想い続けることができれば、その想いはいつか成就する

その日その日感じたことを詩、エッセイ、短歌、日記でつづります。野菜も育ててます。

リハビリと医師の連携不足とインフォームドコンセント

2024年03月18日 | エッセイ
コロナ5年3月18日(ウクライナ、ロシア戦争3年)

 今年の1月15日、私は卓球で膝をちょっと痛めてしまいました。大したこと無い場合は基本は自然治癒力で直すのが私のスタンスですが、今回は、念のため近くの接骨院にかよいました。どんな治療をやるか知りたいということもありました。そこでは、低周波の電気治療と患部へのマッサージでした。先生のアドバイスもあり、二ヶ月もするとある程度治ってきました。週二日通っていました。

 また、以前、通ったことがある病院の先生が辞めたこともあり、新しくその病院が生まれ変わったというお話を聞き、そこでは、医師の診察とリハビリの二本立てでやっていることを聞き、セカンドオピニオンでも受けようかと想い、そこへも、ちょっと顔を出してみました。レントゲンを撮り、膝の曲げ具合などの角度の測定がされ、当日は、理学療法士の治療と低周波に代わるレーザー光線の治療を受け次の予約をして帰ってきました。

 2回めは理学療法士のリハビリです。もう、ある程度は完治していましたが、どういうリハビリをやるのか興味を持って参加しましたが、特別なことをやるでもなく、膝の周りをさすったり、記録をとったりと相変わらずのレーザー治療でした。

 リハビリを受けていた時、わたしは、彼に聞いてみました。「この記録簿はあなたから医者に見せるんですかと、問うと、彼からは「見せません。」というお話でびっくり、私はとっさにそれを医者に見せないと、医者も患者の状態が分からないので治療もうまくいかないのでは。」と、問いかけると、ばつが悪そうな顔をしていました。

 これでは、医師とリハビリが意思疎通ができず、診察にも生かされないなと思いました。何のためのリハビリかと想い患者としてもびっくりしてしまいました。医者は医者で勝手に患者を診ていて、リハビリの方ではリハビリも医者との連携が無くても、何とも、患者から指摘されるまで、連携の重要さに気づいていないようでした。この病院の経営はどうなっているのか不信感を抱きました。

 また、リハビリの記録を見たという証拠のサインをここに書いて欲しいと療法士が私に言ってきましたが、この書類についての何の説明もなく、ただ、サインが欲しいではおかしいではないかと、言って、サインが最初でなく、説明を受けてからでないと、サインできないといったところ、どうも、誰にもそのようにして毎回サインをもらっていたようでした。よく説明の欄を見たら、もう、痛みがないといったはずなのに、痛みがあると記入されていて、そこを指摘し、彼もそのことはおかしいと気づいたのか、訂正をしてきました。それで、やっと、私もその書類にサインをした次第です。その記録簿にはしっかり、患者に説明をすることと、書いてありました。

 最初にその書類の説明もなく、ただただ、サインだけを要求してくるずさんさにびっくり仰天の私でした。患者側がしっかりしてないと、こういう流れになってしまうのだと、あらためて、驚くと同時にずさんな事務処理にびっくりしてしまいました。

 リハビリと医者の連携のなさと、確認のサインが形骸化している現実に驚嘆した医者通いでした。

 また、医者の先生の「次回は、CTスキャンを取ります。」という一方的な診察にも呆れてしまいました。「実は、次回はこういう理由で、CTスキャンを取りたいと思いますが、よろしいでしょうか。」と、患者さんの同意のもとに、進めるのが、インフォームドコンセントの意味なのに、これでは、患者さんとの信頼関係はできないなと思いました。この病院のインフォームドコンセントのガイドラインはあるのだろうかと疑ってしまいました。

 まだまだ、日本では、インフォームドコンセントの普及がされていないなと想います。厚労省や医師会などからもっと、広報する必要がありますね。

※参考
・日本語では「説明と同意」と表現されることが多いインフォームドコンセントは、医療法の第1条の4第2項「医師、歯科医師、薬剤師、看護師その他の医療の担い手は、医療を提供するに当たり、適切な説明を行い、医療を受ける者の理解を得るよう努めなければならない。」が法律的な根拠。

・近畿大学病院のガイドライン 
インフォームドコンセントの定義
インフォームドコンセントとは、「医療者側からの十分な説明」に基づく「患者側の理解・納得・同意・選択」です。あくまで患者側が主体であり、医療者が患者側から取得するもの、もしくは患者側が医療者に与えるものであって、医師が患者に説明するだけではありません。つまり、インフォームドコンセントとは、チーム医療の実践の中で、患者ひとりひとりに最良の治療が行われるように、医師が患者の立場に立って診療目的と治療方針、治療効果や予後等について事前に十分な説明を行い、患者が十分な時間を以って説明内容をよく理解し、納得したうえで得られた選択と同意です。インフォームドコンセントを取得することは、患者・家族と医療従事者が協力し合い、より良い医療環境を築くという、より質の高い医療を達成するために必要なことです。

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