グレイズ・アナトミー シーズン9

前シーズンが個人的に今までで1番面白いと思っているので
確かに期待値は高かったのですが…

たぶん登場人物が多すぎるんだね。
最初は新たにインターンが入ってきたので
別のドラマを見ているような新鮮さと
メレディスたちの昔を見ているような懐かしさが絡みあっていた

ところが増えすぎたせいで
1人1人の描写が中途半端になってしまって感情移入できないのですよ
しかもメディカルドラマでありながら
ご愛嬌で済まされないくらい医療に関するシーンも少なくなってしまった…


　　　　　

グレイズ・アナトミー 9TH SEASON


とは言えこの評価
そこはあくまで"大好きな"ドラマであるからゆえの辛口批評で
次のシーズンが迷走しているなんて噂も関係なく最後まで見届けるつもりですよ

基本、録画派なのに
シーズン・フィナーレはリアルタイムで見ちゃうくらい好き

本国ではABCで昨年から今年にかけてO.A.された全24話
日本ではWOWOWでどこよりも早く放送されました


アイダホへと向かった飛行機が墜落してから数か月後。

いつもなら忙しく働いている
シアトル・グレース・マーシー・ウェスト病院の医師たちが
今までとは少し違う様子…

認定医試験に合格し、晴れてアテンディングになった
（医療制度を知りたい方はこちら）
メレディス・グレイ（エレン・ポンピオ）はハーバード大へは行かず
「メデューサ」なんてあだ名が付けられ
研修医たちを厳しく指導しています。

夫であるデレク・シェパード（パトリック・デンプシー）は
何やらそわそわしながら
事故にあって思い通りに動かない自分の手にもヤキモキ…

カリー・トーレス（サラ・サミレス）もまたそわそわしています。
まるで何かの日が近づいてきているかのように。


そう、実はマーク・スローン（エリック・デイン）が
延命装置につながれてから30日が経とうとしているのです。

あの事故で昏睡状態になり、
生前の希望で、もし30日経っても回復の見込みがなければ
延命措置を外して欲しいと
元外科部長リチャード・ウェーバー（ジェームズ・ピケンズ・ジュニア ）に頼んでいたのです。
その時間がまもなく訪れようとしていて…


一方、クリスティーナ・ヤン（サンドラ・オー）はミネソタに。
外科部長であるオーウェン・ハント（ケヴィン・マクキッド）は
当然シアトルに残っているので…

シアトルを去るはずだったアレックス・カレフ（ジャスティン・チェンバース）は
ホプキンス行きを延期して、後ろめたい様子。

だって、本来なら自分が飛行機に乗っているはずだったのに
代わりに乗った指導医のアリゾナ・ロビンス（ジャシカ・キャプショー）は…




片足切断



どうしてあの事故が起き、何があったのか
そしてこの事故を乗り越える事が出来るのでしょうか
さらにこの事故のせいで病院は窮地に陥り…

シアトルの大病院を舞台に仕事に、恋に、家庭にと
忙しい毎日を描いた大人気メディカル・ドラマ第9弾は
ERでお馴染みローラ・イネスの監督エピ#7"愛を求めて"もあります










前シーズンでも触れましたが、エリック・デインの降板は知っていたので
マークの予想通りの結果に驚きはしませんでしたが、
それでも最初にあの事故の続きを飛ばした事には膝を打ちましたよ

息を引き取った時に、実在の人物が亡くなって特集を組んだような
白抜きの文字で生きた年代を描いた演出にも

しかも引っ張った事によってより一層
事故の後、何があったんだろうって
次回以降の話が楽しみになりましたからスタートは大成功ですよね


中でも、ずっと気になっていたアリゾナ。
#1"生きた証"のラストでまさかの事実が判明。

片足を切断していたんです


微塵も想像していなかった展開に本気でびっくりましたよ
墜落してから長く助けが来なくて感染が広がり、
絶対切らないでと言っていたのに
命を助けるためには切るしかなくなった…

個人的に元祖キラキラキャラとか言って
このドラマでは断トツ好きなアリゾナ
&演じているジャシカ・キャプショー



けれど前半は輝きのかけらもなく、人生に絶望した感じがお見事でした
そしてそんな彼女が後半浮気…
理由が結局そこというもので
何だか人間の業【ごう】というのか
どんなに譲歩したって根底からは変えられない部分があるんだな～と思いました。

オーウェンとクリスティーナだってそうだったし…


そうそう今シーズンはいつにも増して
ミランダ・ベイリー（チャンドラ・ウィルソン）があたふたしていましたね～

元々演技派であり、コメディも得意としていましたが
"BCB（ブーティーコール・ベイリー）"だなんて呼ばれたていたのはいつの日か
いやもっと言うと
"ナチ"なんて呼ばれていたのはいつの日か。

ある理由から手術をできなくなっていたし、
中盤にも大きな問題が浮上しました。

そもそもクリスティーナとオーウェンが離婚したのも
病院側が訴えられた事に大きく関係していますが
意外とあっさりと判決が出たのです。

皆の勝訴で1人、日本円にして15億円の勝ち

1人1人がですよ
この金額にも驚きですが、
飛行機にのっていたアテンディングが多すぎたという理由で
保険会社は支払いを拒否。

なんと病院が責任をまっとうするためには
病院自体を閉めなくてはいけなくなってしまったのです

そこでペガサス社が買収しようとしたのですが
「人の命を扱う"病院"を」より
「利益優先の"病院"を」と言う経営体質で
皆が働き続けるのを迷っています。

ベイリーもそんな1人で、それを知ったアリゾナは
ついに病院を経営するというカリー達の計画に乗るのですが…

病院を買収するには5人の賠償金だけでは足りず
投資家探しに奔走する事になります。

すったもんだあってハーパー・エイヴリー財団が
足りない資金を全額出してくれるのですが、
この財団名にピンときますか

エイヴリーと言えば外科医ジャクソン（ジェシー・ウィリアムズ）

彼の母親キャサリン（デビー・アレン）とリチャードが
いちゃいちゃしている間に奥さんを亡くし、
彼女に冷たくあたっていたのはいつの日か。

ベッドの中で資金不足を話し、援助してもらうなんて
リチャードもまだまだやるね～

いずれにしろ、出資の条件はジャクソンをトップにする事な～んてものだから
最初は皆反抗的でしたが…

そう言えばオーウェンが部長になった時も反抗的だったから
この人達は基本文句が多いんだよね

病院名を「グレイ＋スローン記念病院」に変えて新たな出発。
各々が明るい未来に向かっているようにも見えますが… 


ところで新しく登場したインターン。
来シーズンからはジョー・ウィルソン（カミーラ・ラディントン）
シェーン・ロス（ガイウス・チャールズ）
ステファニー・エドワーズ（ジェリカ・ヒントン）
リア・マーフィー（テッサ・ファーラー）がレギュラーに昇格しています。

　　　

今回はジョー（真ん中）とシェーン（左）が
頭一つ抜け出してた感じでしょうか。

ジョーは見た目お嬢様っぽい雰囲気から
アレックスに"プリンセス"なんてあだ名を付けられていましたが
実は生後2週間で捨てられ、里親を転々とした後
努力で医者になった苦労人。

そんな生い立ちもあってか、ぐぐっと存在感を表してきました
ちょっとこのドラマは男女関係乱れすぎだから
アレックスとこのまま男女の関係にならずに居てもらいたいと思っていましたが、
今は素直に応援
彼には少し幸せになって欲しいわ

ショーンは素直というのか、単純というのか
子供っぽい分成長が楽しみですね

ラストはクリフハンガー
各々のカップルの行方もさる事ながら、倒れてしまったリチャード

ちょっと増えすぎてしまったキャラクター。
まさか番組を去るのは彼ではありませんよね

来シーズンが迷走しているなんて噂もなんのその。
来年もまたみんなのグダグダ感を楽しみにしています


ちなみに恒例のWOWOWエンディング曲は
Josh Ritter（ジョシュ・リッター）/ ♪In Your Arms Again

#13"汚れた血"のラストでかかっていましたが
今年発売されたBeast In Its Tracksの8曲目に収録されていますよ

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	Josh Ritter（ジョシュ・リッター） Beast in Its Tracks
	Pytheas Recordings

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