猫と亭主とわたし

愛猫。虹のかなたに旅だったブラッキーとリリを偲び。家族になったルナと庭に移ろう季節、折々の想いを写真と文で綴っています。

紫陽花に濡れたリリ 

2016-06-16 16:53:05 | ねこちゃんのお話
つゆの朝。
目をこらして見ると雨が降っていた。
樹木を打つ音も、雨足もぼんやりとしていたのでは、気づかないようなつゆの雨。
深岩石の塀がうっすらと青みをおびている。
紫陽花の花がたっぷりと雨水を含んで花首を垂らしている。
照りつける陽に花首を垂れている紫陽花より、雨に濡れた姿のほうが風情がある。

昨年の今頃はリリが雨にも負けず塀の上をあるいていた。
「グーグーだって猫である」をみた。
グーグーが公園の模造丸太の柵の上をのそのそとあるいている映像をみた。
リリを想いだした。
あのころは、リリが逝ってしまうなんて夢にも思わなかった。
雨水のしたたる紫陽花の下を潜り抜けて、濡れて帰ってきたリリ。
タオルで優しく拭いてあげる。
ドライヤーで乾かすほうが早いが、音を怖がって逃げてしまう。
タオルで拭いているとおとなしく気持ちよさそうに、身をまかせていた。

今年も塀の下では紫陽花が満開。
リリのことを思い出しただけで涙がでる。

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   
   
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