about him

俳優・勝地涼くんのこと。

『PICT MAGAZINE』(1)

2008-12-04 00:08:53 | 雑誌など
2003年10月発売。かつて講談社が若手イケメン俳優さんたちの写真&インタビュー集のようなものをウェブ展開していたのですが(現在はサービス期間終了につき閲覧不能。残念。)、それを抜粋して?ムック本化(参考こちら)。
顔ぶれは勝地くんの他、小栗旬くん、塚本高史くん、石垣佑磨くんなど翌年発売の『BOYS BEAT』と結構かぶっています。ちなみに勝地くんの項の書き出しを引用すると――

「 「ねえねえ、あっちで女のコが撮影してますよ!」 頬を紅潮させてスタジオに飛び込んで来たのは、当代きっての美少年、勝地涼クン。現役の高校2年生!」

「当代きっての美少年」という表現に当初違和感を覚えました。容姿で売ってる子じゃないと思うんだけどな。
でも、そう書かれるのも無理もないか。いやほんっとうに美少年だわこりゃ。時期的には2003年9月放映の単発ドラマ『さとうきび畑の唄』で坊主頭にする前の時期、2003年初夏の頃の撮影かと思います。

衣装は、オーバーオール姿に長めの髪をちょっとつんつんさせた少年ぽい感じのもの、深い赤色のスーツに綺麗に撫で付けた髪型の大人っぽい雰囲気のものの2パターンで、それぞれ4、5枚の写真が載っています。
前者は壁に絵を描くのがテーマのようで、小道具の絵の具で顔や服のあちこちを汚している。
ウェブ上で初めてこの衣装の写真を見たときは、保父さんか子供番組の歌のお兄さんみたい(要するに子供相手のお仕事)という印象でしたが、『マガジン』に載っている写真はやんちゃな笑顔が満載のせいか、本当に無邪気な少年の印象でした。一つ一つの表情が本当に生き生きと愛らしい。

それが後者では一転してクールで悪っぽい雰囲気を醸し出している。
スーツ、髪型、金鎖などのアクセサリーやビリヤードの台を前にキューを構えているというシチュエーションのせいばかりでなく、にこりともしない表情のふてぶてしさ、サングラスをいじる手付きなどによる部分が大きい。

何となくこの前年に勝地くんが出演した昼ドラ『新・愛の嵐』(2002年)で当時21歳の要潤さんが演じた鳥居猛のやさぐれ時代を彷彿としました。
勝地くんは猛の少年時代を演じたのですが、もし『新・愛の嵐』がさらにリメイクされることがあったら、今度はぜひ青年猛を演じてほしいなあと、このジゴロっぽい写真を見つつ思ったものです。
(ちなみに赤のスーツを選んだのは勝地くん曰く「いやらしい感じが良かった」からだとか)

とはいっても一方で、肌質といい顔立ちといいまだ実にあどけなくて、背伸びした格好がかえって彼の幼さを際立たせてしまっている。
以前ウェブで大きく載せていた写真などは唇をわずかに開いた隙のある表情のせいもあり、男装の少女のようでさえありました。
背伸びした格好とそれでも(それゆえに)滲み出てくる幼さのコントラストが一種セクシーな美しさを生み出している。
現在22歳の彼が同じ服装をしたら、きっと背伸びした感じはせずにただただ格好良いんでしょうねえ。

(つづく)


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