失なわれゆく風景

多摩地区周辺の失われた風景。定点撮影。愚問愚答。

桜の花のにおい

2009年04月07日 | Weblog
桜の花のにおいと言われてどんな匂いを思い起こしますか。


桜の花は圧倒的多数の人にとって、見て楽しむものなので、香りを楽しんでいる人は少ないのではないかと思います。
(それでも、「桜の花のにおい」でネットで検索してみると、桜の花のにおいに言及している方が結構おられます。
さらに桜の花の香という消臭剤もありました。)
実際、匂いは本当にかすかなので、多くの人にとって桜の花の匂いが意識に上らなかったとしても無理のないことかもしれません。
かく言う私も、満開の桜の下に立ったからといって、常に匂いを感じているわけではありません。
風の弱い日に、たくさんの桜が咲いている風下側などで、ほんのり香ってきます。
(以下ではこれを仮に「自然の匂い」と略称します)
ですが一度匂いを意識できれば、その後は敏感に匂いがわかるようになると思います。

桜の花の匂いがどんなものか、是非その匂いを感じてみたいという人は、以下お試し下さい。
(桜の品種によって匂いにどのくらい違いがあるのかわかりませんが、
私が試したのは下の写真の稲城市多摩川堤防脇(是政橋下流)に咲いている桜です。)


咲いている花を直接嗅いでみてもおそらく分からないと思います。
がくの付いている花を拾って、ビニール袋や,ビンその他に入れて嗅いでみると確実にわかります。

花びら一枚だけだとほとんどにおいはしません。
(花びらをちぎってもんでみてもわずかに青臭いにおいがするだけで、ここで言う「自然の匂い」とは違う感じの匂いです。
それが物質の差なのかはわかりません。)
(以下の部分の記述を訂正)
花びらと、がく筒の部分を分けてビニール袋に入れてしばらくすると、強さは違いますが似た感じの匂いがしました。
花びらだけでもいくらかの量を集めて密封しておけばしばらくしてにおいが感じられます。
(以上の部分の記述を訂正しました。)

ビニール袋等に入れなくても、がく側(下側)から直接嗅いでみても匂います。
(ただ私の印象はビニール袋法と直接法で若干異なった)
直接法だと屋外では風があったりして、わかりにくいかもしれません。
そのときは屋内に持ち込んでみれば、1つの花でも十分匂いを感じます。

<拾ったもののほとんどは、がく筒のところでちぎれていて(右側)、
鳥がついばんで落としたもののようです。
ちぎられた部分には水気があって、なめてみるとわずかに甘みがしました。>

どちらの方法でも、「自然の匂い」より強めの匂いになりますので、「自然状態」のほんのり上品な感じよりは多少きつめな匂いになります。
(きついというほどでもないですが)
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