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about him

俳優・勝地涼くんのこと。

『恋するハニカミ!』(2)-2

2007-09-03 01:31:53 | 恋するハニカミ!
・ワンちゃんをレンタル。お店に入るとき勝地くんがドアを支えてしずちゃんを先に通してあげる。紳士だなあ♪
かと思えば「おじいちゃんみたい」とチワワの顔真似をしてみせるお茶目な一面も。こんな男の子とデートしたらさぞ楽しそうです。

・チワワのチロリ君(ちゃん?)を二人の真ん中に置いて、どちらの方に走ってくるかというゲーム。負けた方が甘えた感じに「ワンワン」てやる、という・・・。
誰が考えたのだこのお題。「甘えた感じ」というのがまた(笑)。
しずちゃんの「ワンワン」、すっごく可愛かったです。勝地くんバージョンの「ワンワン」も見たかった気がしますが、番組構成的にはNGでしょうねえ。
チロリを抱き上げる時、しずちゃんをカメラで映す時の勝地くんのあけっぴろげな全開の笑顔が眩しいです。

・ピンクとハートだらけの可愛らしいお店でのロマンティック・ディナー。本当にほのぼのと可愛らしい路線で各イベントが統一されている。
まあ確かに「ホテルの最上階のバーで夜景を見下ろしながらグラスを傾ける」なんてシチュエーションはこの二人には似合わない気がします。勝地くん未成年だからジュースになっちゃうし。

・互いの結婚観を語る。しずちゃんの「一度は結婚したい。子供もほしい」というのはごく平均的な女性の願望ですね。驚いたのは勝地くんの方。
「僕は(結婚は)40までにできればいい」「彼女ってものに 責任を負えるなって思ったら結婚すると思うんで、たぶんそう思えるのは20代のうちにはないんだろうなと思って」。
単に「相手を好きだから結婚する」のではなく「結婚するからには相手の人生を丸ごと背負う覚悟があってしかるべき」という古風かつ一本筋の通った考え方
(「責任を取れる」じゃなくて「負える」という表現もちょっと古風です)。
そこには19歳とも思えない大人びた結婚観と19歳らしい理想主義の両方がうかがえて、思わず衿を正したくなりました
(デートの間中基本的に少女の風情だったしずちゃんが、彼の話を聞きながら「男の子をなんか見守ってあげている感じがすごく」する母性的な笑顔を見せるのは、「19歳らしい理想主義」の方をより強く感じて「可愛いなあ」と思ってたんじゃないかな?)。
そしてここの場面で、この日唯一の「僕」という言葉が出てくる。聞きなれたいつもの一人称のせいか、この発言がこの日一番の、彼の「肉声」のように思えました。
その後も「結婚は40歳くらいで」ってあちこちで言っているし。実は18歳の頃(たぶん。出典を忘れちゃったため確認できません・・・)のインタビューですでに「(結婚は)30歳か40歳くらいでできたらいいな」と語ってるんですけどね。

・ラストは教会へ。勝地くんはタキシードに、しずちゃんはウエディングドレスにお着替え。そのせいで体格差が一気に目立つように。
階段の下でしずちゃんを待つ勝地くんが「早く来て~」ってつぶやくように言ってるのが可愛い。しずちゃんが螺旋階段を降りてきたのを振り返る時、本当に嬉しそうな顔をしてます。
しかしドレスアップした女の子を見て真っ先に爆笑するってどーなのよ(笑)。第一声が「すげ~!」って(笑)。
まあ確かにしずちゃん大柄なので肩や腕を露出したドレスを着るとかなり迫力ありますからね。そのあたり変に取り繕わずにからっとストレートに驚きを出してる彼の嘘のなさはむしろ好感が持てます。
ちゃんと「可愛い」ってフォローもしてるし、何より嫌そうな顔は全然してないですしね。

・しずちゃんがハニカミプラン(シンデレラデートなので12時になったら勝地くんのもとを去らなくてはいけない)を読み上げるのを聞きながら、勝地くんが口をへの字にしてる。
アカデミー賞授賞式(BS日テレ3時間バージョン)で真田さんのコメントを聞いている時にも、やはりこんな口になっていた。つまり「泣きそうになるのをこらえている顔」なんですよね?
この場面以降の彼は笑顔も真剣な顔もどこか憂いを帯びてゆきます。

・チャペルの椅子に腰掛け、傍らのしずちゃんに静かに想いを語る勝地くん。
今までラフな服装と豪快な笑い顔にまぎれていたけど、正装して別れを前にしみじみした表情になっている彼を見て、改めて綺麗な子なんだなあと再認識。
久本さんが「このまま映画出れそう」と言ってましたが、本当にタキシードが良く似合ってました。格好良く着こなすというにはちょっと初々しすぎる(袖長いし)ところもむしろ可愛い。前髪を下ろしたせいか私服の時より幼い雰囲気になってます。

・「(しずちゃんは)愛想笑いとかする子じゃないから、すごく安心できる」という勝地くんの言葉。彼女の「嘘のなさ」が彼には好もしかったんですね。
そして三つ上で書いたようにその「嘘のなさ」は勝地くんにも共通してる。勝地くんもしずちゃんも決して能弁じゃない、むしろ訥々と、一生懸命に言葉を紡いでいたのですが、それがかえって二人の言動に信頼感を持たせていました。
何より二人がそれぞれに最高の笑顔を見せていたので、「本当にこのデートを楽しんでるんだな」と感じることができた。
そして「(勝地くんが)女性として扱ってくれたことが嬉しかった」というしずちゃんの言葉に、何らかの(とくに外見に)コンプレックスを抱えていて、ために恋愛に消極的になっている女性は深い共感を覚えたんじゃないかと思います。
鐘が鳴る直前、勝地くんは何を言いかけてたのかな。

・うっすら涙ぐみながら、しずちゃんを優しく抱きしめる勝地くん。
抱きしめること自体はお題でしょうが(その日初めて会った女性を、それもカメラの前で、アドリブで抱きしめられるとは思えない)、この時の涙は彼の「素」だと思います。
抱きしめる少し前にちょっとカメラと逆を向いて右目を押さえる仕草をしてるのにきゅんとします。最後立ち去るしずちゃんを言葉もなく見送る、今にも呼び止めたそうな表情にも。

 

『ハニカミ』公式の掲示板を見ても個人ブログを見ても大好評だったこの日のデート。
「無邪気でやんちゃな少年の心を持った男性」と「誠実かつ包容力のある紳士」は、ともに多くの女性の好みど真ん中かと思いますが、勝地くんはこの両方を一人で体現してたわけで、彼に瞬間最大風速的にメロメロになった女性が続出したのも無理からぬところ。
番組の性質上結構細かいところまで台本はあるんでしょうが、卵焼きを切ってあげるような気遣いや、言葉の選び方、優しい眼差しなんかはまぎれもなく彼の内面から発せられたものだと思います。

この日の彼を評した言葉のうちでも特に多かったのは「男前」という表現(次点は「さわやか」かな)。
これは単に外見だけでなく性格、しずちゃんに対する態度を評しての言葉かと思います(後述の黄川田くんの『ハニカミ』の時に久本さんも「顔もそうだけど心が男前」と言ってました)。
相手を女の子として大切に扱ってくれるのだけど、ホスト的な如才なさではなく、「男は女を守るもの」という騎士道精神が根底にあるような感じ。でもその一方で「甘えるのが好き」なんてこともさらっと言ってしまったりする。
19歳という大人と子供の狭間の年齢が、結婚観や何気ない気遣いに表れる大人びた部分も、別れに際して涙ぐんでしまうような幼い部分も、嫌味なく自然に、魅力的に見せていました。
そしてこのデート及び勝地くんがこれだけ支持されたのは、彼がしずちゃんに優しかったからというより、彼の前でなら容姿も年齢も関係なく誰でもヒロインになれる、そんな夢を見せてくれたところにあるんじゃないでしょうか。

また、勝地くんがしずちゃんの可愛らしさを際立たせていたように、しずちゃんの少女のような初々しさと母性的な暖かさが勝地くんの魅力を引き出していた。
彼の「パートナー」が他ならぬ彼女だったことに心から感謝します。

ちなみに(1)で当初「緊張モードでおろおろしている勝地くん」を想像していたと書いたんですが、2007年1月19日放映分の黄川田将也くん&和希沙也さんの『ハニカミ』にスタジオゲストで出演したさいに、この「おろおろ状態」を見ることができました。
久本さんとゲストのヘリョンさんのペースにいいように振り回される勝地くん。
彼の出演回以外の『ハニカミ』を知らないのですが、男性ゲストがああいう目(微妙な逆セクハラ)に合うのはよくあることなんでしょうか(笑)。
しずちゃんとのデートで久本さんを泣かせちゃった→気に入られてるからですかねー。

しかし『ソウルトレイン』で共演してる黄川田くんの『ハニカミ』にゲストで来たわりに、間もなくDVD発売の『ソウルトレイン』の話がかけらも出なかったなあ(紹介された近作映像は『幸福な食卓』)。
てっきり宣伝がらみの出演だと思ってたんですが。


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『恋するハニカミ!』(2)-1

2007-08-31 01:04:30 | 恋するハニカミ!
・スタジオゲストは斉藤兄弟の片割れ・慶太くんと吉岡美穂さん。慶太くんは勝地くんとは友達なのだそう。
この時点で勝地くんと斉藤兄弟は共演経験はなかったと思いますが(のちに兄の祥太くんとは『ハケンの品格』で共演)、『Junie』2003年5月号で慶太くんが「勝地とはよく一緒にご飯を食べたり、渋谷をブラブラしたりしてます。(中略)ふたりの間に秘密はないんですよ。」と話してたり(ちなみに4月号の同コーナーのゲストは勝地くんでした)、『HERO VISION』2003年11月発売号で勝地くんが心理テストの中で斉藤兄弟の名前を出したりしていたことからいって、結構以前から親しいようです。
ちなみに祥太くんの方は『ハケンの品格』出演時にブログで、「友達で超仲良い勝地(が一緒で楽しい)」って書いてました。
←P.S. 8月18日放映の『王様のブランチ』(TBSの情報番組)に勝地くんが出演したさいに、スタジオレギュラーの斉藤兄弟との仲良し話をあれこれしていました。
勝地くんが斉藤兄弟について語るのを聞くのは初めてだったので、ちょっと嬉しかったり。 

・しずちゃん登場。ハンディカメラで映す自分の顔が魚眼レンズみたいな超アップになってるのは確信犯的ボケですね。この時のしずちゃんはまだ「お笑い芸人の表情」をしてます。

・勝地くん登場。彼の方もハンディカメラで映す顔が若干魚眼レンズ状態ですが、アップになると改めて肌の綺麗さに目を引かれます。
あとでしずちゃんに歩み寄る場面でも、太陽光の下なのに肌に全然凹凸がない。
この顔合わせの場面、太陽をバックに笑顔で歩いてくる彼は、スタジオの久本さんが言う通り、本当「爽やかやな~」。

・しずちゃんに対する勝地くんの第一声「こんにちはー」。
この日の彼(というか素のトークではだいたいいつも)は全体に低めの落ち着いた声で話してるんですが、ときどきこういったやや空気を含んだ発声をする。
語尾がふわっと前に押し出されるような感じ。それが彼の声に柔らかなふくらみを持たせている。
耳に心地好い、聞いていてホッとする声です。

・「勝地涼と申します」。デートする相手にこの丁寧さ、物堅さなのがいかにも勝地くん。
対するしずちゃんもつられたのか、「南海キャンディーズのしずちゃんと申します」と丁寧な挨拶。「南海キャンディーズの」と付けるあたりが何か天然です。

・まずはお化け屋敷へ。「お化け屋敷は苦手」と尻込みするしずちゃんを「大丈夫、行きましょう!」と頼もしく引っ張っていく勝地くん。怖がって勝地くんの肩にしがみついてるしずちゃんがすごく可愛いです。
そしてお化けが現れると(たぶん。画面にお化けが映らないので「現れた」と言い切っていいのかも一つ自信がない)しずちゃんと一緒に叫んじゃってる勝地くん(笑)。
といっても大きな口開けて笑ってるので、怯えてるわけじゃなくて、びっくりした&面白がってる感じですね。
『nadesico』vol.5(2007年5月発売)で遊園地(でのデート)について、「絶叫系は得意なので任せてください」と語ってましたが、ジェットコースターだけでなくお化け屋敷も「絶叫系」に含んでるのかも。さぞや嬉々として叫びまくるんだろうなあ。

・「どんな男性がタイプですか」との勝地くんの質問に対するしずちゃんの答えは「クリエイティブな人」。
「誠実な人」「優しい人」といった王道の答えでなく、「才能に惚れる方かも」との発言が胸に沁みました。
思えば、「誠実な」「優しい」人が好みという発言の裏には、その方が自分に良くしてくれる、自分にとって都合が良いという打算が働いているともいえる。しずちゃんはそうした打算とは無縁に、純粋に相手の人間性を見つめている。
勝地くんもそれを感じ取って、「なんかそれステキですね」と言ったんじゃないかなあ。

・この日勝地くんは終始、一人称「俺」を使ってます(一ヶ所のみ例外あり、後述)。
日頃、公式の場では基本一人称「僕」、ですます調で話す彼ですが、さすがに「恋人」にそれでは堅苦しいということでしょうね。
彼みたいなタイプだと人前や目上の人に対する場合は丁寧語の方が話しやすいんじゃないかと思うので、「頑張ってるなー」と感じたものでした。
それでも一人称以外は基本的に丁寧なのが(「すげー」「いいっすか」みたいな砕けた表現も交えてましたが)勝地くんらしいなあと微笑ましかったり。

・「お笑いとかやってる女性はどう?」。しずちゃんは大人気の芸人さんなのに、「女」としてはお笑いをやってることがコンプレックスになってしまうのかなあ、とちょっと切なくなりました。
勝地くんは「いや すげー 俺は好きですよ」と答えてますが、どことなく返事の間と声のトーンに「何でそんなこと聞くんだろ?」と言いたげな響きがあった気がしました。
彼にとって、芸人であることは女として何らマイナスポイントではないんでしょうね。
その意味でも勝地くんはしずちゃんにとって、コンプレックスを刺激しない、絶好のデート相手だったんじゃないかな。

・しずちゃんの手作り弁当。一口目を食べる勝地くんの反応をどきどきした表情で見守っているしずちゃんが何とも可愛らしい。
そして大きなおにぎりを頬張った勝地くんが一言、「うめぇ」。ちょっとぞんざいな言葉遣いが、逆に男の子の素の反応という感じで親近感が湧きます。
その爽やかな笑顔もあいまって、本当においしそうに食べてくれるのでお弁当を作った側としては感激しちゃいますよね。
そして多少乱暴な言葉を使ってても乱暴に響かないことに、改めて(いつも以上に)彼の育ちの良さを感じてしまいました。欲目ですかね(笑)。

・「じゃあ俺もするよ」と、今度は勝地くんがしずちゃんにお弁当を食べさせてあげる。
この時口に入れたままで喋ってるにもかかわらず言葉がきっちり聞き取れるのに、さすがに俳優さんだなあと本筋と全然関係ないところで感心してしまいました。

・このデートの中で視聴者最大の反響を呼んだらしい「卵焼きを半分に切って食べさせてあげる」シーン。
女の子が人前で大口を開けるのは抵抗があるだろうとの気遣いが嬉しいです。
しずちゃんも「女性として、すごく、扱ってくれたのが嬉しくて」とコメントしてましたが、卵焼きを頬張るしずちゃんは本当にとても照れくさそうな、幸せそうな笑顔になっていて、見ているこちらまでなんだか胸がきゅんとします。
ところで勝地くんの「卵焼きは半分かな 女の子はね」と言う言葉には、額面通りの意味のほかにもう一つ別のニュアンスもあったんじゃないかという気がします。
この少し前、しずちゃんが「卵 これ一口で」と言いながら、勝地くんに卵焼きを食べさせてあげる場面で、勝地くんは豪快に一口で食べてるんですが、やっぱり心なし食べ辛そうなんですよね。
それもあって、食べやすいように半分に切ってあげよう、でもそうすることで「やっぱり一口じゃ食べにくかったのかなあ」と彼女が気にしたらいけないと、「俺は男だからいいんだよ」という意味合いも含めての言葉だったんじゃないかなーと思っているんですが。

・ハニカミプランのお題は「ポエムで相手に想いを伝えること」。なんとも可愛らしいお題がこの微笑ましいカップルにぴったりです。
勝地くんのポエムが思い切り直球で笑えます。それはポエムじゃなくて感想文だ。
まあここで妙にロマンティックな詩を出してこられてもヒいてしまう気がするので、かえっていいんじゃないかな。
彼独特のヘタクソだけど読みやすい文字にもストレートな文章にも、「上手じゃなくてもいいんだ。気持ちを伝えることが大事なんだ」という人生哲学が感じ取れる、かも。

・ポエムが好きでよく自作してたというだけあって、しずちゃんのポエムはさすがに上手。
技巧的なのでも自分に酔ってる風でもなく、恋する乙女の気持ちを「フワフワ」という言葉で表現した、「ピュアな女の子」な雰囲気が愛らしい。
読みながら恥ずかしげに笑みをこぼすのも何とも初々しくて――このカップルの微笑ましさはこうしたしずちゃんの少女のような感覚に由来する部分も大きいですね。

・ポエムを読むしずちゃんを微笑みながらじっと見守る勝地くん。その包容力溢れる眼差しはとても19歳の男の子のものとは思えない。
実際はしずちゃんの方が8歳も上なのに、照れながらポエムを読むしずちゃんは少女のよう。彼女を見つめる勝地くんは大人の男性のよう。
でもその一方で、時々照れに口元が緩むのを隠すように唇を噛んだり俯いたりしてる(でも目が笑ってる)勝地くんは年相応に初々しくもあって。
本当に、この二人を見ているとこちらがハニかんでしまいます。

(つづく)


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『恋するハニカミ!』(1)

2007-08-27 01:28:08 | 恋するハニカミ!
芸能人の男女をカップリングして一日限り(例外として二日以上に及ぶ前後編企画などもあり)のデートをセッティング、そのデートの様子をスタジオの面々のコメントとともに放映する形式のバラエティー番組。 

この番組(2006年4月14日放映分)に勝地くんが出るという情報を知ったとき、正直言って「嫌だなあ」と思いました。
デート番組というのも、相手が「南海キャンディーズ」のしずちゃんというのも・・・。

といってもしずちゃんが嫌いということではないです。そもそも「南海キャンディーズ」自体を知らなかったので(TVあまり見ないもので・・・)悪感情を持ちようもなかったんですが、調べてみれば大分大柄な女性であるらしい。
それが8歳年下、背は10cm近く低く、体の厚みは半分程度の勝地くんと並んだら、「男の方が可愛いじゃん」と視聴者に思われるのはまず必至。
身長180cm以上の30代イケメン俳優とかが相手ならお似合いだったんだろうに、あえて勝地くんと組ませたあたりの、なんだか「逆美女と野獣」路線を狙ってるかのようなキャスティング意図が、すごくしずちゃんに失礼なように感じたのです
(そういう私の発想もずいぶん失礼なんですが)。

彼女はお笑いの人であり、体が大きいのもネタの内なんだろうから、そうした扱いを受けることについても割り切ってるんでしょうけど、やっぱり気分良くはないんじゃないか。
その頃『週刊朝日』(2006年4月21日号、発売は放映日より前)での林真理子さんと「南海キャンディーズ」の鼎談で、「体が大きいのがイヤでコンプレックスやったんです」「高校、短大のころはちょっと病んでた感じです」と語っているのをたまたま読んでしまったこともあり、「これはしずちゃんにとって随分酷な企画なんじゃないか」と製作サイドに腹立ちを覚えたものでした。 

だから勝地くんには、彼女を守ってあげてほしいな、と思った。「キワモノ路線」を想定(期待)してるだろう視聴者の意地悪な目線から。彼女がコンプレックスや居心地悪さを感じなくてすむように。
それができるのはデートの相手である勝地くんしかいない。デートする以上は、しずちゃんには勝地くんのことを嫌な思い出にしてほしくはなかった。 

とはいっても外見的なバランスはどうしようもないし、緊張しいの勝地くんはお題をこなすので精一杯だろうし、何より「彼女を守ってあげてほしい」と言いながら、具体的にどうすれば「守る」ことができるのか私自身わからないしで、
「まあ多くは期待すまい。とりあえず緊張モードでおろおろしてる可愛い勝地くんを見られれば良しとしよう」などと思いつつ、放映日を迎えたわけですが・・・。 

――勝地くん。お見それしました。ごめんなさい。 

『フレンドパーク』でのヘタレっぷりがあまりにも可愛らしく印象深かったがために、彼の男気や共演者を立てる気配りの部分をいつのまにかすっかり見落としてしまっていた。
番組の最初の方での「男としてエスコート、じゃないですけど、できたらいいなあって思ってます」の言葉どおり、終始彼女を優しくリードし、ごく自然にさらっとした気遣いを見せていました。

私が望んだ以上の見事さで、彼は彼女を「守って」いた。
何か特別なことをするわけじゃない、体格差も年齢差も関係なく、一人の「可愛い女の子」として接することで、彼は彼女を輝かせていた。
照れくさそうな、はにかんだ笑顔を見せるしずちゃんは本当に可愛らしかったし、そんな彼女を見つめる勝地くんの眼差しは優しさと包容力に溢れていた。
「女の子を守る」というのはこういうことなのだと、まだ19歳だった彼に教えられた気がします。

そして、しずちゃんのオトメチックな感性と勝地くんの男気を見切った(としか思えない)うえで、一見「逆美女と野獣」なカップリングを仕掛け、実際とのギャップ=意外性で多くの視聴者を感動に導いたキャスティング担当者の慧眼と企画力に脱帽しました。 
次回、デートの内容を具体的に追ってみます。

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