「劇団☆新感線」による舞台作品。2007年7月17日から8月4日までシアターBRAVA!(大阪)、8月11日から9月9日までサンシャイン劇場(東京)にて上演。
正式タイトルは『犬顔家の一族の陰謀~金田真一耕助之介の事件です。ノート』。この長いタイトルが示すように、『犬神家の一族』『デスノート』などをパロった壮絶なコメディ作品です。
新感線といえば壮大なストーリーと派手なアクション、歌舞伎的な演出の「いのうえ歌舞伎」の印象が強かったのですが、数年に一回「チャンピオン祭り」と題して、思いっきりはっちゃけたおバカなお芝居も上演していることを今回知りました。
勝地くんが新感線に出ると初めて聞いた時には、毎回のようにメインの役に客演を起用している新感線とはいえジャニーズ以外の若手俳優の抜擢はあまりないだけに、「新感線に呼ばれるなんて名誉だなあ」と言う気持ちと「これはヤバい!」と思う気持ちが相半ばしたものでした。
「ヤバい」といっても演技面のことではないです。いわゆる「ネタもの」芝居の評判を聞くにつけ、「これは試練だなあ(笑)」と思いはしましたが、勝地くんのことだからしっかりハイテンションなおバカ芝居でも魅せてくれるに違いない(もともとコメディ芝居も上手い人ですし)と、正直こちらの方はあんまり心配してませんでした。
気がかりだったのはむしろ、だいぶ以前に耳にした新感線の不吉なジンクス。すなわち、
「新感線に客演するとかなりの高確率で、太る。」
――何でも新感線は飲み会が結構激しいので、慣れない客演の役者さんにはダメージが大きいらしく・・・。『阿修羅城の瞳』の時に客演・主演した市川染五郎さんが9キロ太ったとか・・・。
そんな噂が真っ先に頭をよぎり、メンバーでダントツに若い勝地くんなんて絶対飲まされるに決まってるし、太りやすい体質だって自分で言ってるくらいだし、危険だ!と、お芝居に関係ないところでビビってしまいました。
その後公演が近づくにつれ、雑誌のインタビューで勝地くんが「有名な新感線の飲み会」に言及しているのを読むたび、ますます戦々恐々としたものでした。
結果としては、今回ジンクスは無効だったようで・・・ホッとしました(笑)。まあ露出度80%みたいなシーン(腰タオル一丁)もあるので、太ってる場合じゃあないですもんね。
それどころかこのシーンに備えてか単に体力づくりの一貫としてか、この時期から頻繁にスポーツジムに通って筋トレに打ち込むようになり、すっかり筋肉質ないい体になっていました。
前年1月放映の『里見八犬伝』のときはいかにも少年らしい薄い体つきだったんですが。大人になったなあと嬉しいやら寂しいやら。
(つづく)