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空を愛する者として各地を歩いた際の航空機の写真災害時の活用法などを掲載しています。現場の意見などコメントをください。

スマトラ沖地震再び

2009-10-02 10:38:05 | 趣味・航空機
2004年12月26日に発生したスマトラ沖地震からわずか4-5年でほぼ同地域で再び大きな地震が発生しました。当時の地震の規模はM9.3で、被害は甚大であり、わが国は、あらゆる機関を動員して救助活動に協力したとの鮮明な記憶があります。今回は、2009年9月30日午後5時15分(現地時間)にM7.9の地震が発生しました。すぐに日本赤十字社などからの医師等の派遣が行われ、政府は、10月1日に国際緊急援助隊派遣法に基づき、外務・警察・消防等の省庁の要員やJAICAで構成する救助チームと医師・看護師等の医療チーム20名、総勢約80名の救助医療チームを派遣することを表明しました。今回は防衛省は動いていないようですが、当時(2005年1月)防衛庁は、陸上自衛隊を主力とする医療・航空援助隊をインドネシア・スマトラ島沖に派遣して初めて本格的な統合による救援活動を行いました。「スマトラ沖大規模地震及びインド洋津波における国際緊急援助活動」です。防衛庁HP(当時)によれば、陸上自衛隊から医療チーム約20名、CH-47JA3機、UH-60JA2機からなるヘリコプター部隊、海上自衛隊からは輸送艦「くにさき」、護衛艦「くらま」補給艦「ときわ」の3隻、航空自衛隊からは、C-1302機、U-42機を主力とする部隊が行動しました。写真はその当時UH-60JAが「くにさき」に着艦するシーンです。写真は陸上自衛隊(当時)から提供頂きました。「くにさき」クラスではCH-47JA、UH-60JA、UH-1Jなどが甲板に係留又は格納庫に収納して運用できます。
ヘリコプターなどが艦艇をベースとして作戦をする場合のことをSea Based Operationといいますが、今後このような運用は増加するものと思われます。わが国は太平洋ベルト地帯に主要都市があり、政経中枢もそこに位置しますから、将来予想される巨大地震・津波に対してはスマトラ沖で行われたような統合による沿岸からの救助活動も不可欠の活動になることでしょう。