聴くネタバレ映画・ドラマと英語日記

~元MC苅田三貴が見た映画やドラマを私情バンバンはさんでご紹介♪

マッチを消すとそこには…

2009-05-25 22:45:05 | 史劇・歴史・伝記
今年度ウォリーでアカデミー賞最優秀アニメーション部門を受賞した
アンドリュー・スタントンがナンバー1映画と絶賛し、
20回は見たという


アラビアのロレンス 


イギリスの大作の人デイヴィット・リーン監督の62年の作品です。

軍人であり考古学者でもある
トーマス・エドワード・ロレンスの自伝を基にしたスペクタクル。
劇場公開は202分だったようだけど
この完全版は226分
な、長い…



時は第一次世界大戦の真っ只中、1916年。
中東の砂漠地帯で生きるアラブ人たちは
トルコに侵略を受けていました。
トルコはイギリスの敵国ドイツと組んでいます。

そこで、イギリス陸軍のロレンス小尉(ピーター・オトゥール)は
アラブの事情にも精通していたので
現状を把握するため
ファイサル王子(アレックス・ギネス)の軍事顧問に送り込まれます。

ロレンスは戦術家として才能を発揮し、
次々に敵を破り
アラビア人たちからは、神の如く崇められる存在になりますが…

最初に案内人を同じ民族に殺された事にはじまり
やるせない殺し合いを目の当たりにしたり
アラブとイギリスの板ばさみに合ったりと
人と人の醜い争いに辟易もします。

それでも闘わなければならなかった英雄ロレンス。
広大な砂漠を舞台に
歴史に翻弄された1人の男の物語です











すごいね~
スペクタクルって、
雄大って、こういう事を言うんですね~。
家のちっちゃなTVで見たけれど
それでも、砂漠のあまりの美しさに感動しちゃいました


ただ、ただ広がる砂漠って
こんなにも私達の心をジーンとさせるんですね。


特にロレンスがマッチの火を消した瞬間
真っ赤な大きな太陽が昇るシーン
涙が出そうになるほど美しくて
本当、劇場の大きなスクリーンで見たかった
(後でネットで調べたら、この作品を代表する名シーンでした。
 そりゃそうよね)

最初の上から撮った映像で「おっ」っと興味をそそられ
実際にバイク事故で亡くなったロレンス目線で追った映像で納得。

これは映像を楽しむ映画なんだ

だって226分、つまり4時間弱
いくらヒーローだからって、
1人の人生描くのに1作品でこの時間はやり過ぎでしょ


今なら絶対2作品に分けるよね。
チェ・ゲバラとかレッド・クリフとかね。

それでも今でも語り継がれるのは
他でもないこの映像美とスケール感ですよね。
私の様な素人はただ感動するし
映画関係者は勉強する事が沢山あるでしょう。

音楽も重厚で良かったし
最初と途中で映像を流さず、
つまり真っ黒なスクリーンで4分も5分も
音楽だけを流すなんて、ちょっと考えられないですよね。


色々な意味で古き良き時代の作品なのでしょう。


この年、第35回アカデミー賞では
作品・監督・作曲を含め
7つの部門でオスカーを手にしています


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