震災9年4月12日
毎月のお給料が200万のAさんと20万のBさんがいたとしましょう。今、1万円を持っていて、どう使おうかと考えた時に、当然、その1万円への思いは違ってくるでしょう。
Aさんはそれを惜しげもなく使います。しかし、Bさんは、それを使ったら、残りは19万円になると考えながら使うでしょう。
そうです。同じ1万円でも、その価値は違うのです。はるかに、Bさんの1万円の方が彼にとっては価値が高いといえるでしょう。普通に考えれば、10倍の価値があると考えられます。このようにお金というのはその人の財力により大きく違ってくるのです。
私が昔、学生時代に経済学で学んだ本に限界効用逓減の法則というのがありました。美味しいりんごがあったとしましょう。最初のうちは美味しい美味しいと言って食べるでしょうが、それは1番最初に食べ始めたときが最高に美味しいはずです。しかし、それを食べ続けていけば、段々とおいしく無くなっていきます。そして、ある個数を超えるとそれは苦痛にさえなっていくのです。それが、限界効用逓減の法則ということを思い出しました。
それは、まだ、私が20歳の頃ですので、今から半世紀も前のことです。それと、お金の価値の考え方とよく似ているなと感じました。当時は、そんな事まで考えていなかったのですが、この歳になり、全ての物にはこのような法則が成り立っているのだなと思いました。