失なわれゆく風景

多摩地区周辺の失われた風景。定点撮影。愚問愚答。

民家園探訪 多摩市 旧有山家、旧加藤家再訪 

2011年04月16日 | 民家園

<多摩市一本杉公園 旧加藤家住宅 2011/04/16>

前回、多摩地区近辺の民家園巡りをした感想を述べてみました。
しかし、そもそも私の民家園巡りの発端は、
屋内での写真撮影の可否について比べてみようということだったのに
そのまとめの報告を忘れていましたので、
ここではじめに補足しておきます。
これまでに訪れた地域は16(あきる野市、青梅市、清瀬市、国立市、小金井市、小平市、狛江市、立川市、
多摩市、羽村市、府中市、町田市、三鷹市、武蔵村山市、世田谷区、川崎市)です。
このうち、小金井市(江戸東京たてもの園)と武蔵村山市(里山民家)は東京都の施設です。

まず、屋内での写真撮影禁止だったのは多摩市の旧富沢家。
パンフレットに営利目的の撮影禁止と書かれていたのは小平市のふるさと村、清瀬市旧森田家住宅。
同じく「業としての撮影」に事前許可が必要と書かれていたのは川崎市日本民家園。
同じく「写真撮影は資料によってご遠慮いただくものがあります」となっていたのが江戸東京たてもの園。
写真をブログに掲載する場合に許可申請が必要だったのは羽村市郷土博物館旧下田家住宅。
その他は口頭での確認ですが写真撮影可ということでした。

あと、屋根葺きの材料ですが、
銅葺きだったのが、多摩市(旧富沢家、旧有山家、旧加藤家)と
狛江市の旧高木家長屋門でした。


さて、最初に回った多摩市については旧所在地に行っていませんでしたので
(多摩市のほかに小平市、世田谷区も)、今回花見がてら訪れてみました。
(花はもう満開を過ぎていますけれど)
旧所在地といってもそこはたいてい個人のお宅ですので、
なるべくその付近全体の風景としてとらえることにします。


 青のエリアが多摩市
 みどりのエリアは
 このブログで取り上げた市
 は一本杉公園のおよその位置
 多摩市南野2-13





●旧加藤家住宅

<一本杉公園 旧加藤家住宅 2011/04/16>

<旧加藤家住宅旧所在地付近 2011/04/16>

<旧所在地付近の南にある亀ヶ谷緑地 2011/04/16>

<旧所在地の西にある東福寺(青木葉通り沿い) 2011/04/16>

●旧有山家住宅

<一本杉公園 旧有山家住宅 2011/04/16>

<旧有山家住宅旧所在地のあたりを乞田川の対岸から 2011/04/16>

一本杉公園と旧所在地の位置関係は下の地図を参考にしてください。

<国土地理院 1:25000地形図を縮小。「カシミール3D」使用>


大石武朗(2005)『写真集多摩ニュータウン今昔』(財団法人多摩市文化振興財団)のp.15に
「14 旧家の屋敷林」という写真が載っていて、
「旧家有山家の南東からの遠望」と書かれています。
私はこの写真に写っている有山家が一本杉公園に移築された旧有山家住宅だと思っていたのですが
よく見ると屋根の形が違いますし、撮影位置も旧所在地住所と違います。
これは別の有山家でした。しかしこの写真なんともいいです。
「有山」つながりで紹介してみました。

(おしまい)
コメント
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