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about him

俳優・勝地涼くんのこと。

Farewell

2025-08-20 07:20:42 | その他

今年は映画『亡国のイージス』公開から20周年になります。私が彼と出会い、ファンになってからも20年の月日が流れました。

『機動戦士ガンダム00』の感想を書きながら、たびたび『イージス』の、特に原作の台詞を思い出していました。


「きれいごとでは済まされないという理屈に慣れ過ぎて、本質を見失ってしまったんです。仕方がない、どうにもならないという言葉で、痛みに耐えるのを当たり前にしてきた。そうして不感症になってしまえば、後は死んでゆくだけだとわかっていたはずなのに、過ちを正すことができなかった。嘘でもいい、勘違いでもかまわないから、正義を実践してみせるという気構えがなくて、なんのための人、なんのための力なのか・・・・・・。」

「生き残るためには戦う、でも一瞬でもいい、自分たちは撃つ前にためらうんだって覚悟で、みんなが自分の身を引き締めていければ・・・・・・その時、日本は本当の平和国家になれるのかもしれない。」


この作品の持つメッセージは映画公開から20年(小説発表からだと26年)を経ても、良くも悪くも今も強く胸に響きます。むしろ世界のあちこちで大きな紛争の続いている今、改めて読んで、観てほしい作品だと感じます。

そして勝地くん、あなたが如月行でよかった。原作を体現したかのような行の、強さも繊細さも哀しさも見事に表現してくれたことに感謝します。今日39歳を迎えるあなたが、また『イージス』のような重厚な作品に重要な役で出演してくれることを願っています。

お誕生日、おめでとうございます。



2010年以降は年一回しか更新されない半端なファンブログでしたが、長い間有難うございました。引っ越し先については、改めてこちらで通知させていただきます。


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25年

2024-08-20 06:43:20 | その他
『キリン 一番搾り』の新CM「普通かよ」篇のメイキング映像を見ました。

相方の中村倫也くんとは20代前半からの友人ということで、CMの雰囲気そのままの、自然で楽しいトークが繰り広げられていたのですが、中村くんの冗談を受けての「ハマってきたから25年やってこられたんだよ」という台詞にハッとさせられました。
デビューは2000年ですが、スカウトされた時点から数えると今年は25年目。インタビュー部分の「10代から一緒にやってきた仲間が、他の仕事に就いたり、役者を辞めたりする中、俺たち何とか頑張ってやってるね、という気持ちにもなる」という言葉の通り、浮き沈みの激しい芸能界で25年間コンスタントに仕事が来ている、ドラマ・映画・舞台・声の仕事と多岐にわたって活躍しているというのは凄い事なんだよなあと改めて感じました。

お誕生日、おめでとうございます。


来週からしばらく、彼の声の仕事─その転機になったともいえる作品『機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Traibllazer-』について、週一ペースくらいで語ってみようと思います。

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フィールド

2023-08-20 21:47:32 | その他
今年もこの日がやってきました。
 
彼は舞台の公演中、彼自身も含めた出演者複数の体調不良による休演というトラブルにも見舞われましたが、ほどなく復帰できたようで安堵しました。  

それにしても「絶対ダメ音感の持ち主」(『未来講師めぐる』)だった?彼がミュージカルに出演する日が来るとは。一応歌手デビューもしてるもののあれは完全なネタものだったので、本格的に歌い踊る舞台に彼が立っているという事に驚嘆せずにいられません。きっとこの先も年々着実に活躍のフィールドを広げてゆくのだろう彼の前途を、静かに見守り続けたいです。

37歳、おめでとうございます。

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HAPPINESS

2022-08-20 05:39:34 | その他
今年もこの日がやってきました。

出演舞台が関係者のコロナ感染で初日が延期になりハラハラしましたが、彼自身は感染することなく、数日遅れで無事開幕できたのに安堵しました。
三年目になるコロナ禍で一番影響を被っている業種の一つが興行関係だと思います。俳優さんたちも何かと振り回され、特に一年目は精神的にダメージを負われる方も少なくなかった。
そんな中でも彼が元気な顔を見せてくれることにホッとします。また共演者さんたちとお酒を飲みながら芝居談義ができる日々が一日も早く戻ってくるといいですね。

36歳、おめでとうございます。

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BIRTHDAY

2021-08-20 06:12:10 | その他
先日彼のデビュー作に近いドラマ『六番目の小夜子』が再放送されましたが、あの初々しい少年(当時13歳)がもう35歳を迎えるということに何やら感慨深いものがあります。
今年前半はプライベートでいろいろありましたが、後半は主演(!)舞台も控えており、俳優としての彼の飛躍がますます楽しみです。
そしてこんなご時勢だけに・・・ とにかく元気でいてください。

お誕生日おめでとうございます。

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不要不急

2020-08-20 09:52:39 | その他
2007年放映の大ヒットドラマ『ハケンの品格』が13年を経て続編が作られると聞いたとき、正直彼の出演はないものと思っていました。なので出演するのがわかったと知った際は素直に嬉しかったです。
そこまで重要な役ではなかっただけに「演技力を買われたのかな」と思えたし、何より安定した視聴率が見込めそうな作品で毎週彼に会えるというのが大きかった。ところがまさかの疫病流行に伴う緊急事態宣言で撮影が延期に──。

この新型コロナで多くの職業が打撃を被りましたが、とりわけ影響が大きかった業界の一つが芸能界だったと思います。ライブも舞台公演も中止、映画の公開やさらにはドラマなどの撮影も軒並み延期となった。
多くの観客が集まることで感染が広がる、観客のいない撮影現場であっても俳優同士やスタッフが密になれば感染リスクが高まるというのが一番の理由ですが、緊急事態宣言下にあって娯楽や芸術は不要不急と見なす雰囲気が醸成されたのも大きかったのでは。
宣言解除後は感染防止対策を取ったうえでドラマの撮影も再開されましたが、東京の小劇場でのクラスター発生などで、いまだ芸能界周辺には逆風が吹いていると言えるでしょう。

そんな状況下だけに、予定より短い話数ながら無事放映を終了した『ハケンの品格』最終回における主人公春子の、人間は無駄だらけの存在、やけ酒を飲んだり嫉妬したり恋愛したり失恋したりする「無駄」こそが人を人たらしめているのだという主張が胸に沁みた。無駄や不要不急こそが人間性の豊かさを形作っているのだという、脚本家の方の想いを強く感じました。

今再び全国的に感染者が増加しています。コロナと家計の両面で不安感が胸に貼り付いてはいるものの、不要不急を楽しめるような心の余裕も失わないでいたい。彼のお芝居や今後の展望にワクワクできるようでありたい。感染拡大によって彼の活躍の場が狭められないことを切に願います。

お誕生日、おめでとうございます。

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ambition

2019-08-20 21:01:18 | その他
7月26日放送の『アナザースカイⅡ』で、久しぶりに彼を見ました。

4年前にこの番組に出演した時に訪れたロンドンの街を再訪。当時は自分のために買い物をしていた彼が、今回はもっぱら子供の物ばかりを購入していた。奥様へのプレゼントは買ってない─おそらく買う必要性があるとさえ思ってない─ことにスタジオからツッコミが入っても「いや、二人も子供(第一)って感じになってるから」と当然のように答え、奥様を子供に取られたように感じることもないというのに驚きました。
決して奥さんをないがしろにしてるのではない、すでに新婚の甘い時間を過ぎて長年連れ添った夫婦のごとく、共に子供を守り育てていく同志としての固い信頼で結ばれているのだと何だか胸が熱くなりました。

そんな良き家庭人ぶりを見せる一方で仕事に対する思いもしっかり語ってくれた。この番組で語られた言葉は大概どれも聞きどころ満載だったのですが、とりわけ印象的だったのは「結局一人でできる仕事じゃないから 僕はアーティストじゃないから 誰かにこの役をやってもらいたいって思われなきゃいけなくて 役柄が振られて台本をもらって、それを読んだ時点から初めて僕がその役柄をスタートできる」という発言。
漫画家や小説家、あるいはミュージシャンなら自分一人で作品を制作しネットなどで発表することもできる。しかし俳優は一人芝居でもない限り共演者がいなければ作品が成り立たない。さらに原作・脚本・演出。まれにこれら全てを一人でこなし主演も兼ねる才人もいるものの、その場合だって撮影・照明などのスタッフは必要不可欠だ。
そしてその作品を観客(視聴者)に届けるためにはプロデューサーや配給元も介在することになる。これだけネットや音楽・絵画の制作ソフトが発達した時代において、舞台・映画・テレビを問わず芝居とは最も人力頼りの芸術なのかもしれない。人と積極的に関わろうとし、人から愛される彼は、俳優として大きなアドバンテージを持っているといえるんじゃないでしょうか。

とどめが「主役をやって バリバリやっている人の景色も見たい」という言葉。彼はすでに単発ドラマや小さい舞台、アニメの声優としては主演をやっていますが(映画もダブル主役はあり)、より注目度の高い場で堂々の主役を張る日が遠からず来るかもしれない。いつにない彼の力強い、思い出の地での宣言にすっかりワクワクしてしまいました。新しい家族を得てまた新たなステージへ踏み出した彼の一年をしっかり見届けたいと思います。

33歳、おめでとうございます。

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NEXT STAGE

2018-08-20 00:30:21 | その他
まず最初に、お誕生日おめでとうございます。
そして─こんなに早くこの言葉を書くことになるとは思っていませんでしたが─ご結婚おめでとうございます。


年齢的には普通に適齢期なんですが、『恋するハニカミ!』での「僕は(結婚は)40までにできればいい」という発言を結構真に受けてたのもあり、入籍のニュースを読んだとき「早すぎないか?」と真っ先に思ってしまいました。
交際期間が短めなこともあって、何となし不安というかもやもやした気分がなかなか拭えませんでした。


それが一気に吹き飛んだのが映画『銀魂2』完成披露試写会の記事を読んだ時でした。写真の中の彼の陰りのない最高の笑顔。指輪をかざしたポーズもあいまって、今本当に幸せなんだなあと、心から納得することができたのでした。
この先いろいろと山あり谷ありでしょうが、彼女と二人で仲良く乗り切って行ってほしいものです。そしてその経験を演技に生かして、さらに俳優としても進化していってくれることでしょう。彼のこれからの活躍が改めて楽しみです♪


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新たな一歩

2017-08-20 00:51:05 | その他
去る8月12日にNHKのスペシャルドラマ『1942年のプレイボール』が放映されました。

このところ、NHKの終戦記念ドラマに毎年のように出演している彼ですが、今作での役柄は主演を務めた2014年のドラマ『撃墜~3人のパイロット』にも匹敵する出番の多さであり、名演でした。
近年すっかりコミカルな演技のイメージが強くなった彼ですが、やはりこうした目で語る、重心の低いお芝居こそが真骨頂という気がします。
涙ぐむようなシーンでも、〈泣きの芝居が必要だから泣いてみせた〉感のない、感情が高ぶった結果涙が出たように見える、あざとさのない実に自然な演技を見せてくれました。

そんな彼の次の大きなお仕事が笠原秀幸くんとの演劇ユニット「ともだちのおとうと」としての9月21日開演の二人芝居。少年時代からの友人である笠原くんとの〈二人で何かやりたい〉という夢がついに実現した形です。
とはいえ『fabulous stage』のインタビューでも話していたように、キャストが二人だけ、それも年の近い同性同士というのはドラマを展開するうえで面白味を出しにくい。脚本・演出の石井監督も映像では実績のある方ですが舞台の演出は初経験、キャストの集客力も正直高いとは言えず、そのわりにハコは大きい、と不安材料の多さが心にかかって仕方ありませんでした。

その不安感を一気に霧消させてくれたのが「ともだちのおとうと」公式ツイッターで7月15日に紹介されたとあるエピソードでした。なんと「劇団☆新感線」恒例の罰ゲームとして、ロビーでDVDの販売をやらされたのだという。
「新感線」の舞台に出るたびに罰ゲームをやらされている彼ですが、今回は出演者じゃないのになぜ?と思ったら〈観劇に遅刻した〉のが理由なのだそう。
もちろんこれは表向きの理由であって、物販のかたわら二人舞台の宣伝チラシも配っていたこと、この日「新感線」を観劇に訪れた笠原くんもあとで合流したことからして、ユニット初の舞台を控えた彼のために宣伝の機会を用意してくれたのは明らかです。
彼が「新感線」の方々から可愛がられているのは承知していましたが、ここまで愛されているとは。
感激すると同時にすごく安心しました。この〈愛され力〉があるかぎり彼は大丈夫だと。
考えてみれば彼らの夢に石井監督が乗ってくれたのも、新ユニットの初公演にしては分不相応なほどの大きな会場で演じることになったのも、周囲の人間に彼の、彼らのために〈何かしてやりたい〉と思わせたゆえだったのかもしれません。

今回の舞台がすぐに成果を出せるかは未知数ですが、彼にとって大きな成長の糧となることは間違いないでしょう。
本来得意ではないだろうSNSを始めたり、そのSNSのフォロワー数を増やすためにバラエティ番組で呼びかけたり事務所の後輩に助力を仰いだりしているこのところの彼の姿には、自分たちのために動いてくれている人々に報いるためにも舞台を成功させなければという責任感と気魄を感じます。
今日31歳になったばかりの彼がこの舞台を通してどれだけ大きくなるのか、ワクワクしながら見届けたいと思います。

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Age

2016-08-20 00:03:34 | その他
先日、NHKの番組で歌手・俳優の吉川晃司さんが、こんなお話をされてました。

「シワを隠したいって人が世の中にはいるかもしれないけど 俺は隠したくないなっていう
「このシワ作るのは結構苦労したんだよ」「いいシワでしょ」という だから若く見せたいとかっていうのはないですね 
男の顔ってやっぱりね ある程度の年齢からは内側が全部出ちゃう 背中もそうかもしれないですよ 生き様が全部隠せなくなる 
それを自分なりに出せて 受け取ってもらえればいいんじゃないかと思う」(※)

この言葉を聞いたときに、十年くらい前に彼も同じような事を言っていたのを思い出しました。

「早くシワができてほしいんですよ。年を取って、味のある役者さんになりたい」(こちら参照)

彼はまだまだ皺ができるには間があるでしょうが、いずれ40代になり50代になった時、吉川さんのように「いいシワでしょ」と言えるように年を重ねていってほしいと思います。

30歳、おめでとうございます。


30歳という節目のお祝いをかねて(?)、これから数回にわたって週一ペースで久々に作品レビューを書く予定です。テーマは俳優人生の転機となったと彼自身が語った2010年の舞台、井上ひさし作・蜷川幸雄演出による『ムサシ ロンドン・NYバージョン』です。



※『SONGS 吉川晃司 ~“やけくそ”を貫け!~』(NHK総合、2016年5月19日放送)

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