失なわれゆく風景

多摩地区周辺の失われた風景。定点撮影。愚問愚答。

佐倉市 米戸の谷津田と下勝田の勝間田の池

2009年03月14日 | 残ってほしい風景
 
<各種茶色のとりあわせ。佐倉市下勝田>

 
前回とりあげた隠れ里伝説の地である佐倉市和田地区下勝田周辺を地図で眺めてみると、佐倉市の市境界がとなりの八街市に長細く入り込んでいる所が何カ所かあります。いずれも谷津田(一部は水田耕作をしていないところもあります)が細長く伸びている所です。おそらく土地所有の関係上このような市境界の線引きをしたのでありましょう。

 今回はその谷津田の一つをたどってみました。地名で言うと佐倉市米戸(こめど)になります。
 また、米戸の谷津ではありませんが、佐倉市指定文化財(名勝)勝間田の池にも行ってみました。ここは場所がちょっとわかりにくかった。
 谷津の地形をわかりやすくするため地図に着色してみました。
青い部分は標高20m以下の部分(濃い青は標高10m以下)です。
地点1は「隠れ里」伝説の場所なので写真は「隠れ里その2」を参照ください。
地点2 佐倉市米戸 浅間神社
地点3 佐倉市米戸
地点4 佐倉市上別所
地点5,6 米戸の谷津の上流部(八街市)
地点7 佐倉市下勝田 勝間田の池

地点1から地点6まで直線で約3.4kmです。
(地図 杉本智彦著『カシミール3D図解実例集』使用)








ではスタート。
   
<地点2 浅間神社>

 
<地点3 長く続く谷津田。舗装道路はここまで>

 地点3の谷戸を地図でたどると、谷は地点5と地点6あたりまで続いています。
谷筋は途中で道がなくなっているようなので、地点3から丘に登ってともかく最上流付近を見に行きました。
 

<地点4 丘に上がると隣の谷津の風景が目に入ってくる。佐倉市上別所>

 地点5,6は八街市です。道が谷を横断するので坂道になります。 
  
<地点5 谷津の最上流部その1。右の写真は谷底近くで上を見上げたもの。>

地点6に、もうひとつ坂道が現れる。
  
<地点6 谷津の最上流部その2 谷底という表現がもう適当かどうかわからないがともかく底から上流方向を。中央が緩くくぼんでいる>

勝間田の池へ 
 
<地点7 勝間田の池 左:ゴミ捨て禁止の看板かと思いきや、勝間田の池への案内板だった。
右:古さびた静かな池ですが、すぐ近くにミニゴルフコース?がありました。>
 
<地点7 勝間田の池 左:現地案内板に書いてあったが、いかにも谷をせき止めてつくったため池という感じ。
右:その堤の下流側> 

 
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2 コメント

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コメントありがとうございます (水無月)
2022-09-25 22:41:21
地点2の写真のレイアウトがずれていたので
修正しました。写真ももう少し大きいといいですね。
ここを訪れてから、もう10年以上たっていて
びっくりです。

お楽しみいただければ幸いです。
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Unknown (ひら)
2022-09-25 22:07:45
ぼーっと地図を眺めていたら佐倉市の境界が八街市にいくつも長細く入り込んでいるのを見つけて、気になったのでGoogleで「八街」「谷筋」と検索してこのブログにたどり着きました。
たどった道筋がわかりやすいのと、谷津の地形がわかる写真がとても良いです。
ほかの記事も面白そうなので、拝見させていただきます。
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