3/4追記:ネットでの検索結果を文末に追加しました。
<この道路の下を不老川の支流が流れている。背景は狭山丘陵。>
昨年、七曲がりの井を訪れた。すぐ脇を不老川が流れている。
地図でたどってみると、不老川の上流端は、国道16号沿い「駒形富士山」のあたりである。
しかし地図上の上流端が本当の上流端であるとは限らない。
地図で見る限り、谷川や崖下の湧水などの水源のイメージはわいてこない。
「水源が比較的平坦なところにあり、周辺もあるていど開発が進んでいる。こういう川は、暗渠に消えた後は、どんどん枝分かれして結局水源は道路の雨水側溝だということで探索をあきらめるしかないのだろう」と悲観的予想をする。
しかし水源は支流の数だけあるし、その中のある一点を取り出しても、いつも同じ場所から水が湧いているとも限らない。
だから「川は必ず本流が決まっていて、その上流を上り詰めれば上流端は必ず1箇所どこかにある。それが水源探しだ」という考えは観念的すぎる。
それはともかく、現地に行って水源探しをすること自体は楽しい。
1/25000地形図と電子地図の情報をたよりに現地にいってみた。
1/25000地形図でたどれる不老川上流端付近に近づいた。ここで暗渠に。
暗渠の上をさらに進むと、TOPの写真の遊歩道のような道にでる。
なおも進むとついに暗渠を抜ける。
私はこれが不老川だと思っていた。netで調べてみると、こちらは支流で高根川とのことである。
直接川沿いに進めないので迂回しながら上流をめざす。とうとう雨水側溝と区別がつかなくなる。
それでもあきらめずしつこく追跡。
お伊勢山遊歩道入り口。以前なんどか来たことのある場所だった。
ここに小さな流れがあった。水源の一つと言っていいだろう。
この坂道を越えると、瑞穂町石畑のあたり。
家に帰ってこれを書く前にネットで調べてみると、
この流れは不老川の支流の高根川だと知り、
本流をはずしたという感じがすこしだけある。
(やはり本流にこだわる?)
とはいえ一つの水源の近くまでたどりついた満足感の方が大きい。
近くの入間市博物館に寄ってみた。
<屋外の丘陵を見渡せる場所に立体地図が展示してあって重宝した。>
古多摩川は狭山丘陵の北を、川越の方に流れていた。と書いてあった。
とすると現在の不老川の流路と同じではないか。
ネットで調べてみると、やはり不老川は古多摩川の名残の川であると書いてある。
<入間市博物館敷地から狭山丘陵を望む。丘陵の中央やや左あたりにV字の切れ込みのように見えているところが、上に示したお伊勢山遊歩道入り口のあたりであろう>
不老川の本流のほうは、16号の西側にもうすこしたどれるようである。
「不老川流域川づくり市民の会」の散策地図が詳しいのでそちらを参考に。
http://furougawa.mods.jp/
私も後日もう一度探索してみよう。
3/4 追記
「不老川 湧水」でネット検索すると、入間市環境課がH16年に委託実施した、「不老川流域雨水浸透施設設置要望及び湧水調査業務委託報告書」がヒットしました。
この報告書に調査地点図と、狭山丘陵周辺の45地点の湧水台帳が載っています。
「不老川の水源探し」としてはこの調査報告書がもっとも網羅的かもしれません。
私が上に写真を載せた湧水(お伊勢山遊歩道入り口のもの)は、この台帳で言うと
No36です。同報告書の調査地点図でみると、この湧水が高根川とつながっているのか微妙です。
なお本流の方は同台帳のNo.40かと思います。
報告書はPDFで一括ダウンロードできます。http://www.genkinet.jp/file_l/1000038759_furo_gawa_yousui.pdf
分割ダウンロードの場合は、
http://www.genkinet.jp/main.asp?fl=list&id=1000017918&clc=1000022360(元気ネット 入間市 環境)から、
「不老川流域雨水浸透施設設置要望及び湧水調査業務委託報告書」
を選択してください。
なお、この「元気ネット」は3月31日に閉鎖と書かれています。
<この道路の下を不老川の支流が流れている。背景は狭山丘陵。>
昨年、七曲がりの井を訪れた。すぐ脇を不老川が流れている。
地図でたどってみると、不老川の上流端は、国道16号沿い「駒形富士山」のあたりである。
しかし地図上の上流端が本当の上流端であるとは限らない。
地図で見る限り、谷川や崖下の湧水などの水源のイメージはわいてこない。
「水源が比較的平坦なところにあり、周辺もあるていど開発が進んでいる。こういう川は、暗渠に消えた後は、どんどん枝分かれして結局水源は道路の雨水側溝だということで探索をあきらめるしかないのだろう」と悲観的予想をする。
しかし水源は支流の数だけあるし、その中のある一点を取り出しても、いつも同じ場所から水が湧いているとも限らない。
だから「川は必ず本流が決まっていて、その上流を上り詰めれば上流端は必ず1箇所どこかにある。それが水源探しだ」という考えは観念的すぎる。
それはともかく、現地に行って水源探しをすること自体は楽しい。
1/25000地形図と電子地図の情報をたよりに現地にいってみた。
1/25000地形図でたどれる不老川上流端付近に近づいた。ここで暗渠に。
暗渠の上をさらに進むと、TOPの写真の遊歩道のような道にでる。
なおも進むとついに暗渠を抜ける。
私はこれが不老川だと思っていた。netで調べてみると、こちらは支流で高根川とのことである。
直接川沿いに進めないので迂回しながら上流をめざす。とうとう雨水側溝と区別がつかなくなる。
それでもあきらめずしつこく追跡。
お伊勢山遊歩道入り口。以前なんどか来たことのある場所だった。
ここに小さな流れがあった。水源の一つと言っていいだろう。
この坂道を越えると、瑞穂町石畑のあたり。
家に帰ってこれを書く前にネットで調べてみると、
この流れは不老川の支流の高根川だと知り、
本流をはずしたという感じがすこしだけある。
(やはり本流にこだわる?)
とはいえ一つの水源の近くまでたどりついた満足感の方が大きい。
近くの入間市博物館に寄ってみた。
<屋外の丘陵を見渡せる場所に立体地図が展示してあって重宝した。>
古多摩川は狭山丘陵の北を、川越の方に流れていた。と書いてあった。
とすると現在の不老川の流路と同じではないか。
ネットで調べてみると、やはり不老川は古多摩川の名残の川であると書いてある。
<入間市博物館敷地から狭山丘陵を望む。丘陵の中央やや左あたりにV字の切れ込みのように見えているところが、上に示したお伊勢山遊歩道入り口のあたりであろう>
不老川の本流のほうは、16号の西側にもうすこしたどれるようである。
「不老川流域川づくり市民の会」の散策地図が詳しいのでそちらを参考に。
http://furougawa.mods.jp/
私も後日もう一度探索してみよう。
3/4 追記
「不老川 湧水」でネット検索すると、入間市環境課がH16年に委託実施した、「不老川流域雨水浸透施設設置要望及び湧水調査業務委託報告書」がヒットしました。
この報告書に調査地点図と、狭山丘陵周辺の45地点の湧水台帳が載っています。
「不老川の水源探し」としてはこの調査報告書がもっとも網羅的かもしれません。
私が上に写真を載せた湧水(お伊勢山遊歩道入り口のもの)は、この台帳で言うと
No36です。同報告書の調査地点図でみると、この湧水が高根川とつながっているのか微妙です。
なお本流の方は同台帳のNo.40かと思います。
報告書はPDFで一括ダウンロードできます。http://www.genkinet.jp/file_l/1000038759_furo_gawa_yousui.pdf
分割ダウンロードの場合は、
http://www.genkinet.jp/main.asp?fl=list&id=1000017918&clc=1000022360(元気ネット 入間市 環境)から、
「不老川流域雨水浸透施設設置要望及び湧水調査業務委託報告書」
を選択してください。
なお、この「元気ネット」は3月31日に閉鎖と書かれています。
身近に接している人ならではのコメント参考になりました。ありがとうございました。
狭山湖の北側では、さいたま緑の森博物館と湿性植物の里と、中氷川神社あたりが強く印象に残っています。
また、ご案内、ご教示いただければ幸いです。