過ぎですかね。

・「やみちゃん着物つんつるてんのてん」「だっておいら、貧乏なんだものー」。そういうレベルの着丈の短さではない気がするが。それこそ軍鶏いうところのマイクロミニ。
こんなところで闇太郎と共通点が。しかし「子供っぽくない口付けをかわしているころ」って、なんだその説明は。

・そのころ大人たちは百姓一揆をくわだてていた。百姓代はお泪の父。子供たちが貧乏って面白いとか歌ってても大人はそうはいかなかったわけだ。
なのに一揆首謀者として名が上がった5人のなかにやみ太郎がいるのが謎。あの脳天気ぶりでは一揆の首謀者などなれそうもないし、年齢だってさすがに幼すぎるだろう。仲間に勝手に名前だけ利用されたか、食べ物につられて軽い気持ちでOKしたとかなんだろーな。

・仲間の名前を吐かなかったお泪の父はみせしめに皆の前で処刑され、激昂して鍬で殴りかかったお泪母も斬り殺される。泣いて飛び出しそうになるお泪をやみ太郎が懸命に押さえつける。
お泪はやみ太郎に逃げるように言い、直訴状を奉行所に届けてくれと託す。やみ太郎は一緒に行こうというが番所で止められるからとお泪は断り、蜉蝣峠を抜けるように、両親の弔いを済ましたら必ず行くから蜉蝣峠で待てと告げる。
全部お泪に仕切られてるあたり、やっぱり彼が自主的に一揆の首謀者になったとは考えにくい。しかしこの主体性のなさ(何かと他人に仕切られてしまうところ)もやみ太郎と闇太郎はよく似ている。間違われるべくして間違われたというか。

・「そうか、おれとあんたは子供らしくない接吻をしていたんだな」。あれだけ壮絶な過去話聞かされながら、重点置くところはそこかよ、と。お泪も「でもそこはわりとどうでもいい」とツッこんでますが、その言い方がちょっと困ったような呆れたような感じでいい味です。
しかし闇太郎は「いやよくない」とお泪の腕をつかみ、「接吻のショックで記憶を失ったとすれば今一度接吻すれば」と迫る。要はお泪と接吻したいだけじゃないか。接吻のショックで記憶失ったなんて誰も言ってないし。
この時お泪に迫る闇太郎が「早紀ちゃん早紀ちゃん」言ってるのはアドリブなんですかね。高岡さんも笑っちゃってます。

・接吻しようとする闇太郎と抵抗するお泪がもめているところへ「その先はわしが話してやろう」とがめ吉登場。
「あんたまだいたのか」と言いかけた闇が「あー!」と叫ぶ。なんだ?と思いかけたこっちも次の瞬間「あー!」。がめ吉が目玉をまん丸(ピンポン玉大)にむいている。作り物なのは明らかですがなんか凄い顔。
語りだすがめ吉に闇太郎は「あんた目えがっつり開いてるぞ」。がっつりすぎるがな。

・「ある晩おまえさんがこのろまん街に迷いこんできた、そのころはわしもまだ目開きだった」と説明するがめ吉。「だからってそんなに開かなくても」というツッこみに劇場中が同意したことでしょう。

・奉行所へ行く途中で道に迷ったというやみ太郎はまだ直訴状持ったまま。蜉蝣峠は周り道になると言われても「行かなきゃだめなんです」と言い張る。理由は「人を待たせてるんで」。
友達だと言いつつそのオーバーアクションぶり、相手は女だろとツッこんで欲しいのが見え見えです。

・この時ちょうど外で女の悲鳴が。身なりよさそうな女がやくざ者に道に押し倒され手篭めにされかけている。そばの建物には「うずら」と暖簾があり、話に聞く天晴たちの父だとわかる。
「やい女郎、よくもこのうずらの顔に泥を塗りやがったな」「私は侍の家内。女郎ではありません」。落魄した武家の女がやくざの仕切る女郎屋に売られる、現実にもいくらもあったろう悲劇ですが、これが大通り魔の事件と繋がっていたとはこの時点ではとてもわかりません。

・「お父さんどうしましたー?」と出てきたのは若き日の立派とお寸。立派が超アフロヘアなのに笑います。すごいインパクト。

・「このアマは大事なお客様を足蹴にしやがったー」と激昂するうずらの親分に向かって「まあ親分、天下の往来で腹から声出してー」ととりなすようにへらへら笑ってるのは客本人。股間に般若の面つけた格好があからさまに変態です。
しかし「お寸ちゃんの祝言だろ、人生で一回きりの門出だろー」と陽気に言ってくれるあたり変態だけどいい人という感じではある。しかし「腹から声出す」ネタは一世代前からあったのね。

・祝言のことを言われて目を見交わす立派とお寸がなんか初々しく微笑ましい。と思ったらお寸がその顔のまま一言「まさか百回もあるとはね」。観客誰もが内心ツッこんだに違いない部分を当事者が時空間を超えて指摘してくれるというメタネタ。
しかし25年前を演じながら一瞬だけ現在のお寸視点を挟むという不自然なことをさらっと自然に見せているのは何気にすごいです。聖子さんの力量ですね。

・「拙者おなごに足蹴にされるのは嫌いではない。むしろ全然ありでーす!」。自分を足蹴にした女をかばってくれるとは変態さん根っからいい人かもしれない。いや多分本気で「全然あり」なんだろうけど。
好みの変態プレイ列挙してるし。この時の声もポーズもすべてがきわめつけに変態。村木仁さんお見事です。締めに「わしはかまわんのじゃ」と力強く宣言すると「えー・・・」と全員引いた声。無理もないなあ。

・あの変態が役人だと知ってやみ太郎仰天。「平田(?)蟹衛門。人呼んでぶってぶって奉行」。変態なの知れ渡ってるんですね。
それでも「性癖はともかく、いい人そうだ」とやみ太郎は感じる。確かに上で挙げた言動から私もそう思ったんですけど結局は・・・。「
あの変態野郎が事を済ませたらご機嫌で出てくるさ。そしたらその訴状をわたせばいい」とのがめ吉のアドバイスにやみ太郎は喜び、プレイが終わるのを待つことにした結果事件に巻き込まれることになります。

・がめ吉いわく大通り魔は「あれは事件じゃねえ事故だ、天災みてえなもんだ」。そしてイメージ映像で残虐絵図が説明される。
外に出たがめ吉は惨状を見て「なんじゃこりゃー」と叫ぶ。店の中にずっといれば被害あわずに済んだろうに。
ここで「飯屋が通りに出たときにはすべてが終わったあとだった」と、いきなり二階の窓から表を見下ろす現在の立派に視点が変わる。隣りにはお寸となぜか銀之助。事件を知らない銀之助に話を聞かせているというシチュエーション。
過去の事件について語る途中で語り手が引き継がれる(同時期に同じ話をしてる別の人間にスポットが切り替わる)パターンは後に天晴と流石先生がそれぞれに松枝久太郎について語るシーンでも繰り返されます。

・「息のある者はいないかー」と言いながらうずらの家に入っていったがめ吉が悲鳴をあげて出てくる。同時進行でやみ太郎(本当は闇太郎=久太郎であるはず)が棒を杖に立ち上がろうとしている。
この時点でがめ吉は両目から血を流し、すでに失明しているので話しかけてきたやみ太郎の顔は見えていないはず。ここで彼が「闇太郎」と呼びかけ蜉蝣峠に行けと言ったことがこの物語の発端になるわけですね。
この時久太郎も子供時代のやみ太郎と同じく中谷さとみさんが演じている(彼をやみ太郎だと思い込んでるがめ吉の視点に添っているため)ことで、観客もすっかりこれがやみ太郎だと思い込まされてしまう。
まあ当時の久太郎の顔は明かされないままなので、がめ吉が声を聞いても体を触ってもやみ太郎じゃないと気づかなかった事も考えると、この二人当時は相当似ていたのかも。

・この大惨事の中、立派とお寸は何してたんだ?と思ってたら、銀之助がさらっと質問してくれる。解答は「新婚初夜ですよ」「全然気付かなかったなあ」。あー納得。
しかし無理矢理さらわれてきた武家の人妻が変態に犯されているのを知りながら、同じ家の中で彼女の不幸をよそに自分たちの幸せにひたり、その後の惨劇にも気付かず初夜を過ごす――グロテスクな対比に戦慄を覚えます。

・お泪から話を聞き終わった闇太郎は「一つ気になることがある」と、そのとき天晴はどこでどうしてたのかへの疑問を述べる。そういや立派夫婦だけでなくこの人も何してたか不明なんだった。
ちょうど天晴が出てきてにやにや笑うあたり、刀を振り回したがる性癖からいっても腕からいっても天晴が犯人か?とミスリードする仕掛けですね。

・天晴を見てあわてて(照れたというより脅えてるような表情で)お泪が闇太郎から離れる。この行動にお泪と天晴の関係が暗示されてるような。
お泪は後で「あたしあの男に金で買われたの」と説明しますが、「金で」とわざわざ言うあたり、天晴と体の関係はあっても恋心はないんだと闇太郎にわかってほしいわけですね。

・立派も同じく天晴が当時どこにいたか疑問視している。跡目相続の問題も絡んでるという立派にお寸は「あの子はそんな子じゃないって何度も言った」と否定する。
それに対し立派は「じゃあどんな子だ、かっとなったらてめえの父親だろうが何だろうが叩っ斬っちまうそういう野郎だおめえの弟は」。父親も斬るという言い方から立派が天晴を大通り魔と疑ってるのは明白。
跡目相続の問題というのは、うずらの親分が天晴という息子がありながら立派を婿に取ったのを不満として天晴がうずらを殺した(それで勢いづいて街中の人間を殺し回った)というニュアンスなんでしょうね。
この時点ではうずらが天晴を後継ぎにしなかった理由(天晴を侍にしようとしていた)が明かされてないので、観客としては天晴は不行跡のせいで(これまでに彼の狂犬のような言動を見せられ吹きこまれているだけに)後を継がせてもらえず父親を恨んでいたのかとまたもミスリードされてしまう。立派がああも天晴を怖れてるのは彼を大通り魔と疑ってたからなんですね。

・「そんな、血を分けた弟が父親殺しの殺人鬼だなんて、興奮しちまうじゃないか」と立派に抱きつくお寸。抱き返す立派。
「えー、そんなんありすか」と驚きの声をあげる銀之助。全く同意です。ああ退廃的。
しかしその後の「自分ここでも脇役すか」というのはどういう不満だ。
ともあれ天晴が本当に大通り魔かどうか、疑問だけ投げかけておいてこのラブシーンで上手くはぐらかしてしまう。さすがのテクニックです。

・いちゃついたあげく奥へお楽しみに行ってしまう二人にむくれ顔の銀之助。しかし去り際にお寸が「お客人にもちゃんと楽しみを用意してますからー」というのに声はずませて振り返ると、大勢の女郎が笑顔で手を振ってくる。
思わず両手で口を押さえ目を見開く銀之助。思わず叫びだしそうなほどの嬉しさが表現されています。

・「今日は生娘がいるのよ」と言われて銀之助は目を輝かす。先の不義密通からして年増好みかと思ってたので生娘を有難がるとは意外。
そこで「お菓子でございます」と出てきたのはとても男顔の・・・一言で言うならブス。しかし銀之助は「全然ありです!」と親指を立てる。要は女なら何でもいいらしい。しかし勝地くん女たちの中に入って踊っても違和感ない細さだな。

・銀之助が女たちに囲まれてるころ、闇太郎は男たちに囲まれての酒宴。男たちが闇太郎伝説を語り盛り上がるのに反して、銀之助はむっつり黙っている。
お泪が酒を持って入ってきて「変なこと吹き込まないで」と男たちを制する。また、大通り魔はどんなやつだった、と群がる面々に天晴が「こいつは大通り魔とやりあったわけじゃない、逃げてただけだ、ちっとも偉くないんだよ」と毒づく。お泪と天晴だけが大通り魔の話題に冷淡なんですよね。

・その時立派の家から悲鳴が。セットが大写しになると銀之助が女たちに囲まれ、座らされてしぼられている。「忘れてたってどういうことだい」というから金のことかと思ったら「ちんこあるつもりで」。そっちですか。

・「いや途中で気がついたんです。ないなあ」。この「ないなあ」で低い声に切り替わり、股間押さえてる芝居がエロく馬鹿馬鹿しくて上手い。
「でもそこは持ち前の甘いマスクと若さと勢いで襲いかかれば、バレないんじゃないかなあって」。ここでも台詞の後半は笑顔で腕立て伏せしてる。これらのエロい動作・台詞にもかかわらず下品にならないのはさすがです。

・「バレるにきまってるでしょうがー!」と女たちにののしられ足蹴にされる銀之助。「ないんだもん」「あーあーやってらんないね」と開き直るもすごい勢いで張り倒される。
この「あーあーやってらんないね」の時の変に低い声とあごに手をやったポーズは誰かのものまねなんでしょうか?

・「久しぶりに若い男抱けると思って襖の奥にスタンバってたのにさー」「この火照った体、どうしてくれんのさー」。女達の絶叫に目をつぶる銀之助。お菓子ちゃんに至っては野太い声で号泣。
この騒ぎにもはや悟ったように「じゃあ、あるていでいきましょうか」と銀之助は提案。「あるていで?」聞き返す女たちに銀之助は微笑んで「ティンティン、アルテイデ」。英語っぽい発音がなんとも。
役者やってたときに小道具忘れて舞台に出てしまい何とかごまかした話などしつつ「エアーセックス」と甲高い声で言いながら腰前後に振ってみせる。宮藤さんは(いのうえさんも)勝地くんに何をやらせるのですか(笑)。やだよそんなの、と銀之助を張っ倒す女性もちょっと笑っちゃってます。
まあこれだけ突き抜けた演技を見せてくれればやらせ甲斐もあるというか、今後ともますますやらせたくなるというか。上でも書きましたがこれだけエロい台詞や挙措連発でも不思議と下品にならないので、ファンとしても嫌悪感なく笑って見てられるし、むしろ変幻自在な声のトーンやくるくる動く表情のコミカルさに彼のキャパシティを感じて惚れ惚れしてしまいます。

・「あたしたちはまだいいよ、でもこのお菓子ちゃんはねえ、あんたが最初のお客だったのよー」。なおも責め立てる一同。
「お菓子、早く女になりたい」と柱につかまって叫ぶお菓子ちゃん。でもなぜかお茶碗とお箸持ってるのが憐れさを薄めまくってます。

・ついに銀之助もキレて「しょーがねえだろー!ねえもんはねえんだもん。おれだって悲しいよ。ちんちんないのにまだやりてえ自分が情けねえよ !」と股間押さえつつ嘆きながらの踊るような動き。どんな演技指導ですか。
次の瞬間「つーかおめえ、男だろー!」とお菓子ちゃんを振り向きざま怒鳴る。この声がぐっと太いハスキーな声で、一瞬での声の転換ぶりがすごいです。
「なんでわかったの」「わかるよ!ちくちくしたもん顔が」「ていうかあたったんだよ布団の中で、固いものが」。一音一音区切るように言う銀之助。それじゃ女になりようがないじゃないか。
「てめえさては、ないていで行けるとこまで行こうとしたな」と銀之助はののしってますが、どこへ行けるのか、また行きたいのか・・・。

・銀之助の言葉に目をひん剥いたお菓子は「おれと一緒じゃねえか。いんちきじゃねえか」と罵られて畜生と絶叫すると二階へ駆け上がりそこから飛びおりる。
収拾の当てもなかった争いの終着点がこんな惨事になるとは。落ちてく時の効果音がことさら間抜けな感じで、悲劇的ムードを上手く弱めています。
「えー・・・身投げー・・」と脱力した銀之助の声で場面転換。悲劇的になりすぎないよう工夫はされてるものの後味の悪さは否めないエピソード。これが後であんなふうに展開するとは・・・。


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